2005年01月22日

クロッカス

クロッカス Crocus vernus


クロッカスは、地中海沿岸地域を中心に80種ほどが分布しています。秋咲きや冬咲き、春咲きと開花時期の違うさまざまな品種がありますが、早春のまだ寒いころ真っ先に咲く球根植物という印象が強いと思います。ふつう、秋咲き種は10月〜11月ごろ花が咲きますが、夏の終わりに球根を植え付ける夏植えの球根植物です。薬用や香料、染料として使われる「サフラン (Crocus sativus)」はその代表種です。冬咲き種や春咲き種は10月ごろに植えつける秋植え球根で、品種も数多くあります。

一般的には「球根」といいますが、クロッカスの場合は「球茎」で、これは茎がギュッと短く縮まって球状になったものなんです。クロッカスの球茎はちょっとつぶれたような球形で、外側の皮の部分には繊維があります。チューリップの球根だとまわりには茶色の薄皮があるので、クロッカスの球根はちょっと変わった感じがするかもしれません。芽が出始めるとふつうはまず葉が見えてきますが、程なくして葉の間から蕾が出てきます。葉は松の葉のように細くて、中心にスッーと白い筋が入っています。

草丈は10cmほど、花は直径4cm〜5cm、花弁は6枚。色は白、黄、紫、または白と紫の絞りなどです。春咲き種で最もよく見かけるのは「ベルヌス (Crocus vernus)」をもとにつくられた園芸品種群で、細長い葉にふっくらとした花。その姿はとても美しいものです。花が咲くのは日中だけで夜は閉じます。あまりの美しさに朝、花が開くとつい鉢を持ち上げていろんな角度から何度も見てしまいます。

冬咲き種は主に「クリサンツス (Crocus chrysanthus)」という種をもとに改良された品種群で、2月下旬ごろから開花が始まります。春咲き種に比べるとだいたい1ヶ月ほど早く花が咲き、スノークロッカスとか、寒咲きクロッカスとも呼ばれています。こちらは春咲き種より花は小さく黄色やクリーム色、外花被片の外側が褐色や紫色になる品種もあってなかなか多彩です。

クロッカス Crocus vernus写真のものは、1月20日の段階の春咲き種ですが、ちょっと芽の生長が早い感じですね。これだとスノークロッカス並みの勢いです。

2005/01/20 撮影


【一般名】クロッカス (春咲きクロッカス)
【別名】ハナサフラン[花泊夫蘭]、ハルサフラン[春泊夫蘭]
【英名】Dutch crocus
【学名】Crocus vernus
【科名】アヤメ科 IRIDACEAE
【撮影日】2005/01/20
【撮影地】東京都日野市

posted by hanaboro at 19:36| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(1) | 芽生え・幼植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ホトケノザ (No.2)

ホトケノザ Lamium amplexicaule


ホトケノザは、本州、四国、九州、沖縄に分布し、道ばたや畑によく見られる越年草です。草丈は10cm〜30cmくらいになりますが、現在、こちら関東では地上3cm〜5cmくらいで越冬中です。主な花期は3月〜6月ですが、暖かい地域や日当たりのよい場所なら、冬でも開花していることもあります。ホトケノザの場合、春にふつうに見られる赤紫色の細長い筒のある唇形花のほかに、蕾のままで開かないで結実する閉鎖花をつけます。特に肥沃な土地では閉鎖花が多くなるのだそうです。そして、どうやら閉鎖花の結実は冬でもよく行われているようです。

ホトケノザ Lamium amplexicaule


昨年の秋に芽生えた小さな個体も晩秋〜初冬のころの暖かさで、12月はじめごろまでは春の姿と変わらないくらいに生長したものも見られました。その後の寒さで生育は中断、高く伸びた茎は地面に倒れ全体的に赤っぽいような黄色っぽいような色になってしまっています。それでも個体自体が枯れているわけではなく、根元の方ではすでにいくつかに分枝して、小さい芽が出ています。さらに上部の葉の脇にはところどころ、長い楕円形の粒が挟まったようについています。粒の大きさは3mmほどで、薄い茶褐色、表面には灰色の模様が見られるものもありました。ウズラの卵を平べったくしたような感じでした。

ホトケノザ Lamium amplexicauleホトケノザ Lamium amplexicaule


晩秋のころ場所によっては赤紫色の蕾らしきものも見られましたが、多くは薄いピンクかほとんど白の蕾のようなものでした。それはやはり閉鎖花だったようですね。しばらくしても結局、春にふつうに見かける赤紫色にはなりませんでした。特に寒さのせいで蕾が傷んだわけではなく、花が開かなくてもしっかり結実できたようです。その種子というのが、対生してついている葉の間にコロコロと入っていて、ゴミかと思ってしまうような状態なんですよね。ある個体で見られた種子を撮影しようと思って近づいたら、カメラのキャップが当たってどこかに落ちてしまいました。。。

【和名】ホトケノザ [仏の座]
【別名】サンガイグサ [三階草]
【学名】Lamium amplexicaule
【科名】シソ科 LABIATAE
【撮影日】2005/01/20
【撮影地】東京都日野市

■当ブログ内関連記事→ホトケノザ
ホトケノザ (No.3)

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posted by hanaboro at 15:36| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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