2005年05月13日

スミレ

スミレ Viola mandshurica
2005/04/26

スミレは、まさに「スミレ」という名前のスミレです。北海道、本州、四国、九州に分布し、都市部の道路脇や田畑の周辺、海岸付近〜高原まで、日当たりのよいところに多く見られる多年草です。アスファルト脇で見られる植物の定番でもあります。とても身近なスミレですが、日本の固有種ではなく、日本以外にも中国や朝鮮半島、ウスリーなどに分布しています。

草丈は7cm〜15cm。葉はヘラ形で斜め上向きに開くので、「ヒメスミレ」よりは葉が立ち上がります。葉の葉柄をのぞいた「葉身」の部分の長さは、5cmちょっとくらいです。葉柄の部分にははっきりとした翼があるのが重要ポイント。その翼でヒメスミレとは見分けられます。葉の毛はあったりなかったりです。

表面は濃い目の緑色。裏面は多くの場合、白っぽく薄い緑色。縁のギザギザ(鋸歯)はありますが、やや不明瞭な感じ。ところどころ少しポコポコとへこんでいるくらいです。花が終わるころにはかなり大きな青々とした葉になります。葉柄も長さ10cmをこえることもあります。

スミレ Viola mandshurica
2005/04/26

花期は3月〜5月。花は濃い紫色。直径2cmくらい。非常に花付きは良好で、花時期になると市街地の道路脇なんかで、群生して路肩に紫色のラインができます。つい車道側から撮影したくなる季節。とっても危険です。

濃い紫の花の中央部に注目すると、白い毛がモシャモシャと生えているのがわかります。それは、5枚ある花弁のうちの下2枚の花弁、つまり、「側弁」の内側のつけ根にあるものです。洗車機のモップのように両側から生えています。一番下にある「唇弁」の後ろには「距」というシッポのようなものが突き出しています。スミレの距は濃い紫色のことが多いです。

花を横から見ると黄緑色のガク片が目立ちます。そのガク片の付け根の方、より花柄に近い部分が少し盛り上がったような形状になっています。これは「ガクの付属体」といわれる部分で、しばしばスミレ属の種を見分けるポイントになります。スミレの場合は、付属体にはほとんど切れ込みがなくツルッとしています。

スミレ Viola mandshuricaスミレ Viola mandshurica
2005/04/26

ガク片は5枚、雄しべは5本、雌しべは1本です。側弁の毛の多少、花弁の形、花弁や距の色の濃淡など変異がいろいろと見られます。広く分布して個体の数も多い種類にはよくあることですね。

スミレ Viola mandshurica
2005/05/12

5月も半ばになれば、こちら関東の丘陵地では、ひとしきり咲ききって青々とした葉に混じって、開放花によってできたと思われる果実が見られます。熟した果実は3つに裂けて中の茶色っぽい種子が見えます。種子にはアリが好む「エライオソーム」があるので、アリによって運ばれます。このころには、花を開かずに結実する「閉鎖花」もつけているはずです。

【和名】スミレ [菫]
【学名】Viola mandshurica
【科名】スミレ科 VIOLACEAE
【撮影日】2005/04/26、2005/05/12
【撮影地】東京都日野市

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2005年05月12日

マルバフジバカマ

マルバフジバカマ Ageratina altissima


マルバフジバカマは、北アメリカ原産の多年草です。日本に入ってきたのは明治の中ごろのことだったそうです。神奈川県の箱根で見つかったということで、現在もその付近には多く見られるようです。太い地下茎が伸びて、それによって増えるので群生することがあります。

茎はまっすぐに伸びて、草丈は30cm〜1mくらいになります。茎はほとんど無毛ですが、上部には毛が生えています。葉は卵形で、長さは10cm内外。縁のギザギザは鋭く、はっきりとした鋸歯です。葉脈がよく目立ちます。葉の表面はカサカサした感じで、キク科というよりは、どこかイラクサ科を思わせるような葉です。葉柄は2cm〜5cmくらいで、対生します。

マルバフジバカマ Ageratina altissima


花期は秋。頭花は白色で、直径5mmくらい。茎の先にたくさん咲かせます。1つの頭花は多数の小さい花(小花)が集まった「集合花」で、マルバフジバカマの場合はすべて筒状花です。ふつう花びらのように見える「舌状花」はありません。20個前後ある筒状花の先は、5つにわかれて開き星のような形です。

葉も花も、「フジバカマ (Eupatorium japonicum)」や「ヒヨドリバナ (Eupatorium makinoi)」にはあまり似てません。花の雰囲気としては「フジバカマ」というよりは「アゲラタム」、それよりずっと背が高くなったものという感じです。

といってもまったく似てないわけではなく、実際、一般的な図鑑では、学名が「Eupatorium rugosum」となっていて、フジバカマと同じヒヨドリバナ属になっていることが多いです。ただし、マルバフジバカマは1つの頭花につく筒状花の数が多かったり、総苞片の長さがほとんど同じだというところなど、フジバカマやヒヨドリバナとは異なっています。

【和名】マルバフジバカマ [丸葉藤袴]
【学名】Ageratina altissima (Eupatorium rugosum)
【科名】キク科 COMPOSITAE (ASTERACEAE)
【撮影日】2005/05/12
【撮影地】東京都日野市

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コハコベ

コハコベ Stellaria media
種子の背面が見えています。

コハコベは、ヨーロッパ原産の一年草です。荒れ地や農耕地などよく土壌がかく乱される場所に生育します。日本で最初に気づかれたのは1922年のことだったそうです。渡来したのがいつのころなのかは定かではないようです。ふつう「ハコベ」と呼ばれているうちの1種で、もう1種は「ミドリハコベ (Stellaria neglecta)」といいます。ミドリハコベの方もより古い時代に農耕とともに日本に入っていきたものといわれています。そのため、春の七草の「はこべら」は「ミドリハコベ」ではないかとも。

ミドリハコベよりも全体に小型で、他の草などがほとんどないような場所では、根もとからよく分岐した茎は地面をはうように伸びます。他の草などが多い場所などでは茎の上部は立ち上がっています。茎は若い時期にはもちろん短いのですが、果実が目立つようになってくると、茎の長さは30cm〜50cmくらいにはなります。

葉は卵形で先はとがっています。長さは1cmほどです。縁のギザギザ(鋸歯)はなく全縁です。茎の上部の葉には柄がありませんが、下部の葉には柄があります。芽生えのころには特に葉柄が確認できます。

年間を通して芽生え、開花し、実を結んでいるので、真冬の時期には花は少なくなりますが、ほぼ一年中、その姿は見られます。生活史の短い一年草です。花は直径4mm程度、白色の5弁花です。花弁は2つに深く裂けているので、10枚あるように見えます。ガク片には毛が生えています。

