2005年08月05日

エビヅル

エビヅル Vitis ficifoliaエビヅル Vitis ficifolia


エビヅルは、本州、四国、九州に分布し、山野にふつうに見られる落葉つる性の木本です。ブドウ科ブドウ属の植物で、よく似た「ヤマブドウ (Vitis coignetiae)」より葉も花序も小さく、全体に小型です。しばしば若い枝や葉柄は赤みを帯びていて、白い毛が密生しています。

巻きひげが葉と対生してつき、他の植物などにからみつきます。葉はふつう3つ〜5つに裂けます。裂けかたは浅かったり葉身の半分近くまで裂けたりです。基部は深い心形。縁のギザギザ(鋸歯)は浅めでちょっと粗く入ります。長さは5cm〜15cm。ヤマブドウだと8cm〜25cm。ヤマブドウの葉の裏の毛はやや少なめですが、エビヅルの葉の裏面には白色か淡い赤褐色の綿毛が密生しています。表面はやや光沢があって質は厚めです。

名前は、この葉の裏面に毛が密生した様子をエビの色に見立てたとか。また、果実が熟すと黒くなりますが、その色に似た色を「葡萄(えび)色」というのだそうです。そして、エビというのが「ブドウ」の古い呼び名だったとか。

エビヅル Vitis ficifoliaエビヅル Vitis ficifolia


花期は6月〜8月。葉と対生して円錐形の花序が出て、黄緑色の小さな花をたくさんつけます。花序の長さは6cm〜12cm、花序の柄にはしばしば短い巻きひげが見られます。雄花と雌花が別の個体につく「雌雄異株」で、雄花も雌花も黄緑色。5つの花弁があり先端がくっついていて、ふつう開花するとすぐにくっついたまま落ちてしまいます。地味な花序をよく見ると、雄しべが5本あって黄色い「葯」が目立ちます。ガクは杯形。ここでは雌花といっていますが、雌花にも雄しべが5本あって、中央には雌しべが1本。「両性花」といった方がよいのかも。

果実は球形の「液果」で、直径5mm〜6mm。秋に黒紫色に熟した果実は、甘酸っぱくて食べられます。でも、筆者が試したのはちょっと酸っぱめでした。

【和名】エビヅル [海老蔓、蝦蔓]
【別名】エビカズラ
【学名】Vitis ficifolia
【科名】ブドウ科 VITACEAE
【撮影日】2005/07/08、2005/08/03
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 20:12| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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