2005年05月14日

ヤブタビラコ

ヤブタビラコ Lapsana humilis
2005/05/04 八王子市 しぼんだ花

ヤブタビラコは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地や丘陵地の林縁や田んぼの周辺ななどに生える越年草です。全体に軟毛が生えていて、柔らかな感じがします。

ヤブタビラコ Lapsana humilis
2005/05/04 八王子市
開花期の根生葉
ヤブタビラコ Lapsana humilis
2005/02/13 多摩市
越冬中の小さい根生葉


草丈は20cm〜30cmくらい。茎は斜めになったり倒れたりで、全体的に弱々しい感じがあります。伸びた茎にも葉はありますが、根生葉に比べるとずっと小さいものです。花が咲くころの根生葉はやや斜め上に立ち上がってきます。根生葉は羽状に切れ込んで、てっぺんが丸く大きくなっています。長さは10cm内外です。

越冬中は小さな根生葉ですが、てっぺんの大きな葉が目印です。

ヤブタビラコ Lapsana humilis
2004/05/15 八王子市 果実

花期は5月〜7月。花茎の上部の方は少し枝分かれして、まばらにポツポツと咲きます。花(頭花)は黄色。直径は1cmないぐらいです。小さいですが、いくつもの小さい花(小花)が集まった集合花です。花びらに見える「舌状花」は20枚ぐらいあり、中央部には「筒状花」もあります。花がしぼんだ後、花首がちょっと下垂するような状態になります。小さなツボみたいな「総苞」が下を向いている様子は、「ガンクビソウ」の仲間を思い起こさせる感じ。

果実(そう果)は長さ2mm〜3mm程度の小さなもの。キク科ですが、綿毛(冠毛)はなく茶色い種子だけがでてきます。この小さな果実に突起がないのが特徴で、先の両端に突起のあるコオニタビラコと区別できます。ちなみに「コオニタビラコ」の方は、春の七草の1つ「ホトケノザ」だといわれています。

ヤブタビラコもコオニタビラコも、同じキク科ヤブタビラコ属(Lapsana)に分類されています。一方、もう1つ名前のよく似た「オニタビラコ (Youngia japonica)」は、オニタビラコ属の植物です。

【和名】ヤブタビラコ [藪田平子]
【学名】Lapsana humilis
【科名】キク科 COMPOSITAE (ASTERACEAE)
【撮影日】2005/05/04、2005/02/13、2004/05/15
【撮影地】東京都八王子市、多摩市

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コヒルガオ

コヒルガオ Calystegia hederacea
2005/05/14 2枚の大きな苞

コヒルガオは、本州、四国、九州に分布し、道ばたや日当たりのよい草地などにふつうに見られるつる性の多年草です。日本以外にも東南アジアにかけて分布し、比較的暖かい地方によく見られます。地下茎を長く伸ばして、広範囲に広がってよく増えます。名前は、「ヒルガオ」に比べて花や葉が小さいことからきているそうですが、ヒルガオよりもさらに乾燥に強く、道路脇にも多いし、田畑の雑草でもあります。

コヒルガオ Calystegia hederacea
葉はとがる感じ
コヒルガオ Calystegia hederacea
下部の葉は丸っこいことも
2005/05/14

葉はヒルガオよりも確かにしまった感じ、直線的なパキッとした輪郭です。形はほこ形で、長さは3cm〜7cm。つけ根の部分は横に張り出して、しばしば2つに裂けます。つる植物ですので、真夏のころにはもうどう絡まっているのか、よくわからないくらいに繁茂していることもあります。そんなブッシュ状に広がった状態でも、何となく鋭角の葉の先がツンツンと目立ちます。
コヒルガオ Calystegia hederacea
2005/04/27 地上部が出たばかりのころ

花期は5月〜9月。花(花冠)は、「アサガオ」と同じ漏斗型。直径5cmくらいの「ヒルガオ」より少し小さめで、直径3cm〜4cm。葉の脇(葉腋)から花柄を出して先に1つずつ咲かせます。花柄の長さは2cm〜5cm。ガクは2枚の大きな「苞」に包まれていて、注意してみないと、その苞がガクのように見えてしまいます。ガク2枚の苞の間から先のほうがのぞいて見えるぐらいです。苞もヒルガオよりは心もち小さくシャープな印象。

