2005年05月25日

ヘラバヒメジョオン

ヘラバヒメジョオン Erigeron strigosus


ヘラバヒメジョオンは、北アメリカ原産の越年草または二年草です。ヨーロッパやアジアなどに広く帰化しているといいます。日本に入ってきたのは大正時代のことだったそうです。現在では、河原や道ばた〜山地、あるいは亜高山帯の草原まで生育し、主に乾燥したやせ地に多く見られます。よく似た「ヒメジョオン (Erigeron annuus)」と同所的に見られることも多いですが、ヘラバヒメジョオンの方がより自然植生に入り込みやすく、高原の草原でもしばしば生育しています。

ごくふつうに、秋に芽生えてロゼットの状態で越冬する越年性の一年草だと思っていたのですが、特に高原の草地などに生えている場合などは、ロゼットの状態で2年〜4年過ごすこともあるのだとか。

草丈は30cm〜1mほど。上部の方で少し枝分かれします。全体にヒメジョオンよりスレンダーに見えます。ヒメジョオンの茎の毛が開出してよく目立つのに対して、ヘラバヒメジョオンの茎の毛は伏した毛で、一見、わかりづらい。さわるとザラザラします。

葉は互生。細長いヘラ形。縁には低いギザギザ(鋸歯)があっても不明瞭なことが多く、ほとんど全縁に見えます。根生葉も幅は狭くほぼ全縁です。茎の上部の葉だけを見ていると、ヒメジョオンも葉の幅が狭く鋸歯が少なくなってくる傾向があるので、おや?っと思ったときは、茎の毛と下部の葉を見るとよいと思います。ヒメジョオンの葉はふつう粗い鋸歯があります。

ヘラバヒメジョオン Erigeron strigosusヘラバヒメジョオン Erigeron strigosus


花期は6月〜10月。枝の先に。花(頭花)は直径1.5cm。キク科の植物なので、1つの花に見えているものは、小さい花(小花)がたくさん集まっている「集合花」です。周辺部にあって、白色の花びらに見えている小花は「舌状花」です。中心部の黄色い部分の小花は、「筒状花」または「管状花」といいます。ヒメジョオンにそっくりの花です。

蕾のときにあまりうなだれないことや、茎を折ったときに中に白い「髄」がつまっている点などもヒメジョオンと同様です。この点で、両者とも「ハルジオン (Erigeron philadelphicus)」と区別できます。開花が始まる時期はハルジオンは早めで、関東の丘陵地ならふつう4月から、ヒメジョオンで5月半ば以降、ヘラバヒメジョオンは6月くらいからになります。

【和名】ヘラバヒメジョオン [箆葉姫女苑]
【学名】Erigeron strigosus (Stenactis strigosus)
【科名】キク科 COMPOSITAE (ASTERACEAE)
【撮影日】2005/05/25
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 19:35| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 蕾図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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