雄しべは1本〜7本。雌しべの花柱は3本。花の後、花茎は一旦、下を向くのですが、果実が裂開するころになると再び上を向いてきます。果実は「さく果」で、熟すと6つに裂けます。果実が熟してころに、コハコベの茎や何やらに触れると、果実が弾け飛んで、パラパラと音がします。果実の中に入っている種子は腎円形で半円形の突起があります。突起の先がとがらないのが特徴です。

コハコベ Stellaria media
種子の側面、これで幅1mmくらい

ミドリハコベはコハコベよりも大型で、茎はより立ち上がります。雄しべは5本〜10本。種子の突起は円錐形で、先がとがっています。より青々とした印象。コハコベの方はより茎が赤みを帯びる傾向があります。生育地はあまり土壌がかく乱されない場所です。そして夏には芽生えず、秋に発芽して春に開花する一回繁殖型です。

種子の突起は、肉眼で見ている分にはどちらにもプツプツが見える程度なので、違いがよくわからないかもしれません。種子の突起の観察にはルーペが必要です。ミドリハコベの種子の突起はもっとイガイガした感じになります。

【和名】コハコベ [小繁縷]
【学名】Stellaria media
【科名】ナデシコ科 CARYOPHYLLACEAE
【撮影日】2005/05/12
【撮影地】東京都日野市

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2005年05月11日

カラスビシャク

カラスビシャク Pinellia ternata
2005/05/08

カラスビシャクは、日本全土に分布し、田畑や人里周辺の草地に生える多年草です。花は緑色なので、一見目立たないですが、その姿を一度見ると忘れられないとてもユニークな形をしています。すごく細身で、竿のようなものが長〜くのびた独特のスタイルです。その糸状の竿のようなものは、花序からのびている付属体です。

葉には長い柄があり、3つの小さい葉(小葉)からなっていて、それが2枚〜3枚、根もとから出てきます。1つの小葉の長さは5cm〜10cmくらいの長い楕円形、先端はとがっています。葉柄の長さは10cmくらいです。

上の写真のまだ小さい個体は、丈が3cmくらいです。下の写真はすでに開花しているものの葉です。幅が狭く見えていますが、これは小葉が2つにちょっと折りたたまれたような状態で、それを真上から見ているので狭く見えています。本来はもう少し幅が広いです。

カラスビシャク Pinellia ternata
2004/04/26

同じサトイモ科ハンゲ属の植物で、よく似た種に「オオハンゲ (Pinellia tripartita)」がありますが、こちらは主に西日本の林内に生育しています。葉柄にムカゴはなく全体に大きめで、葉は3つに深く裂けていますが、単葉です。また、葉と花茎の高さは同じくらいで、花序の付属体が黒っぽくならないところなどが違っています。

花期は5月〜8月。花茎は高さ20cm〜40cm。葉よりも高くなります。「ミズバショウ」や「マムシグサ」などと同じように、花序は「仏炎苞(ぶつえんほう)」という総苞葉(特殊化した葉)に包まれています。花は仏炎苞の中の「肉穂花序(にくすいかじょ)」と呼ばれる軸の部分が多肉になる花序にたくさんつきます。ハンゲ属の肉穂花序は下部の方で仏炎苞とくっつきます。

カラスビシャク Pinellia ternata
2005/05/16

花には雄花と雌花があって、雄花は花序の上部で仏炎苞とくっついていない部分にあります。雌花の方は花序が仏炎苞とくっついた部分にあります。これらの花には花披、つまりガクや花弁に当たるものがなく、雌花は子房がむきだしになっています。

カラスビシャクは栄養繁殖もさかんです。地下部には球茎があって、たくさん子球ができて繁殖します。さらに葉柄の下部の方や小葉の付け根にはムカゴ(珠芽)ができ、それによっても増えていきます。畑地のやっかいな雑草となっている所以です。

【和名】カラスビシャク [烏柄杓]
【別名】ハンゲ [半夏]
【学名】Pinellia ternata
【科名】サトイモ科 ARACEAE
【撮影日】2005/05/16、2005/05/08、2004/04/26
【撮影地】東京都あきる野市、日野市

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キツネアザミ

キツネアザミ Hemistepta lyrata
2005/05/05

キツネアザミは、本州、四国、九州、沖縄に分布し、道ばたや田畑の周辺、空き地など日当たりのよい場所に多く見られる越年草です。主に秋に芽生えて、根生葉をロゼット状に広げて越冬します。日本以外にも中国、朝鮮半島など広く分布していて、日本には古い時代に農耕とともに入ってきたものと考えられています。いわゆる、「史前帰化植物」の1つだといわれています。

草丈は、60cm〜1m近くにまでなりますが、かなり小さな個体でも開花しています。春先の生長はめまぐるしいものがあって、グングン生長し、いつの間にか花を咲かせています。地上部も直立していますが、地下の根も直根性、まっすぐに下に伸びているので、意外にスポッと抜けたりします。

キツネアザミ Hemistepta lyrataキツネアザミ Hemistepta lyrata


一見、アザミ属(Cirsium)の花に似ていますが、キツネアザミ属(Hemistepta)という別属に分類されています。よく見ると、かなり違いがあります。葉は質が薄く柔らかくて、アザミ属のようなトゲはありません。さわっても痛くないです。葉は羽状に深く裂け、葉の裏には白い綿毛が密生していて、真っ白に見えます。似ているけれど異なるもの、有用なものに似てはいるけど役に立たないものに、「キツネ」や「イヌ」とつくことが多いのですが、キツネアザミもアザミに似ているけど実はぜんぜん違うことからきているそうです。

花期は5月〜6月。茎の上部で枝分かれして、花(頭花)は上向きにつき、真上にツンツン突き上げるような状態になります。直径2cm〜2.5cmくらいで、紅紫色。下の球形の「総苞」という部分には「総苞片」が並んでいて、そこはなにやらゴツゴツした状態になっています。それは、総苞片にトサカのような突起があるためです。蕾の状態でも、何となくその突起の片鱗が。。。

紅紫色の部分は、たくさんの小さい花(小花)が集まっていて、すべて筒状花。花びらに見える舌状花はありません。頭花をよく見ると、先が2つに裂けてクルッと巻いているものが飛び出しているのが見えます。それは雌しべの花柱です。果実には白い冠毛があります。

【和名】キツネアザミ [狐薊]
【学名】Hemistepta lyrata
【科名】キク科 COMPOSITAE
【撮影日】2005/05/05、2004/04/10
【撮影地】東京都日野市

