2005年01月01日

ドイツスズラン

ドイツスズラン Convallaria majalis


花壇などで一般的に栽培されている「スズラン」の多くはヨーロッパ原産の「ドイツスズラン (Convallaria majalis)」といわれています。日本国内の野生種のスズラン (Convallaria keiskei)は、北海道、本州、九州の山地や高原の草地に生え、ドイツスズランより小型です。こちらは日本以外にアジア東北部に分布していて、ドイツスズランの変種 (Convallaria majalis var. manshurica)として取り扱われることもあるようですね。

花期は5月〜6月、長さ20cm〜30cmぐらいの花茎を出して十数個の白いベル型(鐘形)の花を咲かせます。花の長さは1cmぐらい、直径は1cm〜1.5cm。花には芳香があって香水の原料としても利用されています。ふつうドイツスズランの方が香りが強く花も葉も大きくて、葉の色は濃く光沢がある感じがします。また、国内のスズランが葉の影にかくれるように咲くのに対して、ドイツスズランは葉と同じくらいの高さまで花茎が伸びます。

ドイツスズランもふつうは白い花ですが、園芸品種にはピンクや紅色のものや八重咲きのもの、斑入りなどがあります。花が終わると球形の果実(液果)ができますが、秋ごろには赤く熟してきます。写真は一番熟した時期を過ぎてしまったからでしょうか、果実がシワシワになって梅干のようでした。

【一般名】ドイツスズラン [独逸鈴蘭]
【英名】リリー・オブ・ザ・バレー(lily of the valley)
【学名】Convallaria majalis
【科名】ユリ科 LILIACEAE
【撮影日】2005/01/01
【撮影地】東京都日野市

posted by hanaboro at 22:49| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ハイビスカス

ハイビスカス Hibiscus


ハイビスカスは、代表的な熱帯花木でハワイのシンボルとしてもすかっりおなじみです。非耐寒性の常緑低木〜小高木で、非常に多くの品種が作り出されています。その数は3000種にのぼるといわれていますが、そのうち日本でよく見られるハイビスカスは、中国南部やインドで見られる「ブッソウゲ (Hibiscus rosa-sinensis)」を改良した品種が多いのだとか。ただし、ブッソウゲ自体が古い園芸品種だされているので、もともとの原産地はよくわかっていないようです。

いわゆるハイビスカスの品種は大きく2つの系統に分けられます。ほかにも分け方がいろいろとあるようですが。1つはブッソウゲがもとになった品種群で、「オールドハイビスカス」または「タヒチアンハイビスカス」といいます。一方、ハワイ原産の種から改良された品種群は「ハワイアンハイビスカス」といいます。そのほか、ヨーロッパで改良された小輪のミニハイビスカスというのもあります。

主な花期は7月〜10月ですが、15度以上の温度があれば周年開花します。開花には十分な日当たりも必要です。花弁は5枚で、特にオールドハイビスカスはふつうは鮮やかな赤い色ですが、ハワイアンハイビスカスの方は花色が豊富で、オレンジ色や黄色の品種も見られますね。

花弁の鮮やかさも目を引きますが、花の中央から突き出る芯のようなものがハイビスカスの仲間の大きな特徴となっています。これは雄しべと雌しべで、雌しべがより長く突き出していて先端の柱頭は5つに分かれています。その長い雌しべの花柱をたくさんの雄しべがくっついて筒状に取り囲んでいます。とてもおもしろい形なので、花全体というよりはこの部分にカメラを向けたくなりますね。

写真の個体は、前日に降った雪に埋もれてしまいましたが、丈は30cmぐらいで花弁は鮮紅色です。ラベルはないのでどの品種か特定できませんが、暖冬とはいえ真冬のこの時期にいくらか分枝しながら、屋外で花や蕾をつけているところからすると、比較的寒さに強いオールドハイビスカスのタイプではないでしょうか。南国のイメージのハイビスカスと積雪、ちょっと意外な元日の光景でした。

【一般名】ハイビスカス
【和名】ブッソウゲ [仏桑花、扶桑花]
【別名】リュウキュウムクゲ [琉球木槿]
【学名】Hibiscus rosa-sinensis (Hibiscus Hybrids)
【科名】アオイ科 MALVACEAE
【撮影日】2005/01/01
【撮影地】東京都日野市

posted by hanaboro at 18:43| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 蕾図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ベニバナボロギク(No.3)

ベニバナボロギク Crassocephalum crepioidesベニバナボロギク Crassocephalum crepioides
2004/12/30 撮影


ベニバナボロギクはもともとはアフリカ原産の一年草といわれていますが、アフリカ以外にもアジア、オーストラリアなどの温帯から熱帯にかけて分布しています。時々、同じ帰化植物の「ダンドボロギク (Erechtites hieracifolia)」に似ているといわれますが、両者は別属で生長した個体では葉も花もあまり似ていません。似ているのは花後に冠毛がほうけてボロボロになるところと名前ですから、特に花時期には両者を間違えることはなさそうです。幼植物のころはちょっとえっ?と思うこともありますが。

とはいうものも両者が別属とされる根拠はもっと細かいところにあるようです。ベニバナボロギクの花(花冠)はオレンジ色ですが、先からは花柱がちょこちょこと飛び出してきます。そして花柱の先端は2つに裂けてクルッと巻いてくるんです。ダンドボロギクの場合も花柱の先はやはり2つに裂けますが、左右に分かれるだけでクルッと巻いたりしない点が違っています。

上の写真の株は年末の寒波で急激に傷んでしまったようで、もうほとんど花柱のようすはわかりませんでした。もっと瑞々しい花を見つけたときには、オレンジ色の部分をよく観察してみてください。

ベニバナボロギク Crassocephalum crepioidesちなみに2004年12月上旬は暖かで東京ではまだベニバナボロギクが咲いていました。蕾のある株もたくさん見られましたが、年末に地上部を確認できたのは上の写真の2個体のみ。他は雪で埋もれてしまいました。

2004/12/08 撮影


ついこの間まではした2つの写真のようにまだこれからどんどん生長して花もたくさん咲きそうな様子だったんですけれど。。。

ベニバナボロギク Crassocephalum crepioidesベニバナボロギク Crassocephalum crepioides
2004/12/08 撮影


冬の穏やかな光をあびて暖かそうな感じ。上部の葉などは紅紫色がかってなかなか奥深い色を呈しておりましたが、やっぱり寒さには弱かったようですね。

【和名】ベニバナボロギク [紅花襤褸菊]
【学名】Crassocephalum crepioides
【科名】キク科 COMPOSITAE
【撮影日】2004/12/08、2004/12/30
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 00:21| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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