2005年07月30日

ユウスゲ

ユウスゲ Hemerocallis citrina var. vespertina


ユウスゲは、本州、四国、九州に分布し、山地の草地に生える多年草です。というふうに図鑑では、だいたい山地の草原に生えるようなことが書かれているのですが、日本海側の海岸近くの草地でもよく見かけました。夕日を浴びた日本海の波の音とレモンイエローのユウスゲの花。ちょっと贅沢な夏の夕涼みです。

葉は40cm〜60cmくらいですが、花茎がそれより高く伸びて、高さは1m〜1.5mくらいになります。葉は2列に互いに組み合わさったような状態で、そう生します。線形で幅は1cm前後の細長いもの。ユリ科ワスレグサ属(キスゲ属 Hemerocallis)の植物で、世界的に見ると、同属の植物は30種ほど、日本には5種ほどで、例えば、「ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)」や「ヤブカンゾウ」、「ノカンゾウ」などがあります。

ユウスゲ Hemerocallis citrina var. vespertina


花期は7月〜9月。長くのびた花茎の上部の花序は二又状に分岐します。花茎には葉はありませんが、上部には長さ2cm〜3cm程度の「苞」があります。その苞の脇から枝を伸ばして花序となり次々に花を咲かせます。花には芳香があります。

花は斜め上向きに開き、花披片は淡い黄色で6つ、付け根の方はくっついて筒状になります。花被裂片は長さ7cmくらい。そして花筒の部分(花被筒)は長さ3cmほどで、まるで花柄のように見えていますが、本来の花柄は花筒部より付け根の方にあって、少し細くごく短いものです。

花の中央からは雄しべや雌しべが伸びていますが、先の方は上向きに曲がっています。雄しべは6本。雌しべは1本で、雄しべより少し長く突き出しています。花の内部では、雌しべは花筒部の中を通って底の子房に到達しますが、雄しべは花筒部の上部で外側にくっつきます。子房の位置は花筒の奥底ですが、花被片との上下の位置関係からすると、子房の方が上にある「子房上位」です。花被が全部落ちてしまったのを見ると、それがわかるかもしれません。果実は長さ2cmほどの幅の広い楕円形の「さく果」です。

花は夕方開いて翌朝にはしぼんでしまう一日花。夕方に花が開き、葉が細長いところがカヤツリグサ科スゲ属のようだから、「ユウスゲ」という名前がつけられたといいます。

【和名】ユウスゲ [夕菅]
【別名】キスゲ
【学名】Hemerocallis citrina var. vespertina
【科名】ユリ科 LILIACEAE
【撮影日】2004/07/04
【撮影地】東京都日野市

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タカトウダイ

タカトウダイ Euphorbia lasiocaula


タカトウダイは、本州、四国、九州に分布し、山野の草地に生える多年草です。トウダイグサ科トウダイグサ属の植物です。同じ属の植物は世界的に見ると、およそ2000種ほども知られていて、そのうち日本には10数種が自生しています。

茎はまっすぐ直立して、草丈は30cm〜80cmになります。特に茎の下部には白い毛があります。また、茎や葉からは白色の乳液が出ます。葉は互生。長さ5cm前後の長楕円形です。一見すると、ほとんど全縁に見えますが、縁にはごく微細な突起があります。タカトウダイの茎には、互生する葉のほかに、輪生する葉もあります。茎の先では4枚〜5枚の葉が輪生しています。

タカトウダイ Euphorbia lasiocaulaタカトウダイ Euphorbia lasiocaula


花期は6月〜8月。茎の先で葉が輪生している部分の中心から、数本の柄が傘の柄のように広がって、それぞれに3枚の「苞葉」がつき、さらにそこから3つの小さな柄が出ます。そして、その柄の先に2枚の「小苞葉」が出て、2枚の間につぼ形の「杯状花序(はいじょうかじょ)」がつきます。これは、5つの「総苞片」がくっついてつぼ形になったもので、花序なのですが1つの花のように見えています。杯状花序はトウダイグサ属の大きな特徴の1つです。

タカトウダイの花は花弁がありません。花被のない「無花披花」です。黄色の楕円形の「腺体」が4つあって、その間に雄花と雌花があります。雌花は腺体の間から外に長くのび出て、球形の子房が目立ちます。そして、その先にある柱頭は4つに裂けています。子房の表面にはブツブツした突起が縦に並んで数列ついているので、果実の時期にもその突起があります。果実は球形の「さく果」で、直径は3mmくらい。秋には紅葉して美しいものです。

【和名】タカトウダイ [高灯台]
【学名】Euphorbia lasiocaula
【科名】トウダイグサ科 EUPHORBIACEAE
【撮影日】2004/07/04
【撮影地】山梨県牧丘町

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