2006年02月24日

お詫び

花図鑑のボロボロブログ!にお越しくださった皆様へ

先月中旬ごろからいろいろと当ブログ以外の諸々で忙しくいておりまして、更新やお返事などが滞っていました。それに加えて、今月中旬には父危篤の知らせを受けて、とるものもとりあえずというような状態で、あわてて帰省しておりました。残念ながら父の最期には間に合うことができず、それでも悲しみにくれるという間もないほど何やかんやの雑務に終われるような日々でした。遠方で生活していましたもので、現住所のある場所に戻って行わなければならない手続き等をこなすため一時戻ってきたところです。四十九日もまだですし、まだまだ落ち着いてブログを更新するという状態ではないのが実情です。

長い間、当ブログおよび、リングのことを放置してしまって、大変申し訳ありません。リングの方のお世話の方は、できる限り数日中には登録作業など体制を立て直したいと思っております。また、BBSなどでご連絡、ご心配いただいてありがとうございます。長らくお返事できずに申し訳ありませんでした。みなさまのお気持ちは大変うれしく思っております。今しばらく、勝手をお許しくださいませ。

わたしは、若輩者ではありますが、決して若者といえるほどの年齢ではありません。でも今はじめてわかる、そんないろいろな当たり前とも言えることを、ずっしりと思い知らされているようなところがあります。自分にとってのただ一人の父親という存在を亡くしてみて、初めて感じる人の一生の儚さや、生きているということの重みをもっと真剣に受け止めていこうと思います。しばらくは心の中の空洞を埋める作業が必要な気がしていまして、今までのような植物の記事を淡々と書き上げる自身がないので、また更新が滞ってしまうと思います。どうが、しばらくお時間をくださいませ。

少しずつ春めいてきているとはいえ、まだまだ寒い日が続いています。どうかどうか、皆様、お体だけはお大事になさってください。そして、どうか皆様にとって大切な方たちに優しい気もちで接してあげてください。たくさんの後悔をしないために。。。
posted by hanaboro at 18:42| 東京 🌁| Comment(95) | TrackBack(8) | このサイトについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月19日

リンドウ

リンドウ Gentiana scabra var. buergeri


リンドウは、本州、四国、九州に分布し、山地の草原や林縁などに生育する多年草です。草丈は20cm〜大きいものでは80cmほどになります。オヤマリンドウなどに比べるとヒョロリとした感じになります。この根茎を乾燥させたものは漢方薬として利用され、強烈な苦味のあることで知られています。それを漢方で「竜胆」と呼び、和名のリンドウはその漢字の読みからきているとか。

葉は対生。リンドウ科の多くは茎葉が2枚対生していますが、中には根生葉が花時にみられるものや、茎葉が輪生状になるものもあります。リンドウの葉には葉柄はなく、付け根は茎を抱く感じになります。葉は長さ5cm前後の先のとがった披針形。

花期は9月〜11月。花は茎の先や上のほうの葉の脇につきます。花冠は筒状の鐘形で、筒の長さは4cm〜5cmほどです。先が5つに裂けています。その裂けた裂片と裂片の間には小さな「副片」があります。この副片の存在は「リンドウ属」の大きな特徴になっています。

オヤマリンドウやエゾリンドウの方だと、ガク筒の裂け方が浅くて、ガク裂片が短いです。一方、リンドウのガク片は線形です。ガクの先の裂け方が深くて、裂片の長さが長くなっています。さらにその外側にはよこに開いた苞葉もみられます。ちなみにガク片は直立です。

裂けている部分は青紫色ですが、その奥のほうをのぞくと、やや白っぽい地に斑模様がすじ状に入っています。斑点は濃いめの褐色です。花冠の中央には雌しべが突き出し、先の柱頭は2つにさけてクルリとひっくり返ります。雌しべの形は少々変わっていて、先と付け根が細く中央部分が少し膨らみます。膨らんだ部分、つまりそこが「子房」ですけれど、ふつうだったら子房が一番下にありますよね。リンドウの雌しべは子房が雌しべの中央にあって、雌しべの付け根から蜜が出ているのだそうです。その周りには線の細い雄しべが5本あります。

果実は「さく果」です。熟すと2つに裂けます。中には翼のある楕円形の種子が入っています。写真は冬枯れの草原で写したもの。何やら地面を黄色く染める塊があるなと近づいたら、リンドウの立ち枯れでした。白や黒に黄色っぽい褐色になっていました。枯れてカサカサに乾燥した葉が茎にまとわりついてニョキッと立っている様子はぶっとく見えて、オヤマリンドウみたいですけれど、きっと気のせい。果実の時期にも花冠が残って、果実はその中に包まれさらに種子がその中にあるはずですが、もうどこかへ行ってしまっていたようでした。

【和名】リンドウ [竜胆]
【学名】Gentiana scabra var. buergeri
【科名】リンドウ科 GENTIANACEAE
【撮影日】2006/01/08
【撮影地】山梨県

■Trackback People : 野草people

posted by hanaboro at 21:01| 東京 ☀| Comment(34) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。