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エイザンスミレ

エイザンスミレ Viola eizanensis


エイザンスミレは、本州、四国、九州に分布し、主に太平洋側の山地の林内に見られる多年草です。多くのスミレがハート形やほこ形をしている中で、深く裂けた葉は特異な存在に見えます。日本に見られる切れ込みのある葉をもつものは、エイザンスミレのほかに、「ヒゴスミレ (Viola chaerophylloides f. sieboldiana)」、「ナンザンスミレ (Viola chaerophylloides)」などです。

草丈は5cm〜15cm。スミレの中では大型。やや暗めの林内から、林道脇の崩れた斜面など他の背の高い植物がないようなところなら、比較的幅広く環境に生育しているようにみえます。名前は、比叡山に多いということからきているそうですが、ふつうに見られるのは、関東周辺です。また、葉がほとんど切れ込まず単葉になったものやそれに近いような状態になった「ヒトツバエゾスミレ (Viola eizanensis var. simplicifolia)」と呼ばれるタイプもあります。

エイザンスミレ Viola eizanensis


葉は深く3つに裂けるのが基本です。裂片がさらに切れ込んで、ヒゴスミレのように見えるときもありますが、付け根のあたりをよく見ると3つに裂けているので、5つに裂けるヒゴスミレと見分けられます。花後の葉はさらに大きくなって、長さ15cmくらいにはなります。柄も長くなって、その姿は、ふつうにイメージするスミレとはかけ離れています。

花期は4月〜5月。直径2cm〜2.5cmほど、色は淡い紅紫色〜ほぼ白色。花弁はやや細く縁が波打った状態になることが多いです。一番上の写真のものも花弁がシャッキリしてませんでした。スギの落ち葉の間から出てきたような状態だったので、なおさらです。かなりたくさん開花しているようなのですが、花柄もグニョグニョに曲がって、何だかよくわからなくなっていました。こんなのでは説得力がないですが、一応、下2枚の花弁(側弁)の内側は有毛です。

エイザンスミレ Viola eizanensis


スミレ属の植物を庭に植えていると、「ツマグロヒョウモン」という蝶がやってくる。幼虫はだいたいどんなスミレ属でも食べてしまう。しかし、いろんなスミレの中でもそれなりによく食べるものとあまり食べないものがあるようだ。エイザンスミレもムシャムシャと食べられてしまうのだが、ヒゴスミレはあまり食べられなかった。ツマグロヒョウモンの幼虫は葉の縁につかまって、ガッガッガッと食べていく。ヒゴスミレは葉の切れ込みが細かく深くて、食べにくいのでしょうね。成分や毛の量なんかが違ったりするのかもしれませんが。ツマグロヒョウモンにどれほどの選好性があるものやら。植食性昆虫の世界も奥深そう。

【和名】エイザンスミレ [叡山菫]
【別名】エゾスミレ
【学名】Viola eizanensis
【科名】スミレ科 VIOLACEAE
【撮影日】2005/05/04
【撮影地】東京都八王子市

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コマツヨイグサ

コマツヨイグサ Oenothera laciniata
2004/09/21 静岡県

コマツヨイグサは、北アメリカ原産の越年草です。日本に入ってきたのは1910年代のことだそうで、以来、どんどん分布を拡大して、現在では日本各地で見られるようになっています。全体にちょっと長めの毛がたくさん生えていて、少し白っぽく、なよなよとした感じです。茎は根もとでよく枝分かれして、地面近くをはうように伸びるか、斜め上に伸びます。上に伸びた場合は50cmくらいになることはあります。

道ばたや空き地などで、地面をはう姿がよく見られますが、他のやや背丈が高くなる草などが生えている中に生えているものは、ヒョロヒョロとまっすぐに伸びていることがあります。何とかそんな場所でも花をつけようと、弱々しくも葉は横にめいっぱい広げているものも見られます。今回、撮影した場所でも、ポツポツと蕾をつけているものが複数見られました。丈は30cmくらい。典型的なコマツヨイグサとは何だか様子が違って見えます。それなら、「メマツヨイグサ」ではないかとも思うのですが、その草むらから少しずつ離れるにしたがって、徐々に丈の低い、いかにも「コマツヨイグサ」という形態の株まで、連続していろんなタイプの株が見られるわけです。ヒョロヒョロの株は、本来の生育環境とは少々違うような場所でも何とか適応して生育している姿なわけで、植物というのは、さまざまな環境条件に対してある程度の可塑性をもっているものなんだなぁと改めて思うのでした。

コマツヨイグサ Oenothera laciniataコマツヨイグサ Oenothera laciniata
2005/04/29 東京都

とはいっても、コマツヨイグサは、やはり他の背の高い植物がたくさん生えているような場所には、あまり入り込むことができないので、よく見られる場所も、海岸や河原、空き地などです。特に海岸では、もともとそこに生えているハマヒルガオやハマエンドウなどの海浜植物は、草丈の低いものばかりです。その植生が荒れて隙間がたくさんできていると、ますます、コマツヨイグサは入り込みやすくなるでしょう。夕暮れの海岸で見られるコマツヨイグサの花は幻想的ではあるのだけど、コマツヨイグサの群落が拡大してしまうことは、困った事態と言わざるを得ないでしょう。

コマツヨイグサ Oenothera laciniata
2005/04/29 東京都

葉は互生。葉柄はありません。長さ3cm〜7cm。細長い葉の縁は不規則なギザギザや切れ込みがあるか、ウネウネと波打った状態です。特に下部の葉は羽状に裂けていることが多いです。

コマツヨイグサ Oenothera laciniataコマツヨイグサ Oenothera laciniata
2005/04/29 東京都

花期は5月から10月。葉の脇(葉腋)に1つずつ、淡い黄色の4弁花を咲かせます。直径3cm〜4cm。雄しべは8本あって、先の「葯」はT字状につき、雌しべの先の柱頭は4つに裂けて平たく開くので、花の中心部は意外ににぎやかに見えます。花は午後、夕方近くに開き、翌日の朝にはしぼんでしまいます。しぼむと赤みを帯びます。

【和名】コマツヨイグサ [小待宵草]
【学名】Oenothera laciniata
【科名】アカバナ科 ONAGRACEAE
【撮影日】2005/04/29、2004/09/21
【撮影地】東京都日野市、静岡県新居町

