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シラカシは、国内では本州の福島県以西、四国、九州の山地に生え、高さ20mほどになる常緑高木です。葉は長さ10cm内外で、縁のギザギザ(鋸歯)は上半分にあって浅めです。形は幅の狭い長楕円形で、「アラカシ」よりも幅は少し狭めで細長く、先がとがります。葉の裏面は白っぽくなるので、名前はそこに由来すると思ってしまいますが、じつは、名前は「材が白っぽい」ということからきているのだそうです。
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樹皮には深い裂け目はなく若いときはほとんど滑らかです。古木になると少し縦の筋や横の縞模様が見られます。色は生育環境や樹齢でも様々ですが、あえていうなら、黒っぽいような灰色っぽいような感じ、若いときはやや緑っぽいです。
枝の先には3個〜5個くらいの茶褐色の芽がかたまってついていましたが、2月中旬の段階では、まだ少しかためでした。
花は4月〜5月、その年の秋には堅果という果実が熟します。シラカシの堅果は、いわゆる「ドングリ」で、長さ1.5cmほどの球形か幅の広い楕円形です。ドングリの帽子の部分は「殻斗(かくと)」といって、シラカシの場合は、6個〜8個の環があります。
【和名】シラカシ [白樫]
【学名】Quercus myrsinaefolia
【科名】ブナ科 FAGACEAE
【撮影日】2005/02/13
【撮影地】東京都多摩市
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