2005年05月31日

2005年05月の記事一覧

posted by hanaboro at 21:52| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 目次(ブログ版) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フウロケマン

フウロケマン Corydalis pallida


フウロケマンは、山地の比較的日当たりのよい草地に生えるケシ科キケマン属の越年草です。草丈は20cm〜40cm。茎は赤褐色で無毛ですが、細かい突起があります。花が咲くころにある根生葉や茎葉はやや白っぽく1回〜2回羽状複葉。1つ1つの小葉は幅の広い卵形で、深く切れ込みます。質は薄いです。触ってしまうと独特のにおいが。。。茎の液には有毒な成分が含まれるので、注意が必要。

花期は4月〜7月。総状花序の長さは2cm〜5cmほどで、花は2個〜8個くらいつくといいます。花冠の長さは1.8cm〜2cmくらい。淡い黄色〜黄色。花柄は花の中央につくので、花はT字型についた状態ですが、花は筒状でやや下向き。花弁は上下2枚ずつ、全部で4枚。一番上の花弁の後ろ側にはシッポのような「距」があり、先端は唇形に開いています。距の先端は丸く下向きによく屈曲します。この中では蜜が出ています。苞は披針形〜長楕円形で2枚。果実(さく果)は長さ2cm程度で、少し湾曲してやや数珠状のくびれがあります。中の種子は黒くて艶やか。白いエライオソームがついています。

フウロケマン Corydalis pallida


今回の写真、フウロケマンというよりは、本来ならその変種とされる「ミヤマキケマン (Corydalis pallida var. tenuis)」とした方がよかったのかもしれません。一般的な図鑑では、フウロケマンの分布は本州中部以西〜九州、ミヤマキケマンは本州近畿以東となっています。今回の写真の撮影地は神奈川県丹沢北部です。その分布域という点からのみ判断するとしたら、ミヤマキケマンとしてしまいたいところですが、やや疑問点が。。。

変種のミヤマキケマンは総状花序が3cm〜10cmと長くなり、花数もたくさんつける傾向があります。また、さく果には明らかな数珠状のくびれがあります。全体にフウロケマンより大きくて丈夫そうに見えます。

今回のものは草丈が低く、花が小さく数も少なめ、距がしっかり湾曲しているということで、フウロケマンとしましたが、いかがでしょうか。さく果の数珠状のくびれは少しあるし、湾曲もする。この点からは、やはり、ミヤマキケマンか。。。

【和名】フウロケマン [風露華鬘]
【学名】Corydalis pallida
【科名】ケシ科 PAPAVERACEAE
【撮影日】2005/05/29
【撮影地】神奈川県藤野町

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posted by hanaboro at 20:25| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヒナスミレ

ヒナスミレ Viola takedana


ヒナスミレは、北海道、本州、四国、九州に分布し、主に太平洋側の山地の林内に生える多年草です。日当たりのあまりよくないようなところでよく見かけます。といっても株はよく見るのですが、花はやや早めなこともあって、なかなか開花中の個体に出会えなかったりもします。

ヒナスミレ Viola takedanaヒナスミレ Viola takedana


草丈は開花中でも10cmに満たないくらいで、葉は地面に平たく横に広がります。葉の長さは5cmくらいで、葉柄があります。葉の形は先の細いハート型で、基部は深く湾入する心形。縁のギザギザ(鋸歯)は、比較的しっかり鋭く入ります。両面ともに毛がたくさん生えています。裏面は紫色を帯びることが多いです。

花期は4月〜5月。直径1.5cm〜2cm。淡い紅紫色。花柄は短めなので、よく地面近くで開花しています。下の1対の花弁は「側弁」といいますが、側弁の内側の基部、つまり花の中心付近は無毛かまたはまばらに毛が生えています。

葉の表面に白い斑が入るタイプを「フイリヒナスミレ (Viola tokubuchiana var. takedana f. variegata)」といいます。

【和名】ヒナスミレ [雛菫]
【学名】Viola tokubuchiana var. takedana
【科名】スミレ科 VIOLACEAE
【撮影日】2005/05/29、2004/04/21
【撮影地】神奈川県藤野町、東京都八王子市

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posted by hanaboro at 18:04| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | スミレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ミヤマハハソ

ミヤマハハソ Meliosma tenuis


ミヤマハハソは、本州、四国、九州に分布し、山地の落葉樹林の林縁などに生える落葉低木です。高さは3m〜4mほど。特に若い枝は細くて赤みを帯びています。

葉は互生。先のとがった倒卵形。長さは10cm前後です。表面は濃い緑色でやや光沢があるように見えます。質は少し厚ぼったい。縁のギザギザ(鋸歯)は、波を打つような感じで粗め。葉の両面や葉柄には細かい毛が生えています。

「コナラ」の葉によく似ています。コナラの別名が「ハハソ」。「ミヤマハハソ」は、アワブキ科、コナラはブナ科でまったく別の植物ですが、葉がコナラに似ていて、より深山に生育するところから、ミヤマハハソと呼ばれています。

花期は5月〜6月。枝の先から円錐花序が垂れ下がるように出ます。花序には淡い黄色の小さな花がたくさんつきます。1つ1つの花は、直径5mmに満たないような小さなものです。花弁は全部で5枚ありますが、そのうち3つは大きく円形で、残りの2つは鱗片状になっています。雄しべも5本ですが、こちらは2本が完全で花粉のできる雄しべ、3本は退化して鱗片状になり花粉はできないものです。この花粉のできない方を「仮雄しべ」といったりします。ガクは3個〜4個です。果実(核果)は球形で、秋に熟すと黒っぽくなります。

冬芽は「芽鱗」のない「裸芽」です。葉のついていた痕跡の「葉痕」に見られる「維管束痕」はU字型に点々が並びます。梅雨入り間じかのこの時期に「冬芽」の話をするのも何ですが、この時期でも見ようと思えば、維管束痕だって見られるのです。

【和名】ミヤマハハソ [深山柞]
【別名】ミヤマホウソ
【学名】Meliosma tenuis
【科名】アワブキ科 SABIACEAE
【撮影日】2005/05/29
【撮影地】神奈川県藤野町

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posted by hanaboro at 16:16| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 蕾図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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