2005年07月11日

シラン

シラン Bletilla striata


シランは、本州、四国、九州に分布し、日当たりがよく、湿り気の多い湿地などに生育する多年草です。とても丈夫で栽培しやすく、美しい花を咲かせるので、よく栽培されています。洋ラン的な雰囲気のある日本の野生ランです。日本以外にも中国などに分布します。野生のものより庭植えのものの方が、ずっと見る機会が多いでしょう。

栽培されるものには、最もよく見られる紅紫色のタイプのほか、「シロバナシラン (Bletilla striata f. gebina)」や白い覆輪の斑入り、ガク片や側花弁が薄桃色で唇弁の先端が紅色になる「クチベニシラン」、また最近では青花といわれるタイプ「アオバナシラン (Bletilla striata var. coerulea)」のなどがあります。

草丈は30cm〜60cmほど。根もとには「バルブ」と呼ばれるちょっと扁平な球形の「偽球茎」があって、毎年横に連なっていきます。直径は2cm〜3cm。葉は3枚〜5枚でて、細長い披針形。長さは30cmくらい。先はとがっています。葉の根もとの方は鞘状になっていて、花茎はその間からのびてきます。

シラン Bletilla striata


花期は4月〜5月。長い花茎の先に数輪の花をつけます。色は紅紫色。3枚の「外花被片(ガク片)」と、2枚の「内花被片(側花弁)」は、長さ2.5cm〜3cmほど。唇弁には線状に隆起した5本くらいの「隆条」があって、縁には細かいひだがあります。

7月上旬の関東の丘陵地。5月の開花からふた月ほど、植栽されているシランの果実も次第に熟してきたようです。果実は長楕円形。長さは3cm程度。

【和名】シラン [紫蘭]
【別名】ベニラン [紅蘭]
【学名】Bletilla striata
【科名】ラン科 ORCHIDACEAE
【撮影日】2005/06/18、2005/07/07
【撮影地】東京都日野市(植栽)

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posted by hanaboro at 18:38| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カルミア

カルミア Kalmia latifolia


カルミアは、北アメリカ原産のツツジ科カルミア属(Kalmia)の常緑低木です。同属の種は、「Kalmia latifolia」以外にも数種知られていますが、日本に野生種はありません。渡来したのは1915年のことだったそうです。現在、日本で庭木や鉢植えとして栽培されているものは、だいたい高さ30cm〜1.5mくらいのものが多いのではないでしょうか。でも、原産地では、高さ10mほどにも達するのだそうです。

葉は互生ですが、茎の上部では集まってついているので、「輪生」しているように見えます。質は厚く、表面には光沢があります。葉の感じは、「ツツジ」というより、「シャクナゲ」の方に似ているかもしれません。いえ、それよりも、「アセビ」かな。葉の長さは5cm〜10cmの長楕円形。葉柄は赤っぽくなる傾向があります。

カルミア Kalmia latifolia


花期は5月〜6月。枝先の「集散花序」に多数、集まって咲きます。花序は、直径20cmくらいの大きな球形の塊です。1つ1つの花の直径は1.5cm〜2cm程度。色は淡い紅色です。花冠の形は、図鑑的に書くと、「お椀形で5裂する」となりますが、これでは、その個性的な形を表しきれませんよね。筆者の乏しいボキャブラリーであえて書くなら、広げたパラソルのようでもあり、クラゲのような形でもあり。そして、花開く前の金平糖のような形の蕾もおもしろい。花の咲いている時期よりも、花がないときの方がツツジ科らしく見えるかも。

開き始めのころ、10本の雄しべの先はクルリと巻いて、花冠の内側にあるくぼみに刺さったような状態になっています。そのくぼみは紅色の斑点模様になっています。このくぼみが蕾のときの突起の部分にあたります。その後、雄しべの先はくぼみから外れて、花粉が出てくる仕組みです。さらに花冠の中央ののどの部分にも紅色の縁取りがあって、一層、華やかなものとなっています。

7月上旬、華やかな開花の季節は過ぎ去り、すでに黄緑色の若い果実ができていました。果実は「さく果」で、球形、先端に1本立っているのは、雌しべの花柱。ガク片もまだ残っています。果実の表面には毛が生えています。その毛を撮影しようと思ったのですが。。。遠くに雷鳴がとどろく中での撮影で、早急に退散。

【一般名】カルミア
【別名】アメリカシャクナゲ [亜米利加石楠花]、ハナガサシャクナゲ [花笠石楠花]
【学名】Kalmia latifolia
【科名】ツツジ科 ERICACEAE
【撮影日】2005/07/07
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 16:01| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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