2005年01月13日

コナラ

コナラ Quercus serrata


コナラは、国内では北海道、本州、四国、九州に分布し、日当たりのよい山野にふつうに見られる落葉高木です。高さは15mから大きいものでは30mほどにもなることがあります。里山の雑木林の構成樹種としておなじみの木です。樹皮は灰色っぽい暗褐色で、縦に裂け目が入っています。冬芽は長さ5mmほどの卵形で、濃い赤褐色です。

花期は4月〜5月で、秋には長さ2cmほどの長楕円形の果実(堅果)ができます。いわゆる「ドングリ」です。「ドングリ」というのは、コナラだけではなくブナ科の植物の果実の総称です。シイ類、ナラ類、カシ類など一口にドングリといっても様々なものがあります。
ドングリの代表種
マテバシイ、スダジイ、ミズナラ、コナラ、クヌギ、ウラジロガシ、シラカシ、アラカシ、ウバメガシなど。

コナラ Quercus serrataドングリの帽子の部分は「殻斗(かくと)」といって、これは総苞が発達したものです。ドングリは熟しても果実が裂けるわけではなく堅い殻(果皮)に覆われていているので、「堅果」といいます。種子には胚乳がなく、子葉に養分を蓄えています。


コナラ Quercus serrata果皮は木質化して堅い。しかし、堅い果皮と中の種子は異質な感じで離れやすくなっています。芽生えたときも殻は外れて付近にころんと転がっています。その殻は丸まっていて何ともいえない曲線的なもので、微妙に光沢が残こりどことなく海岸で拾うツメタガイの貝殻を連想してしまいました。


発芽するとき果皮から先に出てくるのは根で、根を地中に伸ばし水や養分などを吸収しながら、果皮をやぶって真っ赤な子葉が出てきます。その子葉の付け根からはすでに新芽の先が見えています。白っぽい長い毛に覆われていて形はよくわかりませんが、暖かくなってくると、ここからスーッと真上に1本細長い茎が伸び、白っぽい黄緑色の葉が数枚、展開してきます。

コナラ Quercus serrataコナラ Quercus serrata


2004年の秋、写真のドングリを落とした木はなかなかの豊作だったようで、横の道を歩いていると上から頭を直撃したり、落ちたものを踏んで滑ってしまいそうなほど大量に落ちていました。この場所は丘陵地の公園の脇でまわりは人家です。ドングリを捕食する鳥やネズミなどはあまりいないのでしょうか、それともできたドングリが大量だったからでしょうか、真冬でも地面にたくさん転がっています。本当は、冬の間の食料として土に埋めて貯蔵する習性のある動物によって、どこかに運んでほしかったのでしょうけど。。。現在のところ、地表に残されていたドングリがなんとか乾燥に耐え、あちこちで芽生えています。樹肌や冬芽に加えて真っ赤な芽生えも楽しめます。

【和名】コナラ [小楢]
【別名】ハハソ、ホウソ、ナラ
【学名】Quercus serrata
【科名】ブナ科 FAGACEAE
【撮影日】2005/01/12
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 20:41| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | 芽生え・幼植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

メタセコイア

メタセコイア Metasequoia glyptostroboides


メタセコイアは中国原産の落葉高木で、整った円錐形の樹形となるので公園などによく植えられています。中国の四川省で1945年に発見されたことで、「生きている化石」として一躍有名になったといいます。それまでは化石が見つかっていただけの木だったので、とても関心を集めたようですね。日本でも化石が発見されていて、300万年〜100万年前には自生していたといいます。

その後、中国から苗木をもらって挿し木などで増やし、日本でもあちこちで植えられるようになったのだそうです。性質が丈夫で、増やしやすく生育が早いことや樹形の美しさが好まれよく利用されています。それほど丈夫な木なのに、どうしてほかの場所では滅んでしまって中国の山奥の方にだけ遺存的に残っていたのでしょうね。

原産地では高さ35mのかなりの巨木になるとか。樹皮は赤褐色でスギと同じような感じで縦に裂けます。葉は2cm程度の線形で小枝に対生してつきますが、秋には黄色っぽくなって小枝と一緒に落葉します。

メタセコイア Metasequoia glyptostroboides冬芽は長さ5mmぐらいの卵形で薄茶色。鱗状の芽鱗は15枚ぐらいあります。芽鱗のつき方もランダムではなく、十字に対生してついています。


【一般名】メタセコイア
【和名】アケボノスギ [曙杉]
【学名】Metasequoia glyptostroboides
【科名】ヒノキ科 CUPRESSACEAE (スギ科 TAXODIACEAE)
【撮影日】2004/12/30
【撮影地】東京都日野市(植栽)

posted by hanaboro at 13:40| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | 樹皮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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