2005年05月21日

ナンテンハギ

ナンテンハギ Vicia unijuga


ナンテンハギは、北海道、本州、四国、九州の山野に生える多年草です。草丈は30cm〜90cmほど。茎や葉には細かい毛がたくさん生えていて、茎は角ばっています。「カラスノエンドウ」や「カスマグサ」などと同じマメ科ソラマメ属(Vicia)の植物ですが、カラスノエンドウなどの葉には小葉が多数あって羽状複葉になっているのに対して、ナンテンハギの小葉は2枚だけの「2出複葉」。または、巻きひげが発達しないので見かけ上は「偶数羽状複葉」となっています。属名の「Vicia」は巻きつくという意味からきていますが、ナンテンハギには巻きひげはほとんどありません。

小葉はやや幅の狭い卵形で、先の方はシャープな感じ。長さは5cm、幅は3cm程度。若いうちは縁がちょっと波打つことがあるので、細かいギザギザ(鋸歯)もあるように見えるのですが、ちょっと不明瞭、ほぼ全縁。鋸歯があるように見えるのは非常に細かい毛が周辺部に生えているせいだと思います。葉の付け根には、ヒレのようなものがついていて、茎を抱きこむような状態になっています。

ナンテンハギ Vicia unijuga


名前はメギ科の「ナンテン(南天)」の葉に似ているところから、「ナンテンハギ」といいますが、小葉が2枚一組になってつくので、「フタバハギ(二葉萩)」とも呼ばれます。さらに、特に飛騨地方では、若葉は「アズキナ」といって、山菜として利用されます。筆者はまだ試したことがないのですが、くせがなくとても上品なお味なのだそうです。

花期は6月〜10月。葉の脇(葉腋)から長めの花柄を出して、その先の方に総状に10個ほど集まってつきます。長さ1.5cmくらいの「蝶形花」で、色は紅紫色。蝶形花というのは、文字通り蝶のような形の花で、基本的には、一番上の1枚を「旗弁」、その内側の2枚を「翼弁」、雄しべや雌しべを包む「竜骨弁(舟弁)」からなっています。竜骨弁は2枚の花弁が合わさっているので、花弁は全部で5枚です。ガク片も5枚あります。「5」という数が基本となった「5数性」です。

花後にできる果実(豆果)は、熟すと長さ3cmほど。種子は5個前後できます。

【和名】ナンテンハギ [南天萩]
【学名】Vicia unijuga
【別名】フタバハギ、アズキナ、タニワタシ
【科名】マメ科 LEGUMINOSAE
【撮影日】2005/05/04
【撮影地】東京都八王子市

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posted by hanaboro at 21:56| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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