2004年11月04日

アカモノ

アカモノ Gaultheria ovatifolia ssp. adenothrix


アカモノは、北海道、本州、四国の山地〜亜高山の林縁に生えています。背丈が5cm〜20cmほどしかなくとても小さいのですが、ツツジ科の常緑の木です。ちょっと難しめにいうと、「常緑矮性低木(じょうりょくわいせいていぼく)」です。高山には他にもツツジ科の常緑矮性低木がたくさんあります。例えば、ツガザクラの仲間、ミネズオウ、ヒメシャクナゲ、コケモモなど、それぞれ個性豊かで高山植物らしい雰囲気を持っています。

アカモノは、日本の固有種ですが、高山植物的な雰囲気を持つツツジ科の常緑矮性低木の中では、国内での分布は広い方でやや標高の低いところまで生育しています。若い枝や花序、ガクの部分は赤くて、さらに赤っぽい毛がたくさん生えています。花は純白かちょっとだけ赤みを帯びていて、長さは7mmぐらいです。形は釣鐘型で下向きにつきます。花期は5月〜7月とやや早めですが、いいタイミングで出会えると赤と白の対比と整った形を楽しめます。

花は下を向いて咲くのですが、果実が熟すころには、写真のように上を向きます。外側の赤くてふくらんでいる部分は、ガクです。うまく写せていませんが、どうにか赤っぽい毛があるのがわかるかと思います。実になっても落ちずに残っているものなんですね。

こんなに実が赤く熟すので、名前は「アカモノ(赤物)」といいます。由来に関しては、同じ仲間で白い実をつけるシラタマノキ(シロモノ)に対してアカモノというとする説と、「赤桃(アカモモ)」がなまってアカモノになったという説があるようです。また、別名を「イワハゼ(岩黄櫨)」ともいいますが、これは、岩場に生えることが多いことからきています。

【和名】アカモノ [赤物]
【学名】Gaultheria ovatifolia ssp. adenothrix
【科名】ツツジ科 ERICACEAE
【撮影日】2004/08/12
【撮影地】福島県南会津郡檜枝岐村


よく見ると写真には、自分の影が入ってしまっています。この日は熱中症気味で、予定していた登山をあきらめ、下の湿原の木道を歩いていたのですが、かなり日差しが強くて、ゼーゼー、ハァハァいっていました。アカモノの赤い実を見て、よっぽど食べてしまいたくなりましたが、ここは「尾瀬なんだ!」とひっしに思いとどまりましたよ。おいしいそうですよね〜。

posted by hanaboro at 20:06| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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