2004年12月30日

ヒメオドリコソウ

ヒメオドリコソウ Lamium purpureum


ヒメオドリコソウは、ヨーロッパ原産の越年草ですが、東アジアや北アメリカなど日本以外でも広く帰化しています。日本では明治の中ごろの発見で場所は東京だそうです。当初は関東を中心に比較的ひっそりと生育していたといいますが、現在はほとんど全国的に見られ、春の野草の定番的存在になっています。帰化植物で畑や果樹園などでははびこる雑草ですが、その姿は比較的好まれているようです。関東では特に勢いがあるらしく、至るところで見られます。個人的には隙間に生える植物として見るたびに撮影。といっても葉っぱばっかりですが。

花期は4月〜5月、長さ1cm程度のピンク色の唇形花で、上部の葉の脇(葉腋:ようえき)に数個ずつ咲きます。花も小さくてかわいらしいのですが、この植物が注目を浴びるのは花よりも上部の葉の色や全体的な形でしょうね。上部の葉は幾重かに重なって暗紅紫色を帯び、群生している場所では紅紫色の絨毯を広げたようで、なかなかエキゾティックな光景となります。下部の葉には長めの柄がありますが、上部の葉にはほとんど柄がなくより密集してつきます。

草丈は10cm〜25cmぐらい。シソ科の植物なので茎には4つの角があり、これを4稜があるといったりします。葉は三角形っぽい卵形で対生します。縁には鈍いギザギザ(鋸歯:きょし)があって、両面に軟毛が目立ちます。もう1つ目につくのは葉脈です。葉の上面から見ると網目状の葉脈はくぼんで、葉が縮れた縮緬状に見えます。

写真は秋に種子から芽生えた幼植物が、狭い範囲に密集して生えているところです。芽生えてしばらくは、多くの個体が互いにくっつくぐらいまで同じ程度に生長しするようです。大きく生長するにしたがって、寒さの訪れや日照などいろいろな条件によって、一旦個体数が減ったりより下部の葉が枯れたりして個体同士の間が開いてきます。しかし、生育の順調な個体は茎の下部で枝分かれし、花時期にはまた密集した状態となります。

近年(1992年)、よく似た「モミジバヒメオドリコソウ(キレハヒメオドリコソウ Lamium hybridum)」が神奈川県横浜市で発見されています。その後、本州の関東以西、九州で確認されているとか。ヨーロッパ原産で生育環境もよく似ているようですね。比較的新しい帰化植物、「モミジバヒメオドリコソウ」。やはりようこそいらっしゃいましたといってあげるわけにはいかないんですね。

【和名】ヒメオドリコソウ [姫踊子草]
【学名】Lamium purpureum
【科名】シソ科 LABIATAE
【撮影日】2004/12/08
【撮影地】東京都日野市

■Trackback
私のお気に入り」さんの記事「ヒメオドリコソウ」にトラックバックさせていただきました。2005年3月3日、nonohanaさんのところではもう開花しているそうです。

posted by hanaboro at 20:38| 東京 ☀| Comment(9) | TrackBack(2) | 芽生え・幼植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。