2004年12月04日

マツムシソウ

マツムシソウ Scabiosa japonica


マツムシソウは、北海道〜九州の山地の草原に生える越年草、または多年草です。ロゼット状の根生葉で越冬します。「ロゼット状」というのは、葉が地面にへばりつく形で放射状に広がった状態のことです。草丈は50cm〜1m弱ぐらいで、夏から秋の高原の景色にはよく似合います。

花期は8月〜10月、花(頭花:とうか)の色は紫色で、直径4cmぐらいです。「頭花」というのは「頭状花」ともいいますが、小さい花(小花)がたくさん花序についてまるで1つの花のようにみえる花のことをいいます。また、その花序のことを「頭状花序」といいます。キク科の植物のタンポポを思い浮かべていただくとわかりやすでしょう。

たくさん集まった小花のうち外側の小花は、花が咲き進むにつれて大きく広がってきます。一番外側のものは特に大きくなり、先が5つに裂けるのですが花の外側に出た3つの裂片が長く伸びて、その部分が花びらのように見えます。キク科の植物にそっくりの花ですが、雄しべが4本で離生(一本一本バラバラにつくこと)すること、針状になったガクの裂片や苞(ほう)によって花の基の部分がつつまれていることで区別されます。

マツムシソウという名前もおもしろいですね。由来は、マツムシが鳴くころに花が咲くから、あるいは、花が咲き終わったあとに残る坊主頭のような形が「松虫鉦(まつむしかね)」とよばれる仏具の鐘の形に似ているからといわれています。

写真に写っているのがその坊主頭です。ツンツン飛び出しているものが針状になったガクの裂片です。

学名の「Scabiosa」は、マツムシソウ属をあらわしていて、ラテン語の「scabies(疥癬:かいせん)」に由来しています。「疥癬」というのはダニの一種が皮膚に寄生しておこる皮膚の病気のことで、マツムシソウがこれに効くのだとか。「japonica」は日本のという意味です。

【和名】マツムシソウ [松虫草]
【学名】Scabiosa japonica
【科名】マツムシソウ科 DIPSACACEAE
【撮影日】2004/09/16
【撮影地】山梨県牧丘町

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posted by hanaboro at 19:41| 東京 🌁| Comment(14) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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