2004年12月21日

メマツヨイグサ

メマツヨイグサ Oenothera biennis


メマツヨイグサは、北アメリカ原産の帰化植物で、日本には明治の終わりごろ渡来したといわれています。現在は、日本各地の道ばたや荒れ地に見られるほか、世界的に見てもヨーロッパ、アジア、オーストラリアなど広く帰化しているそうです。図鑑などでは二年草あるいは越年草となっていることがほとんどです。

メマツヨイグサの生活史についてはよくわからないのですが、同じ仲間のオオマツヨイグサ(Oenothera erythrosepala)の場合、栄養分の豊かな土地ならロゼット葉で冬を越し翌年の秋に開花結実して枯れ、栄養分の少ないやせた土地では開花結実するまで数年かかるのだそうです。

マツヨイグサの仲間は他にも数種が日本に帰化していて、最初のころに入ってきたのは、「マツヨイグサ(Oenothera stricta)」と「オオマツヨイグサ」だといいます。これらが、河川周辺で群落を作っていたところに、後から「メマツヨイグサ」が入ってきて勢力を拡大していったといいます。帰化植物同士でも勢力争いがあるものなのですね。このことから、勝手に想像すると、メマツヨイグサはやせた土地でもどんどん生育し開花結実までスピーディーにこなして、あっという間に子孫を増やして分布を広げていったのではないかという気がします。

写真は、メマツヨイグサの根生葉です。とてもきれいに葉っぱが並んでいます。マツヨイグサの仲間でメマツヨイグサと根生葉が似ているのは、オオマツヨイグサですが、オオマツヨイグサの場合は葉の先が丸くなる感じで、メマツヨイグサの方はスッーととんがる感じになります。

[注]花弁の間に隙間があるタイプを「アレチマツヨイグサ(Oenothera parviflora)」として区別する場合がありますが、ここでは区別していません。

【和名】メマツヨイグサ [雌待宵草]
【学名】Oenothera biennis
【科名】アカバナ科 ONAGRACEAE
【撮影日】2004/12/08
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 18:48| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ロゼット図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヤマグワ

ヤマグワ Morus australis


ヤマグワは、日本全土に分布し、朝鮮、中国など東アジアに広く分布しています。名前は「クワ」と呼ぶ方が一般的でしょう。カイコの餌として栽培されることで有名なので、栽培植物の印象が強いですが山野でふつうに見られる落葉高木です。学名は「Morus bombycis」となっていることも多いです。

栽培されるものにはいろいろと品種があるようですが、カイコ用の栽培ではヤマグワがもととなった品種の他にも中国原産の「マグワ (Morus alba)」も多いのだとか。人里近くではヤマグワとマグワの両者とも見られるようです。

葉は互生しますが形には変異が多く、広楕円形のものから切れ込みが入って3裂または5裂しているものもあります。花期は4月〜5月、葉腋(ようえき)から花序を出します。花序は緑色の球状です。花弁がなく地味ですが、雌花からは先が2つに裂けた花柱がヒラヒラでていてなかなかおもしろいです。7月〜8月にはたくさんの果実がツブツブに集まった集合果ができます。このような果実を「クワ状果」または「桑果」といいます。

赤や黒に熟したクワの実はジャムやジュースとしても利用することができます。最近人気のいわゆる「ベリー」の1つ「マルベリー」の木です。雌雄異株のことが多いので果実を楽しむためには、雄株と雌株の両方を植えておく必要があります。

写真の個体は高さ20cm程度です。これは自生のものなのでしょうか。この個体がある場所は人家周辺の道路の法面で、年数回定期的に草刈が行われています。管理されない状態で放置されれば10m以上にまでなる高木も、冬の時期ここではこの小ささです。

ここまで書いてきて今更なのですが、花や実のない現段階では写真の個体は「ヒメコウゾ(Broussonetia kazinoki)」である可能性を否定できません。個人的にこの仲間の区別は今後の課題としています。

【和名】ヤマグワ [山桑]
【学名】Morus australis
【科名】クワ科 MORACEAE
【撮影日】2004/12/16
【撮影地】東京都日野市

posted by hanaboro at 13:03| 東京 ☀| Comment(10) | TrackBack(3) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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