2005年01月20日

フレンチマリーゴールド

フレンチマリーゴールド Tagetes patula

2005/01/20 撮影

マリーゴールドはメキシコ原産の非耐寒性春まき一年草です。暑さや寒さに弱い点があるので、本来は多年草ですが、園芸的にはほとんどの品種が一年草として取り扱われています。マリーゴールドが属するTagetes属の植物はメキシコから南米にかけて50種ほどあるといわれていますが、栽培されているのは数種の品種群だといいます。その中でも最もよく知られているのが「アフリカン種 (Tagetes erecta 万寿菊)」と「フレンチ種 (Tagetes patula 千寿菊または孔雀草)」の2系統です。

一般的な特徴としては、フレンチ種(またはフレンチマリーゴールド)は小〜中輪で丈が10cm〜30cmと低く、アフリカン種(またはアフリカンマリーゴールド)の方は大輪で20cm〜1mほどにもなり丈が高くなりますがやや花色が乏しいといわれています。好みはわかれるかもしれませんが、アフリカン種は白、黄、オレンジの基本色で花弁が密集して球形になりかなりダイナミックな姿です。

そのほか、アフリカン種とフレンチ種の交配種で「アフロフレンチ種」というものや「メキシカン種 (Tagetes tenuifolia 細葉孔雀草)」あるいはレモンマリーゴールドなどといわれる「レモニー (Tagetes lemonii)」という耐寒性のある品種もあります。

今回の写真はフレンチ種の一重咲きの品種ですが、品種名まではわかりません。主な花期は5月〜10月ですが、本来は日長が短くなると花芽をつくる短日植物なので、真夏の間はやや花が少なくなる傾向があります。夏花壇の定番的な印象もありますが、夏よりも秋の方が華やかさが増して美しく、花壇もにぎやかになります。

また、マリゴールドは土壌中のネグサレセンチュウ(ネマトーダ)を殺す作用があるので、被害にあいやすいものと一緒に植え、「コンパニオンプランツ」としても栽培されます。

フレンチマリーゴールド Tagetes patula

2005/01/01 撮影

2枚目の写真は、2005年の元旦に写したものなんですが、ここ関東では2004年の年末に2度の積雪があって、まだ比較的よく咲いていたフレンチマリーゴールドも雪に埋もれてしまいました。雪はすぐとけましたが、その後も夜間から早朝の冷え込みが続いて、ほぼ毎日氷点下になっていました。さすがに、寒さに耐えかねたようです。本日(1/20)、すっかり枯れてしまったのを確認しました(写真1枚目)。

【一般名】フレンチマリーゴールド、マリーゴールド(フレンチ種)
【別名】クジャクソウ[孔雀草]、センジュギク[千寿菊]
【学名】Tagetes patula
【科名】キク科 COMPOSITAE
【撮影日】2005/01/01、2005/01/20
【撮影地】東京都日野市

posted by hanaboro at 19:49| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

テバコモミジガサ

テバコモミジガサ Cacalia tebakoensis


テバコモミジガサは、本州の関東から近畿の太平洋側、四国、九州の山地の林内に生える多年草です。分布域をみると襲速紀要素(そはやきようそ)の植物といえると思います。襲速紀…一般的にはあまりなじみのない言葉かもしれませんが、「襲(そ)」は九州の古名の熊襲(くまそ)の襲で、「速(はや)」は豊予海峡をいう速吸瀬戸の速、「紀」は紀の国つまり和歌山県をさす紀で、これらをあわせて「襲速紀」といいます。襲速紀というのは日本に分布する植物を共通の分布域をもつ植物ごとにまとまり(区系)としてとらえたときの植物区系の1つです。

以前は襲速紀要素の植物を文字にあらわれているとおりの地域に限られた植物のことをさしていましたが、現在はもっと広くとらえていうことが多くなっているようです。簡単にまとめると、襲速紀要素の植物というのは、秩父山地、赤石山地、紀伊半島、四国山地、西中国山地、九州山地…だいだいこれらの地域にのみ分布している植物のことです。代表的な主としてはギンバイソウ、シロモジ、キレンゲショウマなどの名前があげられることが多いようですが、他にもたくさんの種類があります。

さて、テバコモミジガサですが、名前は高知県の「手箱山(手筥山)」で最初に発見されたことでつけられています。山地の林内では時折、群生していることもあります。よく似た種の「モミジガサ (Cacalia delphiniifolia)」より葉の質はやや薄めで、色もやや薄めの緑色、表面の光沢もやや少なく全体が小型です。さらに葉の裏の脈の隆起が目立ち、毛が多いことも区別点となります。また、地下茎がよく発達することでも見分けられますが、これは抜いてみないとわかりません。

茎の高さは50cmほど。花期は8月〜10月です。頭花は茎の先に円錐状につきます。「モミジガサ」は、葉がモミジ類のように裂けて傘のように見えることからきています。

【和名】テバコモミジガサ [手箱紅葉傘、手筥紅葉傘]
【学名】Cacalia tebakoensis
【科名】キク科 COMPOSITAE
【撮影日】2004/09/16
【撮影地】山梨県山中湖村

posted by hanaboro at 16:14| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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