2005年02月16日

アジサイ

アジサイ Hydrangea macrophylla


冬の時期、すっかり葉はなくなって、白っぽいような褐色の枝しか見えず、まるで枯れてしまったかのように見えるアジサイの茎ですが、茎のあちこちから濃い紫褐色の冬芽が出ています。茎のてっぺんにできた頂芽は大きくてロウソクの炎のような、筆先のような形です。茎はつるっとして無毛ですが、葉のついていたあとがあちこち残っていて思いのほか茎の上部はデコボコしています。

葉のついていたあと(葉痕)はハート形に近い感じ。葉がより密集してつく茎の上部のものは、平たくひし形の模様のようになっています。さらに葉痕には維管束痕(点々のこと)が3つあって、動物か何かの顔のように見えておもしろいものです。

アジサイ Hydrangea macrophyllaアジサイ Hydrangea macrophylla


頂芽は基本的には芽鱗という鱗片に包まれていない「裸芽」で、葉の形が見えています。葉のギザギザ(鋸歯)や葉脈もすでに観察できる状態です。ただ、一番上の大きい写真では、頂芽の両脇に茶色の鱗片状のものがあるんですよね。かすかに縁にギザギザがあったり葉脈も見えたりするので、何だか芽鱗と葉の中間的な形状ですね。といっても、もう少し時が経つと落ちてなくなってしまうでしょうけど。

小さい写真の右は側芽で、茶色で質の薄い芽鱗がありました。薄い芽鱗はどうやら2対あるようです。1対は少し大きめで、もう1対は小さくて根もとの方にちょっと見えています。

【和名】アジサイ [紫陽花]
【学名】Hydrangea macrophylla f. macrophylla
【科名】ユキノシタ科 SAXIFRAGACEAE (アジサイ科 HYDRANGEACEAE)
【撮影日】2005/02/13
【撮影地】東京都多摩市

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はなだより」さんの「春待芽」にトラックバックさせていただきます。「ガクアジサイ」のほかにも、サツキ、アセビ、ユキヤナギの蕾や新芽が見られます。春を待つ木々の姿が楽しめますよ。

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posted by hanaboro at 19:03| 東京 🌁| Comment(8) | TrackBack(2) | 冬芽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヒラドツツジ

ヒラドツツジ Rhododendron pulchrum


「ヒラドツツジ」というのは、琉球列島の「ケラマツツジ (Rhododendron scabrum)」、西日本の「モチツツジ (Rhododendron macrosepalum)」、「キシツツジ (Rhododendron ripense)」、キシツツジとモチツツジの雑種とされる「リュウキュウツツジ (シロリュウキュウ Rhododendron x mucronatum)」など数種をもとにできたといわれる変異の多い大型ツツジの品種群の総称です。

長崎県の平戸は、特に1500年代中ごろから1600年代の中ごろまでの間、海外との貿易が盛んだったところで、ツツジの仲間も海外のものや国内のものが多く集められ、たくさん植栽されていたのだそうです。そこで、様々な自然交配によってできたものから選抜されたものを「ヒラドツツジ」といいます。

濃い赤紫の花をつける「オオムラサキ(大紫 Rhododendron x pulchrum)」は最もポピュラーな品種だと思いますが、これもヒラドツツジの品種群の1つです。もともと、数種の交配などでできた品種群ですので、その大元が何であるかはやや定かではないところも多いようで、オオムラサキもケラマツツジとリュウキュウツツジの交配でできたとする説とケラマツツジとキシツツジの雑種とする説があるようです。

葉だけの段階では、どの品種か見極めるのは容易ではないでしょうね。一応、図鑑には特徴が書いてあったりしますが、残念ながら葉だけでは筆者には判別できません。公園などでふつうに植えられていて、花が咲いたとき、大きくて濃い赤紫なら「大紫」、ピンク色で上弁(真上に向いている花弁)に赤紫の斑点がたくさんついていたら「曙」かな。。。という感じで見ています。公園などの植栽では高さ1mほどのものが多いですが、3mくらいまではなるようですね。常緑の低木で、葉は枝の先に集まってつきます。

ヒラドツツジ Rhododendron x pulchrumヒラドツツジ Rhododendron x pulchrum


2月中旬、こちら関東では場所によっては、茎頂に少し大きくなった花芽が見られるようになりました。白っぽいような薄い褐色の長い毛も目立ちます。花芽周辺や新しい葉には、かなり毛が生えています。花期は5月ごろですから、ふつうだと花が見られるのは、まだもう少し先ですね。

【和名】ヒラドツツジ [平戸躑躅]
【学名】Rhododendron x pulchrum
【科名】ツツジ科 ERICACEAE
【撮影日】2005/02/16
【撮影地】東京都日野市

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My Garden - お花ダイスキ!」さんの記事「雪下のツツジ」にトラックバックさせていただきます。管理人のすぅさんが雪の後に撮影されたツツジは、同じ時期でもずっと引き締まった姿をしていますね。

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平戸…子どものころ、何度か行きました。蒲鉾、おいしかったなぁ〜。

posted by hanaboro at 16:03| 東京 🌁| Comment(6) | TrackBack(1) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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