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2005年05月10日

ヒルザキツキミソウ

ヒルザキツキミソウ Oenothera speciosaヒルザキツキミソウ Oenothera speciosa
2005/05/10

ヒルザキツキミソウは、北アメリカ原産の多年草です。日本へは大正の終わりごろ、観賞用に入ってきたのだそうです。現在でも各地で栽培され、それが野生化したものも各地で見られます。草丈は20cm〜30cmくらいでも開花していますが、60cmくらいまでなります。地下の根茎が横に広がって、そこからたくさん茎を伸ばすので、よく群生しています。白い毛がたくさん生えた茎もよく枝分かれします。

葉には短い柄があって互生します。長さ5cm内外の細長い披針形です。「披針形」というのは、先はとがっていて、基部は鈍く、最も幅が広くなる位置が中央部より少し下にある形です。アカマンマで知られる「イヌタデ」の葉がちょうどよくその形が表われています(←といっても、当ブログの写真ではよくわかりませんけども)。ヒルザキツキミソウの場合は、縁がギザギザと切れ込んでいたり、ウネウネと波打っているので、ちょっと形がわかりづらいですね。

ヒルザキツキミソウ Oenothera speciosa
2005/04/26

根生葉のころは、どちらかというと、「ユウゲショウ」よりも「コマツヨイグサ」に似ているかもしれません。

ヒルザキツキミソウ Oenothera speciosa
2005/05/10

花期は春から秋。直径5cmほどの4弁花。淡い桃色〜白色です。「ユウゲショウ」よりもかなり大ぶりです。蕾が垂れ下がった状態で茎が伸びてきますが、花は斜め上向きくらいに開きます。雄しべは8本。雌しべの先の柱頭は4つに裂けて平たく開きます。

マツヨイグサ属の花は、しばしば、花がしぼむとオレンジ色っぽくなるものが見られます。ヒルザキツキミソウの場合は、しぼむと淡い紅色になります。また、初めから淡い紅色のタイプを「モモイロヒルザキツキミソウ (Oenothera speciosa var. childsii)」ともいいます。

【和名】ヒルザキツキミソウ [昼咲月見草]
【学名】Oenothera speciosa
【科名】アカバナ科 ONAGRACEAE
【撮影日】2005/05/10、2005/04/26
【撮影地】東京都日野市

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ムラサキツユクサ

ムラサキツユクサ Tradescantia ohiensis


ムラサキツユクサは、北アメリカ原産のツユクサ科トラデスカンティア属(ムラサキツユクサ属)の多年草です。草丈は50cm〜1mほどになります。日本に自生している「ツユクサ (Commelina communis)」は、同じツユクサ科の植物で開花期も近いのですが、ずいぶん様子は違っています。

同じように日本でよく栽培される「オオムラサキツユクサ (Tradescantia virginiana)」。一般的な園芸書では、大きさの違いなどの記述は多いのですが、そのほかが不明瞭。オオムラサキツユクサの方が一般的には、花色が豊富で、八重咲きの品種もあるといわれているようです。こちらは葉の幅が広め、花は大きめでガクに毛が目立つのだそうです。

花期は5月〜9月。茎の先の「さそり形花序」または「さそり状集散花序」に数個の花をつけます。花は1ずつ午前中に開いて、夕方ごろにはしぼんでしまう一日花です。ポツリポツリと比較的長い期間咲き続けます。花色は、青紫の他に、白、赤、ピンクなどの品種があります。

花弁は3枚。直径は2cm〜3cmほど。ガク片も3枚、雄しべは6本です。雄しべのつけ根のほうには細く長い糸状の毛がモシャモシャと生えています。その毛の部分では小さい細胞が1列につながっています。この毛の細胞は、細胞分裂などの観察の教材としてよく用いられます。

花序の形。これまで、当ブログの記事にした「キュウリグサ」の場合も「さそり形花序」としてきましたが、これは間違っていました。キュウリグサやワスレナグサなどムラサキ科の植物によく見られる先がクルリと巻いた花序は、「巻散花序」または「鎌状集散花序」です。こ花序は、主軸に対して花序の上部にいくにしたがって、遠い方遠い方分枝して花がついていきます。したがって、花は一平面につく形になります。

これに対して、ムラサキツユクサの場合は左右交互に分枝して立体的な花序となります。しかし、実際は大きな蕾がかたまってウニャウニャとついていて、花序の様子がよく見えなかったりします。

ムラサキツユクサ Tradescantia ohiensis


葉は線形、付け根の方はさや状になって茎を抱くようについています。このさや状のものを「葉鞘(ようしょう)」といいます。葉鞘の付近は特に長い毛がたくさん見られます。これは、「ツユクサ」でも同様ですが、もう少し毛は短かめです。葉は分厚い感じで、水分を多く含んでいそうな葉です。平行に走る葉脈が目立ちます。

【和名】ムラサキツユクサ [紫露草]
【英名】Common spidewort
【学名】Tradescantia ohiensis (Tradescantia reflexa)
【科名】ツユクサ科 COMMELINACEAE
【撮影日】2005/05/10
【撮影地】東京都日野市

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2005年05月09日

ジャニンジン

ジャニンジン Cardamine impatiens


ジャニンジンは、日本全土に分布し、山野のやや湿り気の多い林内、林縁などに生える一年草または越年草です。アブラナ科タネツケバナ属の植物。個体差はありますが、花弁の小さい個体などは、遠めには白っぽいような黄緑っぽいような状態で、花はちょっと地味な方かも。それに比べると、葉は独特の細かい切れ込みのある葉なので、特に若い時期、まだ他の草も小さめなころだと個性的で異彩を放っていると思います。

ジャニンジン Cardamine impatiens


草丈は20cm〜50cmほど。茎や葉には細かい毛が生えています。葉は互生。てっぺんの小さい葉(小葉)が1枚の、「奇数羽状複葉」で、小葉の数は7枚〜19枚。小葉はさらに裂けます。葉の付け根には托葉のようなものがあって、茎を抱きこむような状態になっています。質はごく薄く柔らかな印象。葉の色も明るめです。小葉の形にはやや変異があるようで、もっと小葉の幅が狭いのももあります。細い方がふつうなのかもしれません。

ジャニンジン Cardamine impatiens


花期は4月〜5月。枝先の総状花序に小さな花をたくさんつけます。花は白色の4弁花。花弁の長さは3mmくらい。時折、花弁が退化してしまっていることもあります。ガク片も4枚あります。果実は、長さ2cm程度の「長角果」。

ちなみに、属名の「Cardamine」はタガラシの1種のギリシャ名「kardamon」にちなんでいるといいます。また、種小名の「impatiens」には「忍耐のない」という意味があって、果実が熟して種子がはじけとぶ様子からきているそうです。和名の「蛇人参」は、蛇が食べるようなニンジンという意味なんだとか。葉の切れ込みがニンジンに似ているといえば、まあ似ているのかも。

