2004年11月20日

ホロムイソウ

ホロムイソウ Scheuchzeria palustris


ホロムイソウという名前、何となく聞きなれない感じがしますよね。それもそのはずで、1科1属1種の植物なんです。つまり、「ホロムイソウ科」という1つの科の中に「ホロムイソウ属」という属が1つあってその属に分類される種が「ホロムイソウ」だけということなわけです。1科1属1種ということ自体はそれほど珍しいことではないのですが、この植物の生育地は低山〜亜高山の湿地ということで、マイナーな感じがするかもしれませんね。

世界的に見ると周北極地域(北半球の広い範囲)に広範に分布しています。国内では北海道と本州近畿以北の分布ですが、近畿地方がこの種の南限地です。花は6月〜7月、本州ではちょうど梅雨の時期ですし、筆者はまだ花にはお目にかかったことがありません。草丈は10cm〜20cm程度で、何とも地味なんですけれど、分類学的には単子葉の中ではかなり原始的なものなのだといわれています。チャンスがあれば、ぜひジロジロと観察させてもらいたいと思っているところです。

写真は、ホロムイソウの果実(袋果)ですが、花からは想像できないような変わった形です。3つの袋がくっついていて1つの長さは8mmぐらいです。花の仕組みをまだよく理解できていないので、どういうふうにこれができるのか、今のところ筆者にとっては謎。

夏の尾瀬ではこういう写真のような姿がたくさん見られますが、小さい草の間からこれが見えると、最初はギョギョっとするかもしれません。小さいなりに主張している感じ。

ちなみに、名前は北海道の石狩の「幌向(ホロムイ)」の湿地で最初に発見されたことにちなんでつけられたそうです。

【和名】ホロムイソウ [幌向草]
【学名】Scheuchzeria palustris
【科名】ホロムイソウ科 SCHEUCHZERIACEAE
【撮影日】2004/08/12
【撮影地】福島県南会津郡檜枝岐村

posted by hanaboro at 18:28| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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