2005年06月30日

ノハラナデシコ

ノハラナデシコ Dianthus armeria


ノハラナデシコは、ナデシコ科ナデシコ属の植物で、ヨーロッパ原産の一年草です。最初に確認されたのは、1960年代、栃木県や長野県でのことだったそうです。現在では本州〜九州に帰化していて、田畑周辺や都市部の空き地などで見られます。筆者のいる近辺では、今のところ、まだ群生しているのは見ていないのですが、いかがでしょう。

草丈は30cm〜50cmくらい、細長〜い印象です。全体に短毛が多くて、特に茎の上部や葉の裏面、ガク片にはたくさん毛が生えています。花のない時期、この毛の多い点で、「カワラナデシコ」とは区別できると思いますが、「イヌコモチナデシコ」との区別はどうなのでしょうか。葉のシャープさが違うのかな。茎の下部の葉や根生葉はヘラ形。節間が長くて、茎葉はまばら。

葉は対生。茎の上部の葉は細長い線形で、葉柄はなく、茎を両側から抱え込むようについています。ごく細い葉ですが、中央に走る主脈と平行して、数脈走っているのが見えます。葉の付け根のあたりを見ると、白っぽい膜質のもので2枚の葉が連結しているようでした。

ノハラナデシコ Dianthus armeriaノハラナデシコ Dianthus armeria


花期は6月〜8月。花は茎の先の花序に束になってついています。花は紅紫色の5弁花。真上を向いて平開します。直径は1cmほど。花弁の先端は丸みを帯びているのですが、ギザギザと切れ込んでいます。そして、ガク筒から出ている部分でいうと、花弁の上半分には白い点々があり、ちょうど中間くらいの位置には少し濃い紅紫色の模様があります。その模様より下半分は色が薄くなっています。

花弁の下の部分にはガク筒があります。長さは1.5cm〜2cmくらい。縦に筋がたくさん入っています。細かい毛が密生していて、先端はごく小さく5つに裂けます。ガクの裂片の先は細くとがっています。ガク筒に接して3対の「苞葉」があって、その苞葉には細かい毛がたくさん生えています。それで、花序の部分だけを見ると、ぜんぜん違う植物ですが「バーベナ」を大きくしたような雰囲気も。ノハラナデシコの苞葉はガクとほぼ同じくらいの長さで、先が鋭くとがっています。

雄しべは10本、先にある「葯」は紫色っぽい、雌しべの花柱は白っぽくて、2本あります。果実は「さく果」で、熟すと先が4つに裂けます。花弁はしぼんだ状態で、そのまま果実の時期まで残っています。

【和名】ノハラナデシコ [野原撫子]
【英名】Deptford Pink
【学名】Dianthus armeria
【科名】ナデシコ科 CARYOPHYLLACEAE
【撮影日】2005/06/30
【撮影地】東京都日野市

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キレンゲツツジ

キレンゲツツジ Rhododendron japunicum f. flavum


キレンゲツツジは、レンゲツツジの品種で花が鮮黄色〜黄橙色のタイプをいいます。レンゲツツジは、北海道西南部、本州、四国、九州に分布し、主に山地の高原に生育するツツジ科ツツジ属の落葉低木です。高さは1m〜2m程度、よく分枝してこんもりと形よく茂る感じ。

キレンゲツツジ Rhododendron japunicum f. flavumキレンゲツツジ Rhododendron japunicum f. flavum
2005/03/18 冬芽のようす

葉は互生。倒披針形、つまり、先の方はあまりとがらずやや丸みを帯び、基部の方が細くとがっていて、真ん中よりもちょっと上よりの部分の幅が最も広くなる形です。長さは10cm前後。先の方はあまりとがらず、やや丸みがあります。葉の縁には細かい毛がたくさん生えています。若い枝や葉柄にも毛が目立ちます。

キレンゲツツジ Rhododendron japunicum f. flavumキレンゲツツジ Rhododendron japunicum f. flavum


花期は4月〜6月。ヤマツツジやミツバツツジの仲間よりは、遅めの開花。梅雨時の高原で霧にかすんだ中、群生して咲いているイメージです。レンゲツツジが咲くとあたりが朱色に染まります。秋の紅葉も朱色で美しい。でも、葉は有毒だそうです。

花は直径5cm〜6cmの漏斗型。花冠の先は5つに裂けます。ガク片も5つ。花柄や花冠の外側には「腺毛」がたくさんあります。雄しべは5本。雌しべは1本、雄しべより長く突き出します。

【和名】キレンゲツツジ [黄蓮華躑躅]
【学名】Rhododendron japunicum f. flavum
【科名】ツツジ科 ERICACEAE
【撮影日】2005/03/18、2005/05/25
【撮影地】東京都日野市(植栽)

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posted by hanaboro at 13:04| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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