2005年06月24日

ツユクサ

ツユクサ Commelina communis


ツユクサは、日本全土に分布し、道ばたや草地などにふつうに見られる一年草です。茎の下部は地をはって分枝し、節から根を下ろしてふえるのでよく株立ち状になります。道ばたの草むらに生えている姿もよいのですが、筆者はコンクリートの壁の隙間に生えている姿をよく撮影します。

草丈は30cm〜50cmくらいにはなります。葉は互生。長さは5cm〜8cmほどの披針形。少し二つ折りになりそうな感じで開いています。

ツユクサ Commelina communisツユクサ Commelina communis


花期は6月〜9月。花序は二つ折りになった舟のような形の「苞」に包まれています。花序は葉と同じ節から出ていて葉と対生です。1つの花序には数個の花が咲きますが、開くのは1つずつで、苞の外側に出て開きます。

花弁は3枚ありますが、そのうち2枚が大きくとても鮮やかな青色で目立ちます。それに比べて残りの1枚は非常に小さく白っぽいで、パッと見たところ、ガク片と変わらない感じ。3つのガク片は薄い膜のようなもの。花弁やガク片と区別せず、まとめて「花被片6枚」となっていることもあります。

花は早朝に開いてほとんどは昼過ぎくらいにはしぼんでしまい、一度開いた花はもう開かない一日花。しぼむときは、花弁や前方に突き出していた雄しべや雌しべは、再びガクの中に巻き込むようにおさまっていきます。

ツユクサの花には雌しべのない「雄花」と、雌しべと雄しべの両方をもつ「両性花」があります。一日しか開かないその花の中央部は、とてもにぎやかなもの。中でも雄しべには3型あって、それらは「葯」の形と「花糸」の形に違いがあります。

(1)両性花にある雌しべと同じくらいの長さで、葯は楕円形の雄しべが2本。
(2)短かくて葯はリボン結びのような形の雄しべが3本。
(3)中間の長さで葯はタコのウィンナーのような形の雄しべが1本。

合計6本の雄しべがあります。色もちょっと違いがあって、短い3本が最も鮮やかな黄色、ついで中間の1本、長い2本は地味な色。両性花の場合、花粉は開く前としぼみながら雄しべと雌しべが巻いていくときの2回、同花受粉のチャンスがあります。花を開いているときに昆虫の訪問がなくても受粉、結実が可能な仕組みになっているということですね。

ツユクサ Commelina communisツユクサ Commelina communis


名前は、朝露にぬれながら咲き出すことからきているのだそうです。青い花からとった色水は、布地に下絵を描くのに使われてきたそうです。確かに、朝早くに開く青い花は魅力的。しかし、ツユクサの花って前から見ても後ろから見ても、ネズミのような形ですなぁ。
後方からみたツユクサの花(jpg画像のみ)

【和名】ツユクサ [露草]
【別名】ツキクサ[着草]、ボウシバナ [帽子花]
【学名】Commelina communis
【科名】ツユクサ科 COMMELINACEAE
【撮影日】2005/06/24、2005/05/12
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 20:05| 東京 🌁| Comment(5) | TrackBack(3) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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