【和名】ジャニンジン [蛇人参]
【学名】Cardamine impatiens
【科名】アブラナ科 BRASSICACEAE (CRUCIFERAE)
【撮影日】2005/05/04
【撮影地】東京都八王子市

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セリバヒエンソウ

セリバヒエンソウ Delphinium anthriscifolium


セリバヒエンソウは、中国原産の一年草です。日本に入ってきたのは、明治のことだったといいます。道ばたの草地や雑木林の縁などで見られます。以前は、関東を中心に東日本に多いものというイメージ、実際、関東の丘陵地ではとても多く見られます。キンポウゲ科デルフィニウム属の植物で、「デルフィニウム」または「ヒエンソウ(ラークスパー)」といわれる品種群に、少し似ているものがあります。

日本国内には、近縁のトリカブト属(Aconitum)の植物が数十種知られていますが、デルフィニウム属のものがなく、セリバヒエンソウは非常に特異な花に見えます。しかし、同時に大きくなりすぎないところや、どことなくケマンやエンゴサクにも似たような山野草的な雰囲気も併せ持つためか、この植物を見る人たちの目は優しい。多くの帰化植物があっという間に勢力を拡大しているのに比べると、明治にはすでに入ってきていたわりに、分布域もそれほどグングン拡大したという感じでもなく、被害もあまり聞かれない気がします。嫌われ者の多い帰化植物の中にあって、とても珍しい存在といえるでしょう。今のところは。。。

草丈は15cm〜40cm。茎には長い毛と短い毛が混じってたくさん生えています。葉は2回〜3回、羽状に深く裂けています。まるで、セリ科の植物のような形です。葉の毛は短いですが、特に縁に生えているのが目立ちます。

花期は4月〜6月。花は淡い紫色、直径1.5cm〜2cmくらい。長い柄があって2個〜3個、多くて5個程度の花がつきます。細長い花びらのように見えているものは、ガク片です。ガク片は5枚。そのうちの1枚、上向きについているガク片は、後ろの端がシッポのように長く突き出た「距(きょ)」になっています。

花弁は4枚、ガク片よりは短くて形も、いわゆる花弁という感じでもない。上の2枚は小さくて白っぽく、付け根の方は、「距」の中に包まれるようについています。花の中央上よりの付近で角みたいに突き出しているものです。そして、下の2枚は、ガク片と同じ色で、花の中央付近で左右から2つ合わさったような状態になっています。この下2枚の花弁の先はちょっと切れ込みがあります。

セリバヒエンソウ Delphinium anthriscifoliumセリバヒエンソウ Delphinium anthriscifolium


なかなか、この辺りの花の構造は複雑。見れば見るほど、変わった形状です。雄しべは10本程度あって、先の葯の部分は黒っぽい。角度によってはよく見えないですが、下から見れば、たくさんの雄しべが見られます。もしかすると、開く前の葯は黄色っぽくて、後から黒っぽくなるのかな。花後にできる果実(袋果)は、バナナのような形で、だいたい3つ。熟すと裂けて中の黒っぽい小さな種子が飛び散ります。

名前は、葉の形が「セリ」に似ていることところから「芹葉」、花の形をツバメが飛ぶ姿にたとえて「飛燕」、それで、「セリバヒエンソウ」とつけられたそうです。セリバヒエンソウの花は、幸せの青い鳥?

【和名】セリバヒエンソウ [芹葉飛燕草]
【学名】Delphinium anthriscifolium
【科名】キンポウゲ科 RANUNCULACEAE
【撮影日】2005/05/08
【撮影地】東京都あきる野市

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2005年05月07日

カキネガラシ

カキネガラシ Sisymbrium officinale


カキネガラシは、ヨーロッパ原産の一年草または越年草です。世界的に見ても温帯の地域に広く帰化しているといいます。日本で始めて気づかれたのは、明治の終わりごろのことだとか。現在は、日本各地の道路脇や荒れ地などで見られるようになっています。

草丈は50cm〜80cm。根生葉や茎の下部の方の葉は、羽状に深く切れ込んでいます。長さは20cmくらい。葉は茎の上部ほど小さくなり、切れ込みも少なくなります。全体に剛毛がたくさん生えていて、蕾が見えているあたりも白っぽい。茎の毛は下向きに生えていました。葉裏の脈上の毛も目立ちます。写真にとっては見たものの、ファイルサイズを縮めると、よくわからなくなってしまいました。

カキネガラシ Sisymbrium officinaleカキネガラシ Sisymbrium officinale


カキネガラシ。この植物を全体的にみると、羽状に切れ込んだ、その切れ端みたいなものがあちこち出ているような、何ともつかみどころのない形です。さらに生長してくると、細長い枝がほぼ水平方向に四方八方に出てくるし、アブラナ科なのだけれど果実は茎にペッタリ伏せた状態で、茎はどんどん伸びて花は先端にちょっとだけ咲いているという奇妙な姿になります。

カキネガラシ Sisymbrium officinaleカキネガラシ Sisymbrium officinale


花期は4月〜7月。花は茎の先の穂状花序につきます。黄色の4弁花。直径は4mm〜5mmくらい。ガクにも白い毛が生えています。花序は次々に花を咲かせながら、どんどん伸びていきます。

果実は、細長く先の方はとがっていて、長さ1cm〜2cmほどの「長角果」。多くのアブラナ科の果実は、それなりに果実ができていることがわかりやすいのですが、カキネガラシの場合は、花茎に果実がくっついているので、遠めだと、茎がウネウネしている様子で、果実ができていることを知るような植物です。

同属で、ヨーロッパ原産の帰化植物「イヌカキネガラシ (Sisymbrium orientale)」とは一見似ていますが、イヌカキネガラシの方は、横に長く張り出しているのが果実そのものなのに対して、カキネガラシは伏せた果実つきの花序という大きな違いがあります。

【和名】カキネガラシ [垣根芥子]
【学名】Sisymbrium officinale
【英名】Hedge mustard
【科名】アブラナ科 BRASSICACEAE(CRUCIFERAE)
【撮影日】2005/04/29
【撮影地】東京都日野市

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ブラシノキ

ブラシノキ Callistemon speciosus


ブラシノキは、オーストラリア原産の常緑低木〜小高木です。高さは3m程度になるのがふつうですが、10mを越すこともあるそうです。原産地では山火事のおこるような乾燥した場所に生えます。日本に入ってきたのは明治の中ごろのことだったそうで、以来、暖かい地域を中心に栽培されています。

