2005年01月08日

アメリカイヌホオズキ

アメリカイヌホオズキ Solanum ptychanthum


アメリカイヌホオズキは、北アメリカ原産で道ばたや荒れ地に生える一年草です。ナス科ナス属の植物ですが、よく似た種類もいくつかあり個体差もあってちょっとわかりづらいこともあります。特によく似ているのは、「イヌホオズキ (Solanum nigrum)」、「テリミノイヌホオズキ (Solanum americanum)」あたりです。学名の取り扱いもゴチャゴチャしているようですが、今回は下記サイトに従って表記しました。
米倉浩司・梶田忠 (2003) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/bgplants/ylist_main.html
(2005年1月8日)

特に身近でよく見られるイヌホオズキとアメリカイヌホオズキの違いをかなりおおざっぱにちょっとだけ。イヌホオズキの花は白色ですが、アメリカイヌホオズキは白色のこともありますが淡い紫色のことも多いです。1枚目の写真はアメリカイヌホオズキの若い果実ですが、果実は軸の先の方に集まってついています。これが熟すと光沢のある黒い実になります。これに対して、イヌホオズキの果実は散らばってつき熟しても光沢がありませんので、実のあるときの方が区別しやすくなるかもしれません。

果実は垂れ下がってついていますが、花が咲く前は斜め上〜横向きというぐらいで花が終わるにつれて花茎が下がってくるという感じです。球形の果実は、直径5mm〜8mmで若い時期からすでにツヤツヤ。

アメリカイヌホオズキ Solanum ptychanthum


2枚目の写真は、枝の先端部分にあった蕾で花冠が開く前のはずですが、先からは柱頭(雌しべの先)が見えています。雌性先熟ってことなんですかね。いや、他のを見るとそうとは限らないようですね。一般的な花期は7月〜10月ですが、2004年は暖かさが長く続いたからでしょうか、12月になってもまだアメリカイヌホオズキ以外にも冬には枯れるタイプの草本類が開花していました。とはいってもアメリカイヌホオズキはそれなりに寒さを感じ取っているようで、茎や葉の表面は紫褐色に変色していました。

茎が紫褐色になる傾向があるのは、どちらかというとイヌホオズキの方なんですが。。。草丈も時期はずれだったからか25cmぐらいでしたけど、本来は30cm〜大きいものでは80cmぐらいまでなるということです。また、アメリカイヌホオズキの場合は、よりたくさん枝分かれする傾向があるので茎が横に広がってゴチャゴチャと重なっています。それで、どこにカメラを向けようかと困ってしまうこともしばしばです。

【和名】アメリカイヌホオズキ [亜米利加犬酸漿]
【学名】Solanum ptychanthum
【科名】ナス科 SOLANACEAE
【撮影日】2004/12/08
【撮影地】東京都日野市

posted by hanaboro at 19:39| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コナスビ (No.2)

コナスビ Lysimachia japonica

2004/12/08 撮影

コナスビは、国内では北海道〜九州の山野の道ばたや人家近くにふつうに見られる多年草です。日本以外にもアジア東部の熱帯や温帯に広く分布しています。多年草なんですが、秋から冬にかけてこれをみると、越年草と同じような雰囲気があります。越年草というのは、秋に種子から芽生えて翌年に開花結実する草のことです。越年草は、大きく上には伸びずごく小さい状態で越冬します。葉の色も寒くなるにつれて紫褐色を帯びてくることも多いです。

コナスビの場合は、暖かい時期でも地面をはうように四方に広がって伸びていくので、高さ的にはそれほど変化はありません。花時期にはやや斜めに立ち上がることはありますけれど。

コナスビ Lysimachia japonica

2004/12/30 撮影

暖かだった2004年の秋から初冬、こちらのコナスビもかなりよく生育しこんもりとした塊があちこちで見られ、開花しているものもありました。こんもりとなっていたり開花していた個体は一年以上前に芽生えたものでしょうね。その周りにはこの秋に芽生えたばかりのごく小さな個体も見られましたから、きっとこんもりした個体が初夏ごろ開花し結実した種子から芽生えたものなんでしょう。しかし、さすがに寒さが増してくると生育を止め、葉の色も紫褐色に変色し内側に巻いて、なんとか寒さをしのいでいるようでした。

主な花期は5月〜6月です。5つに裂けた花冠(花びらに見える部分)は黄色で、ガクも深く5つに裂けますがこちらは緑色です。「コナスビ」という名前は、花後にできる果実が球形で「ナス」の実に似ていて小さいことからきています。学名は 「Lysimachia japonica Thunb.」で「Lysimachia」は、オカトラノオ属、「japonica」は日本のという意味で、「Thunb.」はこの学名の命名者 Carl Peter Thunbergの略記です。

【和名】コナスビ [小茄子]
【学名】Lysimachia japonica
【科名】サクラソウ科 PRIMULACEAE
【撮影日】2004/12/08、2004/12/30
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 13:24| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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