2005年05月20日

エノキグサ

エノキグサ Acalypha australis
2005/05/16

エノキグサは、日本全土に分布し、道ばたや畑に生える一年草です。日本以外にもアジア東部に分布しています。草丈は30cm〜50cmまでなります。茎はまっすぐ伸び、途中で枝分かれします。茎や葉には軟毛が生えています。

葉は互生。茎の下部の方の葉には長い柄がありますが、新しく出たばかりのころは柄が短く茎の先端に葉が集まったようになっています。葉は長い楕円形で、先はとがり気味、長さは5cm内外。縁にはあまり鋭くないギザギザ(鋸歯)があります。

葉は特に開き始めのころ、平たく開くというよりは2つに折りたたまれたように受け気味に開きます。茎の先の新しい葉が出てくるあたりや、葉の付け根部分、茎などが少し茶色っぽいような黄色っぽいような何とも地味な色を帯びていて、でも何だか光沢があって。日本にはこれに似た草はほかにあるのだろうかと思います。名前は、その葉の形がニレ科の落葉高木「エノキ (榎 Celtis sinensis)」の葉に似ているところからきています。

エノキグサ Acalypha australis
2004/10/07

花期は8月〜10月。葉の脇(葉腋)から花序が出てきます。トウダイグサ科の植物の中でも花は地味な方ですが、とても個性的です。花序の上の方には雄花がたくさんついて、下の方には雌花がつきます。小さな雄花は、開花するとふつうは花弁にあたる「花被」が、4つに裂けて中には雄しべ8本があります。雄しべの先にある「葯」は白色で、開花すると赤茶色の花序に白いプツプツがあって、それとわかります。

雌花の方は花序の下の方で、編み笠のような形の「総苞」に包まれています。それで、別名は、「アミガサソウ」です。雌花には、細かく裂けてモシャモシャとした柱頭があります。雌花の方の花被は3つに裂けます。子房の部分には小さな突起や毛がたくさんあります。受粉の仕方がまた変わっていて、小さい雄花が、そのまま雌花のあるところに落ちてきて受粉します。雌花や総苞は雄花をキャッチするために、そんな状態になっているということなんでしょうけど、まったく不思議な形です。

ただ、雄花がたくさんついているさらに上の部分、つまり花序のてっぺんなんですが、そこにも編み笠のようなものがついています。雄花が全部なくなったあともそれは雄花の花序が枯れるまでしばらく残っているみたいなんです。

果実(さく果)は、球形で直径3mm。種子は3つできます。1つの雌花にある子房が「隔壁」でしきられた3つの部屋(室)からできていて、それぞれの室に1つずつ後に種子になる「胚珠」があるので、種子が3つできます。子房の部分の小さい突起や毛は果実になっても残っています。

一番上の写真は、まだ幼い個体で、丸い円形の子葉も残っています。これで丈は2cmくらいです。

【和名】エノキグサ [榎草]
【別名】アミガサソウ[編み笠草]
【学名】Acalypha australis
【科名】トウダイグサ科 EUPHORUBIACEAE
【撮影日】2005/05/16
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 18:32| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 芽生え・幼植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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