フトモモ科ブラシノキ属の植物で、日本でも数種が栽培されているようです。例えば、葉が細くて「マキ」に似た「マキバブラシノキ (香千層 Callistemon rigidus)」や「ハナマキ (キンポウジュ Callistemon citrinus)」、「シロバナブラシノキ (Callistemon salignus)」などです。

葉は互生。長さ5cm〜15cmほどの長楕円形。縁にギザギザ(鋸歯)はなく、全縁です。質は乾燥に耐えうる革質で堅い。いかにも、オーストラリア原産だぁという葉です。

ブラシノキ Callistemon speciosus


主な花期は5月〜6月。枝先の花序にたくさんの花をつけます。花序は穂状花序で、長さ10cmくらい。赤い円柱形で、ブラシ状。まさに赤い試験管ブラシといった感じ。白いもののある。そちらの方はふつう、「シロバナブラシノキ」と呼ばれています。

赤くてブラシの毛のように見えているものは、雄しべ。雌しべも含まれていますが、特に雄しべの「花糸(かし)」と呼ばれている部分が赤くなっています。雄しべの先の花粉のある「葯(やく)」は黄色です。雌しべは1本。柱頭の先は丸っこくなっています。花弁はごく小さくて、緑色。たくさん出ている雄しべの束の根もとの方にちょこっとあるだけです。ガクはその花弁よりさらに小さくて、ほとんど目につかないようなものです。しかも花弁やガクは開花後、ほとんど落ちてしまいます。

写真は、間隔が広がって、開花が近づいているようですが、まだ開きそうではない感じ。この後、丸っこい蕾の先から、真っ赤な雄しべが見えてくるはずです。

花の後、枝はさらに伸びて、できた果実は枝の周りを取り囲むように並びます。果実はその後長い間、枝についたままになって、ずっと発芽能力も持ち続けています。「ユーカリ」の仲間と同様で、オーストラリアの原産地では、山火事が起こったり、激しい乾燥などによって果実が開いて、中に入っている細かい種子が風によって散布されるのだそうです。日本では、なかなかそういう状況にはならないので、果実は裂けることはないのでしょうか。あれだけ華やかな花なのだから、日本でも虫はたくさん訪れそう。きっと結実はしているはずだけど、強制的にものすご〜く乾燥させたら種子が飛ぶのかな。しかし、それは果たして芽生えるのだろうか。

【和名】ブラシノキ
【別名】カリステモン
【英名】Bottle brush
【学名】Callistemon speciosus
【科名】フトモモ科 MYRTACEAE
【撮影日】2005/05/05
【撮影地】東京都日野市(植栽)

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2005年05月06日

マルバスミレ

マルバスミレ Viola keiskei


マルバスミレは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山野のに当たりのよい草地や林縁などに生える多年草です。

「マルバスミレ」という名前は、もともとは、「ケマルバスミレ」の変種扱いで、茎や葉に毛のないタイプに対してつけられた名前だったそうですが、毛のないタイプは非常に少ないことから、茎や葉の毛の有無には関係なく「マルバスミレ」と呼ばれるようになっているようです。ちょっと古めの図鑑だと「ケマルバスミレ」も載っていて、筆者は毛のあるものは「ケマルバ」と覚えたものだから、今でも見かけると「ケマルバスミレ」といってしまいます。

葉は地面近くで展開しますが、花が咲くころは花茎が伸びるので、草丈は5cm〜10cmくらいです。葉は長さ2cm〜4cmの丸みのあるハート形。縁のギザギザ(鋸歯)にも丸みがあります。茎や葉には粗い毛がたくさん生えています。花後には葉の大きさや草丈もかなり大きくなって、他のスミレ同様、ビックリさせられます。

マルバスミレ Viola keiskeiマルバスミレ Viola keiskei


花期は4月〜5月。直径2cm程度の白色のスミレ。淡い紅紫色を帯びることもあります。葉も丸みがありますが、花弁も丸く豊かな感じ。5枚の花弁のうち、上の2枚は「上弁」、下の2枚は「側弁」です。その側弁の内側、花の中心付近をチェックします。側弁の毛は、スミレの仲間を見分けるときのチェックポイントの1つ。マルバスミレの場合は、側弁に毛があるタイプと毛のないタイプがあって、今回の写真の場合は、側弁の毛はありません。特に、有毛のタイプは、「ヒゲケマルバスミレ (Viola keiskei f. barbata)」といいます。

花の中央部に突き出しているのは雌しべの花柱ですが、その先端はカマキリの頭のような形になっています。下の1枚の花弁は「唇弁」ですが、紫色の筋が入っています。側弁にもいくらか筋が入りますが、かなり控えめです。そして、唇弁の後ろにはシッポのような「距」が出ていますが、マルバスミレの距は太めで先のほうがちょっとふくらんでいます。花柄やガク片にも毛があることが多く、結構目立ちます。さらに、ガクに注目すると、上部にはみ出しているような部分があります。これは、ガク片の付属体で、ギザギザと切れ込みが入っています。

【和名】マルバスミレ [丸葉菫]
【別名】ケマルバスミレ
【学名】Viola keiskei
【科名】スミレ科 VIOLACEAE
【撮影日】2005/05/04
【撮影地】東京都八王子市

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ホオノキ

ホオノキ Magnolia hypoleuca


ホオノキは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の雑木林やコナラ、ミズナラ、ブナなどの落葉樹の多い林に生える落葉高木です。高さは15m〜30mほどにまでなります。また幹の直径も1mにもなる非常に大きな木ですが、数多くの個体がまとまって生えているようなことはなく、他の樹種が多い中にポツポツと見られます。モクレン科モクレン属で、同属の植物は、日本国内には6種知られています。モクレン、コブシ、タムシバ、オオヤマレンゲ、シデコブシなどです。漢方薬に利用される中国原産の「厚朴 (Magnolia officinalis)」は、ホオノキに近縁だと考えられています。

大きな葉を広げ、他の植物を圧倒するかのように、枝は上へ上へと向かって伸びていきます。葉は枝の先の方に集まってつき、まるで車輪のようです。実際には、輪生しているわけではなく、らせん状についている「偽輪生状」。形は卵を逆さにして細長くしたような大きく長い楕円形。長さは20cm〜40cmもある巨大な葉。1枚1枚が大きい分、枚数としては少なめ。

風に揺れてベランベランとしていますが、しっかり展開した後の葉はそれなりに厚みもあり、少しかたくなってきます。葉の裏や葉柄には長めの軟毛がたくさん生えていてフサフサします。さらに裏面は白っぽく、枯れて落ち葉になっても、林床でよく目立ちます。その様子は何だかちょっと異様な光景で、大量のレジ袋が落ちているのかと、目をこすって確かめたことがあります。こんなにも高く天を目指す大きな木。その地下の根は一体どんなだろうかと思います。

