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一般にサツキは、「サツキ (Rhododendron indicum)」と「ツツジ」類をもとにつくられた園芸品種群をさしていて、その多くが常緑低木です。園芸品種のもとにもなった「サツキ」は山地の渓流沿いの岩の隙間などに自生しています。河川の水量が増したときなどだけ水につかるような、もともと土壌の少ない場所に生育するので、ある程度の乾燥には耐えられるようですね。
そのほか、多くの園芸種が盆栽として仕立てられたり、垣根や道路の中央分離帯などにも植栽されています。栽培の歴史は古く江戸時代にはすでに高い人気を得ていたのだそうです。その後も多くの園芸品種が生み出され、現在、その数は数千種にのぼるといわれています。
サツキの花期は、一般に他のツツジの仲間より遅めで、陰暦の5月ごろ(現在の6月半ば〜7月半ば)に花が咲くのでこの名があるといいます。でも、花期は必ずしもそうではない場合もあるようですね。品種が違うからなのか、気候の変化によるものなのかよくわかりませんが、もう少し早めから咲いているような感じがします。ちなみに、写真は道路の植え込みのもので、品種名は特定できていません。樹高は1mほどで、細かい枝がたくさん密生し、枝には褐色の毛があります。葉は互生してつきますが、現在の葉は長さ2cmぐらいです。
花(花冠)は直径4cm〜5cmの漏斗形で先が5つに分かれていて、いわゆる花びらに見えます。雄しべは5本、雌しべは1本です。花の後、剪定せずそのままにしていると、果実ができてきます。果実は長さ8mmほどの長卵形で、褐色の剛毛があります。
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越冬中の葉は赤っぽく表面には光沢があって、白っぽい毛が目立ちます。立春の日、穏やかに晴れた関東では、写真のように日差しを浴びてピカピカ輝いていました。花芽の形成は夏ごろですが、まだ蕾はよく見えない状態です。そのかわり、果実が裂開したものがたくさんあって、きれいに5つに裂けているのでまるで花が開いているかのようでした。一瞬、ガク片かなとも思ったのですが、ガクにしてはしっかりしすぎていますよね。
また、花後の剪定後など新葉が展開してきたころに、ときどき見かけるコブのように膨らんだものは、菌えいで「もち病菌」におかされているためにできたものです。
【一般名】サツキ [皐]
【別名】サツキツツジ [皐躑躅]
【学名】Rhododendron indicum
【科名】ツツジ科 ERICACEAE
【撮影日】2005/02/04
【撮影地】東京都日野市 (植栽)
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