2005年07月15日

ジュウニヒトエ

ジュウニヒトエ Ajuga nipponensis


ジュウニヒトエは、本州、四国に分布し、丘陵地の雑木林の中や林縁などに生える多年草です。草丈は10cm〜25cm。全体に白くて長めの毛がたくさん生えています。触るとフサフサと柔らかな感じ。茎は1本のびるか、充実した株では根もとの方から数本「そう生」し、まっすぐかやや斜めにのびます。

「ジュウニヒトエ」という名前は、花がたくさん重なって咲く様子を、平安時代の宮中の女官がまとう「十二単」に例えたものといいます。確かに幾重にも重なっているのですが、豪華絢爛というよりは、控えめな衣装で静かに佇んでいるような姿ではないかと思います。また、もう1つ「ジュウニヒトエ」と呼ばれて、濃い紫色の花をつけ、葉は光沢があって紫色を帯び、よく栽培されているものは、「セイヨウジュウニヒトエ (Ajuga reptans)」といいます。

茎は対生。葉の表面は少し銀色っぽく光って見え、縁は紫色を帯びているように見えることも。長さは3cm〜5cm。縁の鋸歯(ギザギザ)はあらく、ウネウネとした波状。

花期は4月〜5月。茎の先の花穂に上唇と下唇にわかれる「唇形花」をたくさんつけます。花色はほぼ白色〜ごく淡い紫色。花冠は長さ1cmほどです。上唇は下唇に比べるとずっと小さくて長さ1.5mmくらいしかなくて、正面から見ると目立ちません。真横からならその存在に気づきやすいかな。下唇の方は、大きく3つに裂けています。

花は花穂の下から咲き始め、花穂の長さは花が咲き進むにしたがって長くなります。花が終わるころには、間延びした状態になっていることもあります。しぼんでしまった花は、すぐには脱落せずにしばらくは花穂にぶら下がったままになるようで、花期に遅れると写真のような姿がポツポツと雑木林の中で見られるのでした。

【和名】ジュウニヒトエ [十二単]
【学名】Ajuga nipponensis
【科名】シソ科 LABIATAE (LAMIACEAE)
【撮影日】2004/05/01
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 18:33| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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