ホオノキ Magnolia hypoleucaホオノキ Magnolia hypoleuca


葉が展開していると、ほとんど冬芽のころの芽鱗や托葉は落ちてしまっています。芽吹きのころ観察して、茶色くしっかりしているのもがあれば「芽鱗」、葉ののび始めのころ、はがれて白っぽくて薄い膜のようになっているのは「托葉」、はがれる前は薄茶色。ホオノキの場合は芽鱗も托葉に由来しているのだとか。樹皮には、ブツブツと隆起した「皮目(ひもく)」が目立ちます。特に若い枝などでは、托葉のついていた痕(托葉痕)が輪状に残っているのも見られます。

ホオノキ Magnolia hypoleucaホオノキ Magnolia hypoleuca


ホオノキには、基本的に花をつける枝と花をつけない枝があります。花をつけない枝は、途中で枝分かれしながらグングン上に向かって伸びていきます。花をつけるほうの枝はほとんど生長しないためそのうち陰になってしまい数年で枯れ、今度は花をつけない枝が花をつけ始めます。ホオノキは、こんなふうに枝を入れ替えながら、光の確保と繁殖をうまく両立させて生長を続けるのだそうです。

花期は5月〜6月。枝先に直径15cm〜20cmほどもあるクリーム色の花が上向きに開きます。丸くて優雅、そして艶やかな光沢のある花弁。花弁の数は8枚〜9枚。ガク片は3枚。赤く見えるのは花糸。葯の部分は黄白色。甘く強烈な芳香を放ち、かなりの数の虫たちが訪れるのですが、はるか天空の出来事のようで、その様子はなかなか見ることができません。

中央部分には、たくさんの雄しべがあって、雌しべもたくさん集まって円錐状についています。これら、雄しべや雌しべのつき方は、とても変わっていて、らせん状に並んでいるんです。このほかにも、ホオノキは、被子植物の祖先的な形質をいくつか持っていて、ホオノキを含めたモクレン科の植物は、被子植物の中でもっとも原始的だといわれています。

ホオノキの花には、雌の時期(雌性期)と雄の時期(雄性期)があります。まず、先に成熟するのは雌しべです。開花したその日の花には、まだ花粉出てなく、雌しべの先にある紫色の柱頭が反り返って目立ちます。雌しべが受粉できるのはこのときだけで、翌日にはもう雌しべはピッタリとはりついてしまい、今度は雄しべが開いてきます。またその翌日も雄しべだけが開き、およそ3日間で、ホオノキの1つの花の生殖期間は終了です。その後、花弁は落ちるまで、開ききった状態になります。雄しべも花弁の上に散らばります。

果実は「袋果」がたくさん集まった「集合果」、落葉のころに熟してきます。熟すと袋果が裂けて、中の赤い種皮に包まれた種子が、白い糸で吊り下げられたような状態になります。その白い糸は、胚珠の中を通っていた「導管」なんだそうです。

ホオノキ Magnolia hypoleuca
まだ30cmくらいの苗木。十分光を受けている。

「ホオノキ」と「オオヤマレンゲ (Magnolia sieboldii)」の雑種の「ウケザキオオヤマレンゲ (Magnolia X watsonii)」は、公園などに植えられることがあるようです。雑種だけあって、両者の中間的な花が咲きますが、ホオノキと比べると、花は少し小さめで、名前のとおり平たく開かないけれど、向きはだいたい上を向くようです。

属名の「Magnolia」はフランスの植物学者「マグノル (P.Magnol)」という人にちなんでいるとか、種小名の「hypoleuca」は「hypo(下)+leuca(白色の)」という意味です。葉の裏面が白っぽいことからきているそうです。

【和名】ホオノキ [朴の木]
【学名】Magnolia hypoleuca (Magnolia obovata)
【科名】モクレン科 MAGNOLIACEAE
【撮影日】2005/05/05
【撮影地】東京都日野市

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風茶房 日々雑記」さんの記事「朴の花。 > kuu
キラリとひかって生命力のある朴の花と蕾が堪能できます。

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2005年05月02日

オランダガラシ

オランダガラシ Nasturtium officinale
2005/04/30

オランダガラシは、ヨーロッパ原産の多年草で、世界中で広く栽培され、そして野生化しています。オランダガラシという名前よりは、「クレソン」という名前の方がよく知られているかもしれません。程よい辛味と苦味があるので、肉料理の付け合せや、サラダとしてもよく利用されています。日本に入ってきたのは明治の初めごろのことで、やはり食用のために導入されました。現在では、各地で野生化し、河川など流水のある近くでふつうに見られるようになっています。きれいに澄んだ流水のあるところに生えると紹介されていることも多いのですが、特に清流とは呼べないような河川にでも生えています。

名前に「オランダ」とついていますが、特にオランダのもとと限定されるわけではなく、ヨーロッパに広く生育しています。植物の和名には、ヨーロッパのどこかからもたらされたということで、「オランダ」とついていることが時々あります。

茎の下の方は横に這うように広がって、節々から白いヒゲ根が出ます。常緑性ということですが、冬のころは、紫褐色の葉が水面に浮いているような状態をよく見ます。よく分枝して花が咲くころにはしばしば背丈も高くこんもりと茂った群落も見られます。草丈は30cm〜1mくらいまでなります。

オランダガラシ Nasturtium officinale
2004/04/23

葉は羽状複葉で互生します。小さい葉(小葉)は3対〜11対と変異の幅が大きめ。小葉の形も生育段階で変化しますが、だいたいは、一番てっぺんにつき小葉(頂小葉)が特に大きくなります。やや質が厚く表面には光沢があります。まだ地上部が大きく生長していない苗では、頂小葉だけが目立って、丸みのある形ですが、大きく生長した個体では、それぞれの小葉が大きく細長いこともあります。

花期は5月〜6月。茎の先の花序にたくさん咲かせます。白色の4弁花、直径は5mm程度です。花の咲き始めのころは花序がつまって短いのですが、咲き進んで、下部の方には果実ができ始めるころには、花序は長く伸びてきて果実が熟すころにはかなり長〜くなっています。そのころには花序が湾曲して、独特の姿になります。それを見ると、少々、ギョギョっとすることがあります。

アブラナ科なので、果実は「角果」です。長さ1cm〜2cmほどの円柱形です。熟すと2つに裂けます。

【和名】オランダガラシ [和蘭芥子]
【別名】クレソン、ミズガラシ
【学名】Nasturtium officinale
【科名】アブラナ科 BRASSICACEAE (CRUCIFERAE)
【撮影日】2005/04/30、2004/04/23
【撮影地】東京都日野市

