2005年01月07日

ツルコケモモ

ツルコケモモ Vaccinium oxycoccos


ツルコケモモは、国内では北海道と本州中部以北に分布し、亜高山〜高山の高層湿原に生えます。日本以外でも北半球の亜寒帯〜寒帯に分布しています。茎は細くあまり上には伸びずミズゴケの中をはうようにして伸びていくので、高さにすると数cmほどです。本当にか細い茎ですが、ツツジ科の植物で常緑矮性低木という扱いです。

学名の扱いは図鑑によっていろいろあるようですが、下記サイトによれば、
「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/bgplants/ylist_main.html(2005年1月7日)
Vaccinium oxycoccos L. が標準で、Oxycoccus quadripetalus Gilib. などは異名(synonym)とされています。「Vaccinium」はスノキ属で、「Oxycoccus」とする場合はツルコケモモ属ということになります。

花期は6月〜7月ごろで、一般的な夏山シーズンより早めです。時期をはずすと開花しているものにもなかなか出会えませんが、今回は実を見つけるのにも苦労してしまいました。湿原の中に葉はたくさん見えるのですが実がないんです。細長い柄の割には丸々とした大きめの果実(液果)をつけるもので、どうやらミズゴケの間にかくれてしまうようですね。おかげでこの実を求めて真夏の湿原の木道を行ったり来たり。上の写真はそうやってようやく写せたものなんです。まだ熟してはいませんが、「クランベリー(cranberry)」の素質が見え、おいしそう。。。

ツルコケモモ Vaccinium oxycoccos


葉はちょっと分厚い革質で互生(互い違いにつくこと)、長さは1cmぐらいの卵を細長くしたような楕円形です。

花も美しく、淡い紅紫色の花冠が4つに深く裂けて反り返ります。パッと花だけ見るとまったくツツジ科の植物に見えません。

【和名】ツルコケモモ [蔓苔桃]
【学名】Vaccinium oxycoccos
【科名】ツツジ科 ERICACEAE
【撮影日】2004/08/12
【撮影地】福島県南会津郡檜枝岐村

posted by hanaboro at 19:36| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヒイラギナンテン

ヒイラギナンテン Mahonia japonica

2005/01/01 撮影

ヒイラギナンテンは、ヒマラヤ、台湾、中国に分布する常緑低木で、日本へは1680年代ごろに中国から渡来したといわれています。庭や公園などによく植栽されていますが、乾燥に強い性質があることからさらに利用の幅も広くなっているようです。個人的には1m内外のものをよく見かけ、背が高くなったものを見たことがないのですが、図鑑などによると高さ3mほどにまでなるのだそうです。

まず目につくのは葉ですね。葉は茎の先の方に集まってついています。こういう形の葉を「奇数羽状複葉」といって、ギザギザ(鋸歯)のある1枚1枚を小葉といいます。小葉の鋸歯の先端は針のようにとがっていって、刺さると痛いです。また厚い革質で表面には光沢があり、この葉がモクセイ科の「ヒイラギ(柊 Leiognathus nuchalis)」に似ていて、さらに実が「ナンテン (南天 Nandina domestica)」に似ていることから「ヒイラギナンテン (柊南天)」と呼ばれています。確かに葉に関しては、ヒイラギをだだっ広くしたような感じはあります。しかし、実はどちらかというとまだヒイラギの方に似ていると思いますけどね。秋に熟して青っぽいような黒紫色に白い粉をふく楕円形の実は、球形で真っ赤に熟すナンテンとはずいぶん異なります。

茎は少しだけ枝分かれする程度で、だいたいは根元から新しい茎が出て茂るような感じになります。剪定するとわかりますが、茎の表面はコルク質で材の部分は黄色に見えます。チャンスがあったらぜひチェックしてみてください。さらに目立たないですが、葉の付け根にも注目してみると、やや広がって茎を抱きむようについています。

ヒイラギナンテン Mahonia japonica

2004/12/30 撮影

花期は3月〜4月ですが、南側で日当たりのよい場所に植えられている株には年末にはすでに蕾が見えました。それが2枚目の写真ですが、こちらは少し早めに開花しそうですね。時期がくれば1枚目の写真のような北側のものも、茎の先のほうから垂れ下がる長さ10cmぐらいの花序に房状に黄色い花をたくさんつけることでしょう。

花は花序の根もとの蕾から咲き始め徐々に先端へと咲き進みます。小さな花の1つ1つには、多くのガクと花弁があります。いずれも黄色ですが、花弁は6枚で花の中央部で筒状になっていて、そのまわりに花びらのように開いているものがガクで、大きさが大小ありますがあわせて9枚です。

【和名】ヒイラギナンテン [柊南天]
【別名】トウナンテン [唐南天]
【学名】Mahonia japonica
【科名】メギ科 BERBERIDACEAE
【撮影日】2005/01/01
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 12:53| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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