2005年06月02日

アオツヅラフジ

アオツヅラフジ Cocculus trilobus
2005/05/29 神奈川県

アオツヅラフジは、日本国内では、北海道の一部、本州、四国、九州、沖縄に分布し、日本以外にもアジア東部や南部に分布しています。山野の草地や林縁などに生える落葉性のつる植物で、草本のようにも見えますが、ツヅラフジ科の木本です。図鑑では「木本」の方に載っていたり「草本」の方に載っていたりです。

アオツヅラフジ Cocculus trilobus
2005/04/26 東京都

葉は互生。幅の広い卵形で、先は丸みがあります。しばしば、浅く3つに裂けています。長さは5cm〜10cmくらい。縁にギザギザ(鋸歯)はなく全縁です。質は厚めでかたそうな印象。表面には少し光沢があります。

特に若いころの葉は「ヤマノイモ」や「ウマノスズクサ」のような形ですが、アオツヅラフジの場合は、茎や葉に毛がたくさん生えているので、見慣れれば区別できます。ちなみに、いずれもつる性の植物ですが、ヤマノイモはヤマノイモ科の多年草、ウマノスズクサはウマノスズクサ科の多年草で、花も果実もそれぞれまったく違っています。

アオツヅラフジ Cocculus trilobus
2004/09/21 静岡県

花期は6月〜8月。黄白色の目立たない花を葉腋や枝先に咲かせます。雄花と雌花が別の株につく雌雄異株。花弁、ガク片は6つ。雄しべも6本です。

果実(核果)が熟すのは秋。球形で直径7mmくらい。熟すと表面は粉をふいたように白っぽい黒紫色になります。房についている様子は、まるで「ブドウ」のようです。中の種子はカタツムリのような形になるそうですが、筆者はまだ実物を見たことがありません。今年はそれを確かめてみたいです。

【和名】アオツヅラフジ [青葛藤]
【別名】カミエビ
【学名】Cocculus trilobus
【科名】ツヅラフジ科 MENISPERMACEAE
【撮影日】2005/04/26、2005/05/29、2004/09/21
【撮影地】東京都日野市、神奈川県藤野町、静岡県新居町

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オニグルミ

オニグルミ Juglans mandshurica var. sieboldiana


オニグルミは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山野の沢沿いに多く生えるクルミ科クルミ属の落葉高木です。高さは10m以上にもなります。太めの枝が横方向に斜め伸びるので、横広がりの樹形になるので、スレンダーな樹形の「サワグルミ (Pterocarya rhoifolia)」とは、木を見たときの第一印象が違ってくると思います。

葉は、たくさんの小さい葉(小葉)からなる「羽状複葉」で、小葉は4対〜10対。てっぺんの部分にも小葉が1枚あるので小葉の数は奇数、つまり、頂小葉のある「奇数羽状複葉」です。1つ1つの小葉は長さ10cm前後で、先がやや細くなる楕円形、縁には細かいギザギザ(鋸歯)があります。1つの羽状複葉全体の長さは50cmを超えるほどの巨大なものです。特に若い枝や葉の裏、羽状複葉の葉軸の部分には、褐色の毛が密生しています。サワグルミの葉にも毛はありますが、黄緑色で量も少なめです。

オニグルミといえば、冬の時期、その「葉痕」の形のおもしろさが大人気になります。葉のついていたあとが「羊」や「猿」の顔のような形をしています。その形は落葉後に目立つようになりますが、冬でなければ見られないというわけではなく、背の高い木で葉もでっかいので、見えにくいだけ。今回の個体は生えている位置は下の方ですが、河川にかかった橋の上から手が届く場所に枝が出ていたもので、じっくり羊と対面できました。

オニグルミ Juglans mandshurica var. sieboldianaオニグルミ Juglans mandshurica var. sieboldiana


花期は5月〜6月。雄花と雌花は同じ個体につく「雌雄同株」。新しい葉が展開するのと同時に花も咲き始めます。雌花のつく花序は枝から上にまっすぐたち、花柱は真っ赤です。緑色の雄花のつく花序は葉腋から垂れ下がります。雄花が出るのは前年度の枝で、雌花が立ち上がるのは今年伸びた枝です。

果実は雌花の花序にできるので、若いうちは「果序」が直立していますが、しだいに垂れ下がってきます。若い果実の表面には毛が目立ちます。果実(核果)は直径3cm、秋に熟します。核の殻はとても堅いですが、核の中の種子は食用になります。小動物たちも好み、動物たちによっても種子が運ばれます。

ふつう食用にしている「テウチグルミ (またはカシグルミ Juglans regia var. orientis)」よりは小さめですが、オニグルミの種子も味は美味しい。このオニグルミの果実。以前日本海側の海岸でよく拾いました。沢に生えていたオニグルミの果実が河川から海へと流れ込み、そして砂浜に打ち上げられていたのでしょう。

【和名】オニグルミ [鬼胡桃]
【学名】Juglans mandshurica var. sieboldiana
【科名】クルミ科 JUGLANDACEAE
【撮影日】2005/05/29
【撮影地】東京都藤野町

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posted by hanaboro at 18:43| 東京 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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