2005年03月04日

ミネズオウ

ミネズオウ Loiseleuria procumbens


ミネズオウは、北半球の北部に広く分布し、国内では北海道と本州中部以北の高山帯の砂礫地や岩場に生育する常緑矮性低木です。ツツジ科ミネズオウ属に分類されていて、現在のところ、1属1種となっています。

高さは5cm程度でごく低く、よく枝分かれして地にへばりつくように広がります。葉は分厚く細長い楕円形。長さは1cmあるかどうかという程度で、対生します。縁にギザギザ(鋸歯)はありません。一見、コメバツガザクラに似ていますが、より幅が狭く1.5mm〜3mmです。葉の縁は裏側に向かって少し巻くような形になっていて、葉に1本線が入っているのが目立ちます。これは葉の主脈がくぼんでいるためです。

花期は6月〜7月。枝先に2個〜5個、上向きに開きます。花(花冠)は直径5mmぐらい、色は白色か淡い紅紫色、雄しべの先の葯が紅紫色を帯びます。花冠が特に濃い紅紫色のものは、「ベニバナミネズオウ (Loiseleuria procumbens f. rubra)」といいます。花冠はだいたい5つに裂けて5枚の花びらがあるように見えますが、4枚のものも混じっています。

花が終わると、ちょっと先のとがった卵球形の実ができます。写真は、8月下旬の本州中部、標高3000m付近、花はとっくに終わっていて、果実もすでに赤くかなり熟しているようでした。

また、ミネズオウという名前は、葉が「イチイ(スオウ)」という針葉樹に似ていることからきているそうです。まあ、これには他説もあるようですけどね。

【和名】ミネズオウ [峰蘇芳]
【学名】Loiseleuria procumbens
【科名】ツツジ科 ERICACEAE
【撮影日】2004/08/27
【撮影地】長野県長谷村

posted by hanaboro at 18:02| 東京 🌁| Comment(8) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

チューベローズ

チューベローズ Polianthes tuberosa


チューベローズは、メキシコ原産の多年草で、日本での園芸的な取り扱いは、春植え球根植物です。日本に入ってきたのは江戸時代のことだそうで、現在は切花としての利用が多いようですね。「リュウゼツラン科ポリアンサス属(Polianthes)」に分類されているケースが多いようですが、このリュウゼツラン科自体がいろいろと分類学的に揺れ動いてきたようで、チューベローズも「ヒガンバナ科」となっていることもあります。

草丈は50cm〜1mほど。花期は7〜10月、茎の先に総状花序を出して、下から上へと咲き進みます。長さ5cmくらいの筒形で、基本は白い6弁花。強い芳香があります。どちらかというと八重咲き種の方がよく見られますが、香りは一重咲きの方が強いのだそうです。またチューベローズの場合、「球根」といっているのは「塊茎」です。塊茎というのはもともとは茎だったものが養分が蓄えられて変形し、大きな塊となった地下茎のことです。ちなみに学名の種小名「tuberosa」は「塊茎を持つ」という意味です。

写真は八重咲きの品種。乳白色の花びらはやや厚みがあって、花弁の先はわずかに紅紫色を帯び、ろう細工のような印象です。このときは、花がほとんど終わっていたからか、昼間だったからか、特に強い香りは感じませんでした。香りは特に夜になると強くなることから「月下香」、中国では「晩香玉」と呼ばれることもあるそうです。また、その香りは香水の原料としても利用されるとか。

花序はかなり長く伸び、全体としては花数もそれなりなのですが、同じ時期に開いている新鮮な花が少ないような感じがします。八重咲きでもあまり派手さはありません。露地植えで、雨風にさらされ放題だったからでしょうか。

【一般名】チューベローズ
【別名】月下香、晩香玉
【英名】tuberose
【学名】Polianthes tuberosa
【科名】リュウゼツラン科 AGAVACEAE
【撮影日】2004/09/20
【撮影地】静岡県浜松市

posted by hanaboro at 13:44| 東京 | Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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