2005年08月03日

ブタクサ

ブタクサ Ambrosia artemisiifolia


ブタクサは、北アメリカ原産の一年草です。温帯を中心に世界的に広く帰化しています。日本に入ってきたのは明治のことで、最初に確認されたのは関東だったそうです。その後、昭和になって各地に広がり、現在では全国的に見られるようになっています。道ばたや空き地などにごくふつうに生えています。キク科ブタクサ属の植物で、花粉が風によって運ばれ受粉する「風媒花」。オオブタクサ(クワモドキ)とともに夏〜秋の花粉症の原因の1つとなることが知られています。

茎はよく枝分かれして、草丈は30cm〜1m、大きいものでは1.5mほどにまでなります。茎には長めの白い軟毛が密生しています。

葉の質は薄く柔らかい。羽状に深く細かく裂けます。ヨモギの葉に似ているところもあります。ちなみに、学名の種小名「artemisiifolia」には、「ヨモギ属(Artemisia)みたいな葉の」という意味があります。葉は下部では「対生」ですが、上部では「互生」します。つまり、生育途中で葉のつき方(葉序)が対生から互生に変化するわけです。同じキク科の「キクイモ」でも同様葉のつき方が変化します。

ブタクサ Ambrosia artemisiifoliaブタクサ Ambrosia artemisiifolia


花期は7月〜10月。雄花(雄頭花)と雌花(雌頭花)があって同じ株につく「雌雄同株」ですが、つく位置が違っています。茎の先からのびた花穂につくのは雄頭花で下向きに多数、雌頭花はその花穂の下の苞葉の脇に数個、かくれるようについています。雄頭花は総苞片がくっついてお皿を逆さにしたような形になっています。中には15個前後の「筒状花」が入っていて、雄しべは5本ずつ。直径は3mm〜4mm。雌花序の総苞はつぼ形で先端からは雌しべの花柱がのび出ています。果実は先のとがった「偽果」で、長さは5mmくらい、まわりには6個程度の突起があります。

ブタクサ(豚草)という名前は、英名の「Hog-weed」を訳したものです。

【和名】ブタクサ [豚草]
【英名】Hog-weed、Rag weed
【学名】Ambrosia artemisiifolia
【科名】キク科 COMPOSITAE (ASTERACEAE)
【撮影日】2005/06/28、2005/08/03
【撮影地】東京都日野市

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オオブタクサ(クワクサ)

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posted by hanaboro at 20:28| 東京 ☀| Comment(7) | TrackBack(1) | 蕾図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アメリカフヨウ

アメリカフヨウ Hibiscus moscheutos


アメリカフヨウは、北アメリカ南東部原産のアオイ科ハイビスカス属(フヨウ属)の多年草です。同属の植物は世界的に見ると、熱帯〜亜熱帯の地域に200種以上が知られています。四国や九州南部沖縄などに自生する「フヨウ (Hibiscus mutabilis)」とは同じ属。ただし、原産地では様々な変異が見られるため、分類学的な見解もいろいろ分かれているそうです。また、日本でふつう「アメリカフヨウ」と呼ばれているものは、原種の「Hibiscus moscheutos」をもとにして、「ソコベニアオイ (Hibiscus militaris)」や「モミジアオイ (Hibiscus coccineus)」などを交配してつくられた園芸品種です。写真はその園芸品種の1つ、色は濃い紅色のものです。

冬には地上部が枯れてしまいますが、地下の根は越冬して翌年また芽吹いて花を咲かせます。やや乾燥した場所でも栽培されますが、もともとの生育地が湿地なので、湿った場所や少し根が水につかるような場所でも生育可能だそうです。

高さは1m〜1.8mくらいになります。茎は下部から「そう生」して、株立ち状になります。葉や茎、ガク片などには毛が生えています。葉は互生。楕円形で先がとがり、縁にはギザギザ(鋸歯)があります。フヨウはふつう3つか5つに裂けますが、アメリカフヨウはほとんど裂けないタイプが多いと思います。基部もフヨウほど深い心形ではないです。

花期は7月〜8月。花は朝開き夕方には閉じてしまう一日花。茎の先や上部の葉の脇(葉腋)に毎日次々と開花していきます。花は直径20cmを超え、大きく豪華、とても存在感があります。色は赤、桃色、白色などいかにもハイビスカス属らしい花色。中心が濃い色になるタイプが多いです。

花弁は5枚、幅の広いふくよかな花弁で、互いに重なり合って全体として真ん丸に見えるものが多いです。同属の他の種でも見られるように、花の中央には非常にユニークで、ブラシ状の突き出たものがあります。これは、雄しべと雌しべの集まりで、多数の雄しべが集まって筒状になり、雌しべを包んだ状態になっています。雌しべは雄しべより長く突き出て、先端には5つの柱頭があります。

【和名】アメリカフヨウ [亜米利加芙蓉]
【別名】クサフヨウ [草芙蓉]
【学名】Hibiscus moscheutos
【科名】アオイ科 MALVACEAE
【撮影日】2005/07/20
【撮影地】東京都調布市

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posted by hanaboro at 17:29| 東京 🌁| Comment(11) | TrackBack(0) | 蕾図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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