2004年08月23日

チングルマ

チングルマ Sieversia pentapetala


チングルマは、日本では北海道、本州中部以北の高山帯に分布し、砂礫地や雪渓の縁などに生育しています。バラ科チングルマ属の落葉矮性の低木です。同属の植物は世界的に見ると北半球の温帯〜寒帯にかけて25種ほどが知られていますが、日本に分布しているのは、このチングルマ1種だけ。

高さは、花が終わって花柄がのびた状態で10cmくらい。花の最盛期には花柄は5cm程度です。枝はよく分かれて、横に広がります。葉は長さ2.5cm〜5cmの奇数羽状複葉。小葉の数は7つ。表面には光沢があります。

花期は7月〜8月。花は枝の先に1つずつ上向きに開きます。直径2.5cmくらいの白色の5弁花。花弁の長さは1cm前後。中心付近は黄色です。

8月の第一週ぐらいにまでに、北海道や中部以北の高山へ行くことができれば、チングルマの花も見られるかもしれませんね。ただし、新鮮な花はやはり梅雨時なのでしょう。お盆が近づくころにはおなじみの果実が羽毛状に伸びた姿になります。

チングルマはバラ科で、花の中心部分にはたくさんの雄しべと雌しべがあります。通常、「柱頭」、「花柱」、「子房」をあわせて雌しべといいますが、チングルマの果実の時期に羽毛状に伸びているのは「花柱」の部分です。この部分は長さが2.5〜3cmほどで、赤みを帯びています。その付け根の方に「そう果」があります。そう果はたくさん集まって「集合果」となっています。

果実の時期の風情ある姿は、花の時期以上に好まれるようですが、写真の個体はちょっと一番よい時期を過ぎていたし、その場所は個体数もちらほらで、人々はだいたい素通りしていってしまいました。

【和名】チングルマ [稚児車]
【学名】Sieversia pentapetala
【科名】バラ科 ROSACEAE
【撮影日】2004/08/12
【撮影地】福島県南会津郡檜枝岐村

posted by hanaboro at 12:54| 東京 🌁| Comment(1) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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