2004年12月15日

ツメクサ

ツメクサ Sagina japonica


ツメクサは、日本全土に分布し、道ばたや人家周辺でふつうに見られるナデシコ科の一年草または越年草です。特に他の植物が生育しにくい狭い隙間で見かけることが多く、都市部の人工的な階段の隅っこや歩道の脇など、わずかな土壌で生育しています。踏みつけの少ない場所なら草丈20cmぐらいまで伸びますが、よく見るのは茎が上にはあまり立ち上がらず横に広がった状態です。したがって高さでいうなら、2cm〜5cm程度で地面にはりついた感じです。株元でよく枝分かれするのでちょっとした緑のかたまりができ、花がついてなければ「コケ」のように見えることがあります。

葉の形は細長い線形で、長さは1cm内外です。この葉の形が鳥の爪のようだということで、「爪草」といいます。「ツメクサ」というと、クローバーという呼び方でおなじみの「シロツメクサ (白詰草 Trifolium repens)」あたりを思い浮かべるかもしれませんが、まったく別の植物で「ツメクサ」という名前の由来も違います。シロツメクサの方はマメ科の植物で、オランダからの荷物の詰め物として使われたことから「詰草」と呼ばれています。

花期は3月〜7月。花はごく小さくて直径3mm〜4mm、ふつう花弁は5枚で白色、ガク片も5枚あり色は緑色です。その花柱の数も5個ですが、これはルーペで見ないとわかりにくいでしょう。ツメクサは子房が花弁やがくよりも上にある子房上位(しぼうじょうい)の花なのですが、花の中央にある丸っこい子房の上に5個のとても小さな花柱があります。結実すると子房の部分には種子ができます。種子が熟すと、果実の先が5つに裂けてごく小さく茶色の種子がたくさん見えます。

よく似た帰化種に「アライトツメクサ(Sagina procumbens)」がありますが、こちらはガク片の数が4枚で、花弁がないことがほとんどです。

写真は、12月中旬の公園の植え込みの脇で写したものです。この個体で草丈1.5cm程度です。ツメクサはほぼ年中生育しているので、他にもこの周辺には、葉っぱが4枚ぐらいで全体の幅が5mmあるかないかの本当に小さな苗もたくさんありました。

【和名】ツメクサ [爪草]
【学名】Sagina japonica
【科名】ナデシコ科 CARYOPHYLLACEAE
【撮影日】2004/12/13
【撮影地】東京都日野市

posted by hanaboro at 19:23| 東京 🌁| Comment(1) | TrackBack(1) | 芽生え・幼植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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