2005年07月19日

キバナセツブンソウ

キバナセツブンソウ Eranthis hyemalis


キバナセツブンソウは、キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草です。同属の植物はヨーロッパ〜アジアに数種知られています。日本では、主に石灰岩地に「セツブンソウ」が分布していますが、セツブンソウは「Eranthis pinnatifida」となっている場合のほか、球茎ができることによって「Shibateranthis pinnatifida」と別属にされることもあります。

また、日本で「キバナセツブンソウ」と呼ばれているは、「オオバナキバナセツブンソウ (Eranthis hyemalis)」と「キバナセツブンソウ (Eranthis cilicica)」の交配種だといわれて、学名は「Eranthis x tubergenii」となっているようです。これが、セツブンソウ、キバナセツブンソウ、エランティスなどの名前で呼ばれています。しかし、もともと、「オオバナキバナセツブンソウ」と「キバナセツブンソウ」は、掌状に切れ込んだ葉の裂片の数や花の大きさで区別されていたものですが、自生地では混生しているため同種「Eranthis hyemalis」として扱われています。つまり、同種同士の交配によってできた園芸品種ということではないでしょうか。

草丈は5cm〜10cmくらいにはなります。花茎の上部につく茎葉は、2枚が対生しているのだと思いますが、細かく切れ込んで掌状に茎を取り囲むような状態になります。葉はやや厚く表面には光沢があります。

花期は2月〜4月。茎の先に鮮黄色の花を1つずつつけます。直径は2cm〜4cm。咲き始めのころは、草丈も低く葉も小さいので、黄色の花だけが地面に開いているような状態です。ふつう花びらに見える部分は「ガク」で、ふつう6枚のことが多いようですが、5枚だったり7枚だったりするようです。花弁は退化しています。雄しべは多数。

果実は「袋果」で、長さは1cmくらい。熟して先が割れると中には数個ずつの種子が入っているのが見えます。種子は褐色。

【和名】キバナセツブンソウ [黄花節分草]
【学名】Eranthis hyemalis
【科名】キンポウゲ科 RANUNCULACEAE
【撮影日】2004/04/22
【撮影地】東京都小平市

■Trackback People : ガーデニング

posted by hanaboro at 21:18| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(1) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

オオアザミ

オオアザミ Silybum marianum


オオアザミは、ヨーロッパ南部〜アフリカ原産の一年草〜二年草です。草丈は60cm〜1.5mくらい、大きいものでは2mほどに達することもあります。花や葉は同じキク科のアザミ属に似ていますが、別属の「オオアザミ属」に分類されています。

観賞用や食用として栽培されるほか、オーストラリア、ニュージーランド、南米、北米などに帰化しているといいます。日本に入ってきたのは江戸時代のことだったとか。現在は本州で時折、帰化していることがあるそうです。若い葉や根は食べられるそうです。また、7月ごろに成熟する果実には、肝機能を改善する有効成分が含まれているとか。

根生葉はかなり大きくて、長さは40cmくらい、幅は10cm以上になり、短い柄があります。そして地面に広がって、大きなロゼット状になります。葉の縁は浅めにいくつか大きな波状に裂けて、その裂片の先には長く鋭いトゲがあります。上部につく茎葉には柄がなく、付け根は耳状にはりだして茎を抱きます。表面には光沢があって、葉脈に沿って白い斑模様が入っています。

オオアザミ Silybum marianum


花期は5月〜6月。茎の先に直径5cmくらいの頭花を1つずつつけます。オオアザミの頭花は、すべて「筒状花」からできていて、「舌状花」はありません。色は多くは紅紫色、時に白色です。

紅紫色の筒状花の下に見える「総苞」は直径5cmくらいで、そこにある「総苞片」が目を引きます。1つ1つの総苞片は幅が1.5cm以上、大きく長くて斜め上向きに突き出しています。総苞片の縁には細かいとげが多く、さらにその先端には長いトゲがあって、ゴツゴツした雰囲気をかもしています。

別名の「マリアアザミ」は、聖母マリアにミルクを捧げる娘が、この植物のトゲに触れて驚き、ミルクをこぼしたために葉に白い模様ができたという伝説によるものだそうです。

【和名】オオアザミ [大薊]
【別名】マリアアザミ
【英名】Milk thistle、St. Mary's thistle
【学名】Silybum marianum
【科名】キク科 COMPOSITAE (ASTERACEAE)
【撮影日】2004/04/22
【撮影地】東京都小平市(植栽)

■Trackback People : Herbal life

posted by hanaboro at 14:58| 東京 🌁| Comment(14) | TrackBack(0) | 蕾図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イモカタバミ

イモカタバミ Oxalis articulata
2005/03/24 開花前の葉

イモカタバミは、南アメリカ原産の多年草です。観賞用に栽培されるほか、しばしば人家周辺で野生化しているのが見られます。葉は3つの小葉からなる「3出複葉」。小葉は幅の広い丸っこいハート形で、長い柄があります。小葉には短毛が生えています。

花期は4月〜9月。花茎は葉柄よりも長く、ふつう葉よりも高い位置で花が開きます。花の直径は1.5cmくらい。紅紫色の5弁花。花弁はやや放射状で、ちょっと扇風機の羽みたいなつき方です。花弁は「ハナカタバミ」よりは細め。1つの花茎で10個〜20個ほどの花を咲かせます。

花弁には濃い紅紫色のスジ模様が見られ、特に花の中央が濃い紅紫色で、雄しべの先の「葯」は黄色です。この点で、同じように人家周辺でよく見られる「ムラサキカタバミ」と見分けられます。ムラサキカタバミの場合は、やや花色が薄い紅紫色で、中心部が淡い黄緑色、雄しべの葯は白色です。

イモカタバミ Oxalis articulataイモカタバミ Oxalis articulata
2005/07/05 花の終わった花茎

イモカタバミの雄しべは10本ありますが、長短5本ずつ。雌しべの花柱は5つですが、基部ではくっついています。花柱の長さは雄しべの長短の中間。花をのぞくと、上から長い方の雄しべ、雌しべ、短い方の雄しべという順で見えます。花が終わった花茎もよく見かけますが、「カタバミ」や「オッタチカタバミ」で見られるようなオクラのような果実はできる様子はありません。もっぱら栄養繁殖によってふえているようです。

イモカタバミの地下には、イモのような形状の「塊茎」をたくさんできます。この塊茎は茎が変形したものですが、イモカタバミはこれでふえるので、しばしば大きな株立ちとなっています。名前はそのイモ状の塊茎からきています。ムラサキカタバミの方は、株元に小さな鱗片が重なった「鱗茎」ができます。

【和名】イモカタバミ [芋傍食]
【別名】フシネハナカタバミ
【学名】Oxalis articulata
【科名】カタバミ科 OXALIDACEAE
【撮影日】2005/07/05、2005/03/24
【撮影地】東京都日野市

■おまけの花図鑑
イモカタバミの花(JPG画像のみ別窓、32KB)

■当ブログ内関連記事
カタバミ
オッタチカタバミ

■Trackback People : 帰化植物

posted by hanaboro at 02:14| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。