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ユウゲショウ

ユウゲショウ Oenothera rosea


ユウゲショウは、北アメリカ南部〜南アメリカ原産の多年草です。日本には明治のころ、観賞用として導入されたそうです。現在でも広く栽培されているほか、関東地方以西では、野生化し、市街地の空き地や空き地、河原などで見られます。名前は淡い紅色の花が夕方開くというところからきているそうですが、実際には昼間でも花が見られます。

花期は5月〜9月。茎の上部の葉の脇(葉腋)に淡い紅色の花が咲きます。花の直径は1cm〜1.5cm程度。花弁は4枚、先は丸くなっています。そして、花弁より濃い色の脈があって、筋状の模様が入っているように見えます。さらにその小さな花の中にあっても意外に目立つのは、雌しべの柱頭かもしれません。柱頭は4つに裂けて、平たく開いて、花の中央部にデーンと陣取っています。雄しべは8本あって、花粉のある葯の部分は白色です。

果実(さく果)には、8つの角(稜)があって、熟すと4つに裂けます。ふつう、図鑑では、こういうふうに4つに裂けるとあるのですが、筆者の周辺ではパッと平開したりせず、横側が割れて、そこからあふれるように種子が出ているような状態のものがたくさん見られます。

ユウゲショウ Oenothera rosea


草丈は20cm〜60cm程度。茎は地面付近からたくさん立ち上がって株立ち状になります。葉は互生。長さ2cm〜5cmくらいの披針形。縁はウネウネと波打って、ギザギザ(鋸歯)はあまり明らかではない感じ。全体に白い毛があって、特に葉裏の脈上や茎の毛は長めでよく目立ちます。地面近くに広がった根生葉には、不規則な切れ込みが入ることがあります。

【和名】ユウゲショウ [夕化粧]
【別名】アカバナユウゲショウ [赤花夕化粧]
【学名】Oenothera rosea
【科名】アカバナ科 ONAGRACEAE
【撮影日】2005/04/29、2005/04/30
【撮影地】東京都日野市

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白花のユウゲショウが見られます。

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カラクサナズナ

カラクサナズナ Lepidium didymum
2005/04/30

カラクサナズナは、ヨーロッパ原産の一年草または越年草で、アジア、アフリカ、北アメリカ、南アメリカなど世界的に広く帰化しているといいます。日本国内で最初に気づかれたのは1899年、小笠原でのことだったそうです。現在では北海道以外、全国的に見られるといいます。アブラナ科カラクサナズナ属(またはインチンナズナ属)の植物で、カラクサガラシ、インチンナズナともいいます。

草丈は10cm〜20cm。茎は、根もとでたくさん分枝して、地面をはうように広がり、上部の方は斜めに立ち上がりますが、踏みつけられる場所などではほとんど地面にはりついた状態の場合もあります。茎は少し赤みを帯びていることもあり、長めの毛がよく目立ちます。

葉は羽状に深く裂けます。葉の切れ込みはかなり細かく、表面は独特の色合いです。その葉には困ったことに、強烈な臭いがあって、カラクサナズナが生えている場所に近づくと、何ともともいえない臭いが漂っていることがあります。

カラクサナズナ Lepidium didymum
2005/03/30

花期は4月〜10月。葉の脇(葉腋)から花序を出して、白っぽいような淡い黄色のような小さな花がたくさん咲きます。花は直径1mmほどで、目立たないものです。アブラナ科の植物なので、果実は短い「角果」。球を2つくっつけたような形をしています。長さは1.5mmほどのごく小さいものですが、花よりは果実の方が特徴的で覚えやすいと思います。

カラクサナズナ Lepidium didymum
2005/03/30

田畑や道ばたの草地などに生育していますが、特に飼料用作物の畑では強害な雑草になっています。乳牛がこの草を食べてしまうと、牛乳にその臭いが出てしまって、廃棄しなければならなくなるのだそうです。そこで、飼料用作物の「イタリアンライグラス (ネズミムギ Lolium multiflorum)」を密植することで、カラクサナズナの生育を抑えるなどの対策がとられているとか。

【和名】カラクサナズナ
【別名】カラクサガラシ、インチンナズナ
【学名】Lepidium didymum (Coronopus didymus)
【科名】アブラナ科 BRASSICACEAE (CRUCIFERAE)
【撮影日】2005/04/30、2005/03/30
【撮影地】東京都日野市

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オッタチカタバミ

オッタチカタバミ Oxalis stricta


オッタチカタバミは、北アメリカ原産の多年草で、日本以外にもアジア、中央アメリカ、オーストラリアなどに帰化しているといいます。日本国内で最初に認識されたのは、1960年代のことだそうです。現在では、道ばたや河川の周辺などで見かけます。草丈は10cm〜非常に大きいものでは50cmにもなります。全体に白い毛がたくさん生えていて、「カタバミ (Oxalis corniculata)」よりは白っぽい。

葉は3つのハート形の小さい葉(小葉)が葉柄の先についています。立ち上がった茎は、ほぼ直立して、葉の柄は長め。葉柄の付け根のあたりには小さな付属体(托葉)があります。長さは1mmくらいのもので、卵形。

オッタチカタバミ Oxalis stricta


主な花期は4月〜8月。茎の先に花序を出して、数個の花をつけます。花はカタバミとそっくりの黄色の5弁花。直径は1cmあるかどうかという程度。

花の終わるころには花柄が下向きに折れ曲がるのですが、果実は上向きにつきます。下向きになった柄の部分は、長さ1cm〜2cmくらいなのですが結構目立ちます。果実は長さ2cmくらい、角ばった縦長の果実で、先はとがっています。そしてその角ばったところには特に毛がたくさん生えています。中の種子は赤褐色の長さ1mmくらいの小さなツブツブです。

花や葉の形だけでは、「カタバミ」と区別がつかないですが、両者の大きな違いは、地上茎がどこから出ているかという点です。カタバミの場合は、根もとのあたりでたくさん分枝して、地面付近をあちらこちらへと這って節々から根が出ます。つまり、最初の太い主根から出たもの以外は、地上茎から根が下りたものということです。それに対して、オッタチカタバミの場合の地上茎は、地中にある根茎から立ち上がってきます。ただし、地上茎が地表を這っているように見えることはあります。

名前もこのことに由来していて、カタバミの茎が地表を這うのに対して、茎が立ち上がるところからきています。

【和名】オッタチカタバミ
【学名】Oxalis stricta
【科名】カタバミ科 OXALIDACEAE
【撮影日】2005/04/29
【撮影地】東京都日野市

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