2005年02月09日

キルタンサス

キルタンサス Cyrtanthus mackenii


キルタンサスは、南アフリカ原産のヒガンバナ科キルタンサス属(Cyrtanthus)の球根植物です。同属の植物は南アフリカに50種ほどが知られています。その中でも日本で最もよく栽培されているのは、マッケニー (Cyrtanthus mackenii)とその園芸品種群だといいます。花の色は、赤、ピンク、黄色、クリーム色などがあります。主な花期は冬から春にかけてですが、黄色やクリーム色の品種は花期が長く夏近くまで咲いていることもあります。

草丈は30cm〜50cmほど、葉は細長くて2枚〜5枚くらいあります。長い花茎を伸ばして散形花序に細長いラッパのような筒状の花を咲かせます。「散形花序」というのは、花序の中心となる茎(花軸)の先から数本柄が伸びて、その先端に1つずつ花がつく花序のことで、ちょうど傘の骨のような形になります。「ヒガンバナ (Lycoris radiata)」の花序も散形花序です。

上の写真では花がもう終わっていいます。終わったから花がうなだれているかのようですが、この植物、きれいに咲いている状態でもちょっと下向きかげんに咲きます。その花のつき方と細長い筒が、何とも言えないやわらかな曲線を描いて、筒の先は6つに裂け小さな花びらのようになって、やや後ろに反り返ります。属名の「Cyrtanthus」は、曲がった花という意味なんだそうです。

キルタンサス Cyrtanthus mackenii


日本での園芸的な取り扱いは春植え球根ですが、ほぼ常緑の多年草です。それほど寒さの厳しくない地方なら、屋外での越冬が可能ですが、鉢植えで花が咲いているものなどは霜よけのため軒下に避難させるなど、ちょっとは寒さ対策をした方がよさそうですね。2枚目の写真は、とある花壇で放置されていて、風雨にさらされ土壌が流出してしまったからなのか、球根(鱗茎)がむき出しになっていました。いくら浅めに植えつけるとはいってもちょっと浅すぎのような。。。

【一般名】キルタンサス
【別名】ファイアーリリー
【学名】Cyrtanthus mackenii
【科名】ヒガンバナ科 AMARYLLIDACEAE
【撮影日】2005/02/04
【撮影地】東京都日野市

posted by hanaboro at 18:47| 東京 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アカバナ

アカバナ Epilobium pyrricholophum


アカバナは、北、本、四、九に分布し、山野のやや湿り気のあるところに生える多年草です。草丈は、30cm〜70cmほど。アカバナという名前は花が赤いからというわけではなく、葉が紅葉する様子からつけられたのだそうです。

花は淡い桃色〜紅色で花弁は4枚です。属は違いますが同じアカバナ科の園芸種の「ヒルザキツキミソウ (Oenothera speciosa)」や帰化種の「アカバナユウゲショウ (Oenothera rosea)」などの花を小さく淡い色にしたような感じです。

花には短い柄があって、その上の部分が細長い子房になっています。さらにその上に細いがく筒があって、花の下には4枚のガク片があります。つまり、ふつう花柄に見えている部分が子房ということですね。花を上から見ると子房が明らかにガクや花弁の下にあることがわかりますが、こういう状態を「子房下位」といいます。

アカバナはアカバナ属(Epilobium)ですが、この仲間は特に雌しべの柱頭の形によって分類されています。例えば、「アカバナ」と「イワアカバナ (Epilobium cephalostigma)」はパッと見た感じがよく似ているのですが、花が咲いていて柱頭が見られれば、結構見分けられます。柱頭の先がこん棒のようにちょっと長めだったら「アカバナ」、丸くずんぐり頭のような球形だったら「イワアカバナ」です。

ただし、花がなくすでに実だけになっていると柱頭が見られないので、今度は茎などの毛に注目します。「アカバナ」の場合は、花柄の根もとの方や葉の裏側などに腺毛が生えています。これに対して、「イワアカバナ」の方は、花柄や茎に伏せた毛がたくさん生えています。とはいうものの、毛の状態は変わりやすかったりします。そこで、次は2枚対生している葉の形を見てみます。アカバナは卵状楕円形で長さ2〜6cm、イワアカバナは長楕円状披針形で長さ2〜9cm、、、つまり、アカバナの方がやや細く先がスーッとなる感じで、イワアカバナの方はちょっと太めでだだっ広い葉です。まあ、これもなかなか、絶対的な決め手となるわけではないので、やっぱり花を見たいところですね。

写真は、花が終わって果実ができているところです。細長い棒のようなものがたくさん立っていますが、これが子房だったところで、今は果実になっています。長さは5cm内外で、熟すと4つに裂けて、中からは長い毛(種髪)のついた種子が出てきます。果実が割れたときはケバケバした感じになりおもしろいものです。

【和名】アカバナ [赤花]
【学名】Epilobium pyrricholophum
【科名】アカバナ科 ONAGRACEAE
【撮影日】2004/09/16
【撮影地】山梨県山中湖村

posted by hanaboro at 13:35| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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