2005年08月02日

ヒメクグ

ヒメクグ Cyperus brevifolius var. leiolepis


ヒメクグは、日本全土に分布し、日当たりのよいやや湿った草地ごくふつうに生える多年草です。現在は、カヤツリグサ科カヤツリグサ属に分類されていることが多いと思いますが、以前はより細かく分けられていて「ヒメクグ属 (Kyllinga)」となっていたこともあります。

草丈は5cm〜20cm。走出枝を横にのばして節から根を下ろしてふえます。名前の「クグ」というのは、カヤツリグサの仲間の古い呼び名で、ヒメクグ以外にも、「ウシクグ」、「イヌクグ」などがあります。

葉は基部の方に数枚つきます。細長い線形で、長さは5cmくらい、幅は2mm〜3mmほど。茎の先端部に葉のような形状の「苞」が、2枚〜3枚あって、平たく開いてやや垂れ下がり気味。

花期は7月〜10月。茎の先の苞の間に球形の花序をつけます。ふつうは花序は1つですが、まれに2つや3つの花序がつくこともあります。花序の直径は1cm内外。花序にはたくさんの「小穂(しょうすい)」が密に集まっています。1つ1つの小穂の長さは3mm程度。平べったくて先のとがった披針形。「鱗片」は全部で4つありますが、一番上の1つだけに「小花」があります。

また、鱗片の縁が滑らかだと「ヒメクグ」ですが、縁にトゲ状の突起があってザラザラするものは「アイダクグ(タイワンヒメクグ)」です。後者は、日本では本州関東以西、四国、九州に分布するとされています。ただし、ここでは縁と書いてますが、本当は縁ではなく「竜骨」という部分です。とても微細な部分の特徴ですので、観察にはルーペが必要です。

小花の先から突き出す雌しべの柱頭は2つ。果実はレンズ形になります。これに対して、同じカヤツリグサ属の植物でも、「カヤツリグサ」や「タマガヤツリ」のように、柱頭が3つで果実に3つの稜ができるグループもあります。

【和名】ヒメクグ [姫莎草]
【学名】Cyperus brevifolius var. leiolepis
【科名】カヤツリグサ科 CYPERACEAE
【撮影日】2005/08/02
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 20:12| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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