2005年03月30日

クコ

クコ Lycium chinense


クコは、日本全土のほか、朝鮮半島、中国、台湾などに分布し、日当たりのよい草地や土手などに生える落葉低木です。高さは1m〜2m。クコは果実や葉、根などに薬効があるそうで、古くから薬用に使われています。果実は酒や焼酎につけて「クコ酒」にしたり、乾燥させたものを料理に使ったり。葉も「クコ茶」にするなどいろいろと利用されています。

茎は根もとの方から何本も束になって出てきます。枝は弓なりに曲がって垂れ下がり、枝にはしばしばトゲ状の小枝があります。葉は、1つの節から数枚が束のようになって出ます。質は柔らかくて無毛です。

花期は8月〜11月。葉腋に直径1cmほどの紫色の花を咲かせます。ナス科の植物ということで、「イヌホオズキ」や「ヒヨドリジョウゴ」などの花を思い浮かべていると、クコは何だかぜんぜん違うような気がしてしまいます。確かに花冠は5裂しているし、ガクや果実を見ると、ナス科だな!と納得するのですけれど。果実は長さ2cmくらいの楕円形で、熟すときれいな朱赤色の「液果」になります。種子もその中に入っています。

クコ Lycium chinense


写真の株のある場所は、定期的に草刈が行われるところで、2004年の秋にも枯れた夏草がきれいに刈られました。その後、晩秋〜初冬にかけて、こちら関東の丘陵地では、春のような暖かい日が続き、写真のクコもグングン枝をのばして1.2mほどまで生長し、瑞々しい葉を茂らせていました。しかし、年末からの本格的な寒さの訪れによって、展開した葉は枯れてしまいました。

3月下旬、新葉の展開が始まっていました。新芽も、角ばって白っぽい枝も、小枝が変形したトゲさえも、春の光に照らされて暖かな様子。

【和名】クコ [枸杞]
【学名】Lycium chinense
【科名】ナス科 SOLANACEAE
【撮影日】2005/03/30
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 19:27| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 芽吹き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サルスベリ

サルスベリ Lagerstroemia indica
2005/02/15
サルスベリ Lagerstroemia indica
2005/02/15


サルスベリは、中国南部原産の落葉小高木です。高さは5mほど。日本に入ってきたのは、江戸時代のことだそうです。寺院や庭、公園、街路などによく植えられています。

幹は滑らかで、すべすべしています。そのため、名前は「猿も滑る」ということからきているといいます。樹皮の色は、赤褐色〜淡褐色。薄い樹皮がはがれ落ちた部分が白っぽくなります。この樹皮が非常に特徴的なのですが、「ナツツバキ」や「リョウブ」でも同じようにはがれてよく似ています。幹はやや曲がりくねる傾向があります。

葉はふつうは互生で、長さ5cm内外、卵を逆さにしたような楕円形です。こういう形を「倒卵状楕円形」などといいます。葉の縁にギザギザ(鋸歯)はなく全縁です。ただし、互生の仕方がふつうの互生とはちょっと違っていて、2枚ずつが互生します。つまり、ふつうだと枝をはさんで左右1枚ずつが互い違いにつく形になりますが、サルスベリの場合は、枝の右に2枚ついたら今度は左に2枚つき、また右に2枚、、、というのを繰り返すわけです。このような葉のつき方をするものを「コクサギ型葉序」といいます。といっても、対生することも多いです。

花期は7月〜9月。夏の間の代表的な花木の1つとなっています。枝先の円錐花序にたくさん咲かせます。ガクは6つに裂け、花弁は6枚ありますが、しわしわに縮れていて、一見すると八重咲きのようにも見えます。色は紅紫色〜白色で、濃淡があります。花期が長いので、「ヒャクジツコウ (百日紅)」とも呼ばれます。

サルスベリ Lagerstroemia indica
2005/03/24 撮影

果実は「さく果」で、直径7mmほどの楕円形〜球形です。さく果というのは、雌しべの子房の「心皮」という部分がいくつか合わさって、1つの乾いた果実になったものをいいます。ユリ、アサガオ、ホウセンカの果実もさく果です。

冬芽は赤褐色で、3mm程度の小さな三角形。芽を包む芽鱗は1対か2対あります。芽吹くのは遅めなので、3月下旬の段階ではまだちょっと堅そうです。

サルスベリ Lagerstroemia indica
2005/03/24
サルスベリ Lagerstroemia indica
2005/02/15


サルスベリはミソハギ科サルスベリ属の植物で、同じ属の仲間には、沖縄や種子島、屋久島、奄美大島などに分布する「シマサルスベリ (Lagerstroemia subcostata)」があります。シマサルスベリの方はもっと幹がまっすぐで高木になり、葉は大きめ、花色は白色です。

【和名】サルスベリ [猿滑]
【別名】ヒャクジツコウ [百日紅]
【学名】Lagerstroemia indica
【科名】ミソハギ科 LYTHRACEAE
【撮影日】2005/02/15、2005/03/24
【撮影地】東京都日野市

posted by hanaboro at 16:26| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | 樹皮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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