コヒルガオ Calystegia hederaceaコヒルガオ Calystegia hederacea
2005/05/14
花柄の部分にはウネウネとした翼。葉柄の付け根あたりの茎にも何となく翼が。

よく似たヒルガオとの区別点として重要なのが、花柄の翼。コヒルガオではデコボコした翼が見られます。真夏の昼間でもしおれず、よく花が見られます。

【和名】コヒルガオ [小昼顔]
【学名】Calystegia hederacea
【科名】ヒルガオ科 CONVOLVULACEAE
【撮影日】2005/05/14、2005/04/27
【撮影地】東京都日野市

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ヒルガオ

ヒルガオ Calystegia pubescens
2005/04/08 まだ幼い苗

ヒルガオは、日本では北海道、本州、四国、九州に分布し、朝鮮半島や中国にも分布しています。道ばたや日当たりのよい草地などに生育するつる性の多年草です。名前は昼間に花が開くことからきているということですが、必ずしも開き始めるのが昼間というわけではなさそうです。場所によっては比較的朝早くから咲き始め、午前中には開花しています。そして、夕方ごろまでは開いています。

「自家不和合性」という性質があって、ふつう自家受粉せず、受粉は訪花昆虫に頼っているために、あまり種子をつけないといわれています。そのかわり、かなりの広い範囲に地下茎を伸ばして増えます。

ヒルガオ Calystegia pubescens
2005/05/14
まだ咲き始めのころの葉
ヒルガオ Calystegia pubescens
2005/07/10
大きく生長した株の葉


葉は互生。ほこ形〜矢じり型で、長さは5cm〜10cm程度。葉の付け根の方は横に張り出します。この張り出した部分が2つに裂けていないのが特徴で、これで、「コヒルガオ」とだいたいの区別ができます。しかし、はっきりと2つに裂けないまでも裂け気味のことが結構あります。逆にコヒルガオの方も、2裂しないようなこともあるので、これで必ず区別できるとは限らないでしょう。ただ傾向としては、ヒルガオの葉はやや丸みがあるのに対して、コヒルガオの葉はとがってツンツンした印象があるという感じでしょうか。

ヒルガオ Calystegia pubescensヒルガオ Calystegia pubescens
2005/05/14

葉を見てよくわからない場合、今度は花柄に注目してみます。そこで花の下の柄の部分に翼がなければ「ヒルガオ」、はっきりとデコボコした翼があるのは「コヒルガオ」です。花の大きさや色にも少し違いがあります。ヒルガオの方が大きめでやや濃いめの淡紅色、中心部の白がはっきりめ。コヒルガオは小さめで色が薄いです。

花期は5月〜9月。葉の脇(葉腋)から、長さ2cm〜5cmの柄の先に漏斗型の花を咲かせます。花(花冠)の直径は5cm。コヒルガオでは3cm〜4cm。

ヒルガオの場合、「アサガオ」の花や果実でも見られるガクの部分が、大きな2枚の「苞」に包まれています。というより、2つの苞によってサンドイッチみたいにはさまれています。これはヒルガオ属の大きな特徴でもあります。一見すると、苞がガクのように見えてしまうかもしれませんが、横からのぞくとガクが見えます。ちなみにヒルガオ属の学名「Calystegia」には、「calyx (ガク)」+「stege (ふた)」という意味があります。

正午ごろに撮影したものですが、5本ある雄しべは、下の方でかたまったような状態で、雌しべは長く伸びて先が2つに割れて、コの字形になっていました。

【和名】ヒルガオ [昼顔]
【学名】Calystegia pubescens (Calystegia japonica)
【科名】ヒルガオ科 CONVOLVULACEAE
【撮影日】2005/07/10、2005/05/14、2005/04/08
【撮影地】東京都日野市

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