2005年04月09日

タケニグサ

タケニグサ Macleaya cordata


タケニグサは、本州、四国、九州に分布し、山野や都市部などの道路脇や荒れ地などにふつうに見られる大形の多年草です。高さは1m〜2mに達します。茎や葉の裏は粉を吹いたように白っぽく、葉は互生し、長さ20cm〜40cmにもなります。根生葉のときから、全体に白っぽいのですが、葉の裏をひっくり返してみると、特に真っ白です。

4月上旬の関東の丘陵地。すでにタケニグサの個性的な葉が目につくようになっています。生長が早いところも竹に似ているのでしょうか。ついこの間までは、こんなにあちこちに出ていなかったのに。もうかなり大きな葉を広げた個体も見られます。裏を見ると白くて長めの軟毛がモジャモジャと生えていました。

タケニグサ Macleaya cordata


茎が粉白色になることや、茎の中が中空になるところなど、「竹」に似たところがあるので、名前はそこからつけられたといいますが、葉の形はぜんぜん違います。タケニグサの葉は、「菊」を大きく分厚くしたような感じで、つけ根の部分はグッと湾曲するので、全体の輪郭としてはハート形。といってもずいぶん切れ込みの多いハート形ですけども。このとてもユニークな葉の形は、一度覚えたら、きっと忘れられないものになると思います。ただし、名前の由来には、ほかにもいろいろと説があるようですね。

ちなみに、学名にある種小名の「cordata」は、「心臓形の、心形の」という意味です。

茎を折ると、黄色い汁がでてきます。薬用にもなるそうですが、かなり強い成分が含まれているそうで「毒草」でもあります。注意した方がよいですね。

タケニグサ Macleaya cordata


春はまだ、大きめの葉が地面近くに広がっているくらいなのですが、夏が近づくにつれてぐんぐん生長して、7月〜8月には茎の先に大型の円錐花序を出して、たくさんの花をつけます。大きくてダイナミックな草ですが、その巨体の割には1つ1つの花は小さくて、花には花弁がなく2枚の白いガク片と多数の線形の雄しべがピラピラとついているだけです。蕾のときは白くふくらみのあるものなんですが、ガクは開くと早々に脱落してしまうので、雄しべばかりが目立ちます。その雄しべは、糸状の「花糸」とその先につく線形の「葯(花粉のあるところ)」からできていて、長さは1cm程度です。

花が終わると平たいマメ科のような形の果実(さく果)ができて、それがたくさんぶら下がるようにつきます。果実の長さは2cm〜3cmくらいで、秋には、ちょっと独特の色合いのオレンジがかったような褐色になります。

【和名】タケニグサ [竹似草]
【別名】チャンパギク [占城菊]
【学名】Macleaya cordata
【科名】ケシ科 PAPAVERACEAE
【撮影日】2005/04/09
【撮影地】東京都日野市

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ハナイバナ

ハナイバナ Bothriospermum tenellum
2005/04/09

ハナイバナは、日本全土に分布し、道ばたや畑などにごくふつうに生えている一年草または越年草です。国内だけでなく、東アジアに広く分布しています。草丈は10cm〜15cmほど。茎は、はじめはやや地面に伏したように斜めに伸びますが、次第に立ち上がって伸びる茎が増えてきます。葉や茎、ガク片などにやや長めの毛が多く生えていますが、これが白くて茎にはりついたように上向きについています。

葉は長さ2cm〜3cmほど、幅は1cm〜2cmの長めの楕円形。葉の形は、あまりしっかり決まった形があるようではなく、縁は波打つことが多く、表面は何となく縮れたようなシワシワがあるような、そんな感じです。

ハナイバナ Bothriospermum tenellum
2005/04/09

花期はとても長くて、3月〜11月。同じ個体が、この期間ずっと咲き続けるというよりは、春先など、早めに咲いた個体にできた果実が、発芽してまた夏や秋には花をつけ、全体として花期が長くなっているのだと思います。つまり年数回、順次発生しているということなんでしょう。花(花冠)は、淡い青紫色で、直径は3mm程度のごく小さい花です。花冠の先は、5つにさけています。ガクは5枚で、花後に4つできる果実(分果)がそのガクの間に包まれたような状態になります。

花はキュウリグサに似ていますが、根生葉の形はぜんぜん違います。越冬中の方が見分けやすいかもしれません。花の時期なら、花序の形に注目します。キュウリグサの場合は、クルッと巻いた花序が開花とともにほどけていく「さそり状花序」なのですが、ハナイバナはさそり状花序にはならず、茎の上部の方まで葉がついています。葉の脇に小さな花がチョコチョコつく感じです。名前は、茎の上部の葉と葉の間に花をつけるので「葉内花(ハナイバナ)」といいます。

ハナイバナ Bothriospermum tenellum
2005/02/04

春、暖かくなってから伸びてきた根生葉は、花の咲き始めた4月上旬、とても明るくて瑞々しい色をしています。

秋に芽生えた個体の越冬中の根生葉は褐色を帯びていて、葉の縁の毛がやたらと目立っていました。一月ほど前までは、まだ、あちこちで寒さに耐えている様子の根生葉が見られたのに、季節の移り変わりのなんと早いことでしょうか。

【和名】ハナイバナ [葉内花]
【学名】Bothriospermum tenellum
【科名】ムラサキ科 BORAGINACEAE
【撮影日】2005/04/09、2005/02/04
【撮影地】東京都日野市

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