2005年03月28日

アリッサム・サクサティレ

宿根アリッサム Aurinia saxatilis


写真の植物は、「アリッサム・サクサティレ」あるいは、「宿根アリッサム」と呼ばれていて、学名も「Alyssum saxatile」が使われていることも多かったと思いますが、最近、学名は「Aurinia saxatilis」となっていることが多くなっています。本来は、記事タイトルも「アウリニア・サクサティリス」とするべきだったかもしれませんね。今回は、とりあえず「アリッサム・サクサティレ」としております。

さらにややこしいことに、匍匐性のある「ヤマナズナ (Alyssum montanum)」の園芸品種も「宿根アリッサム」と呼ばれているようですね。ちなみに、ふつうは一年草として扱われる「スイートアリッサム (ニワナズナ Lobularia maritima)」も同じアブラナ科ですが、ロブラリア属という別の属に分類されています。

アリッサム・サクサティレは、ヨーロッパ原産の多年草で、水はけのよいロックガーデンによく植えられます。草丈は花序がのびた状態で、20cm〜40cmほど。茎は直立します。葉は白っぽく、根生葉はヘラ状で、長さは10cmほどです。

花は「散房状(さんぼうじょう)」の花序にたくさん咲きます。散房状というのは、より下の方の花の柄ほど長く、より上の花の柄ほど短くなっていて、花がちょうど同じくらいの高さで咲きそろう状態のことです。芳香のある濃い黄色の4弁花で、とても鮮やかなものです。花期は、スイートアリッサムに比べると、ずっと短く春に一度だけです。

写真は、すでに花が終わっていて、果実ができています。形はあまり厚みのない円形で、アブラナ科の植物の特徴でもある「角果」と呼ばれる果実です。わずかに花弁の残骸も見られますが、すでに鮮やかな黄色ではなく、カサカサに乾燥して白っぽくなっていました。

【一般名】アリッサム・サクサティレ、宿根アリッサム
【和名】イワナズナ
【英名】gold dust
【学名】Aurinia saxatilis (Alyssum saxatile)
【科名】アブラナ科 CRUCIFERAE (BRASSICACEAE)
【撮影日】2004/05/18
【撮影地】東京都日野市

posted by hanaboro at 20:28| 東京 ☔| Comment(9) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イトバハルシャギク

イトバハルシャギク Coreopsis verticillata 'Moon beam'


イトバハルシャギクは、「コレオプシス」と呼ばれることが多いようですが、コレオプシスというのは、もともとはキク科ハルシャギク属(Coreopsis)の属名で、イトバハルシャギクのほかにも一年草の「ハルシャギク (春車菊)」、「キンケイギク (金鶏菊)」、多年草の「オオキンケイギク (大金鶏菊)」などが、「コレオプシス」という名前で呼ばれています。

また、イトバハルシャギクは北米原産の多年草で、花色は淡い黄色〜黄色ですが、コスモスにも似た印象の花をつけることから、「宿根コスモス」と呼ばれることもあります。葉は名前のとおり細長く輪生しています。全体に繊細な感じに見えます。草丈は、大きくても40cmくらいまでです。

主な花期は、6月〜8月。その後も切戻しを行うと再び開花してくるので、11月くらいまでは花が見られます。そして、花の時期が終了し冬を迎えるころには、そのシーズンの地上部は枯れてしまいますが、地上には来シーズンの新芽が出てきて越冬します。

写真は、園芸品種の1つで、淡黄色花を咲かせる「ムーンビーム ('Moon beam')」の葉です。春、葉の展開はややゆっくりめで、こちら関東では、5月半ばでようやく写真のような状態になります。

そのほか、ムーンビームよりも色の濃い品種で「ザグレブ ('Zagreb')」というのもあります。また、ピンク色の花を咲かせるコレオプシスの「ロゼア・アメリカンドリーム」という品種がありますが、これが、ときどきイトバハルシャギクとなっていることがあります。しかし学名を調べると、「Coreopsis rosea 'American Dream'」となっているようですので、イトバハルシャギク(Coreopsis verticillata)とは別の種の園芸品種なのではないでしょうか。

【和名】イトバハルシャギク [糸葉春車菊]
【品種名】コレオプシス・ムーンビーム ('Moon beam')
【学名】Coreopsis verticillata
【科名】キク科 COMPOSITAE
【撮影日】2004/05/18
【撮影地】東京都調布市

■当ブログ内関連記事→オオキンケイギク

posted by hanaboro at 16:49| 東京 ☔| Comment(18) | TrackBack(0) | ロゼット図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ギンドロ

ギンドロ Populus alba


ギンドロは、ヨーロッパや中央アジアに分布する落葉高木です。高さは20mほどになります。日本に入ってきたのは、明治の中ごろのことで、公園や街路などに植えらますが、特に北海道ではよく見られるようです。暑さは苦手な面があるようですが、成長が早く綿毛があることによって大気汚染には強い面もあります。「ポプラ (セイヨウハコヤナギ Populus nigra var. italica)」の仲間で、同じ属の日本国内の野生種には、「ヤマナラシ (Populus tremula var. sieboldii)」や「ドロノキ (Populus suaveolens)」などがあります。

葉は掌状に3つから5つに裂けて、分厚い感じがします。葉の裏は綿毛が密生していて真っ白。表面は濃い緑色なので非常に対照的です。また、新芽や若い葉や枝にも綿毛が密生しているので、新芽が伸びる時期には枝先が本当に真っ白で、日の光を浴びるとまばゆいばかりの輝きを見せます。葉の表面の綿毛はすぐになくなって、濃い緑色になってそのコントラストもまた、とても目をひくものです。

葉は長さ10cm内外、葉柄は2.5cm〜4cmほどで、やはり綿毛におおわれて真っ白です。花期は葉の展開時期よりも早く、3月〜4月です。花が咲き進むと垂れ下がった花序には、何やらモワモワとした白い綿毛が見え始めます。種子は綿毛におおわれて、ドロノキなどと同じように風に舞って飛ばされます。

別名は、「ウラジロハコヤナギ」、「ハクヨウ」のほか、「ホワイトポプラ」とも呼ばれているようです。

【和名】ギンドロ [銀泥]
【別名】ウラジロハコヤナギ [裏白箱柳]、ハクヨウ [白楊]
【学名】Populus alba
【科名】ヤナギ科 SALICACEAE
【撮影日】2004/08/02
【撮影地】東京都調布市

posted by hanaboro at 13:02| 東京 ☔| Comment(3) | TrackBack(0) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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