2005年08月09日

コヤブタバコ

コヤブタバコ Carpesium cernuum
2004/09/15 花
コヤブタバコ Carpesium cernuum
2005/08/03 蕾


コヤブタバコは、日本全土に分布し、山野の林の縁などに生育する一年草〜越年草です。草丈は50cm〜1mくらい。よく枝分かれします。特に根生葉のころ観察すると、茎の下部の方には白い軟毛が密生しているのがわかります。根生葉は長さ10cm前後で、花の咲くころには枯れてしまいます。

茎のやや下の方につく葉は、さじ状の楕円形で付け根の方が徐々に細くなって、そのまま翼状になった葉柄に流れるかたちになります。縁の鋸歯(ギザギザ)は波打つような状態で不規則。中部から上部にかけてつく葉には鋸歯が目立たず、先のとがったやや幅の狭い楕円形をしています。根生葉も茎につく葉も両面に白い毛があります。

コヤブタバコ Carpesium cernuumコヤブタバコ Carpesium cernuum
2005/04/26 根生葉

花期は7月〜9月。茎の先と枝分かれした枝の先に1つずつ、緑白色の頭花をつけます。頭花は直径1.5cm程度で、下向きにつきます。頭花のつけ根(頭花が下向きなのでぱっと見たところは上)には線形〜披針形の「苞葉」がたくさんあります。苞葉の長さは2cm〜5cm。さらに頭花を包んだ状態の幅の広い釣鐘形の「総苞」があって、長さは7mm〜8mm。総苞にある3列に並んだ「総苞片」のうち、特に一番外側にある「総苞外片」は緑色の葉状になって幅が広く外側に反り返ります。一番内側にある「総苞内片」はちょっと革質で白っぽくて反り返らず、筒状花(管状花)を包んだ状態になります。

コヤブタバコは、キク科の植物で1つの花に見えている「頭花」の部分には、たくさんの「小花」が集まっています。花びらに見えるはずの「舌状花」はなく、すべて「筒状花」からできています。この筒状花には2つのタイプがあって、中心部分には両性の筒状花、周辺部には雌性の筒状花があります。

果実の時期には総苞片などはなくなって、「花床」という部分から、円柱形の「そう果」がたくさんぶら下がるような状態になります。長さは5mmくらいで、そう果の先には円形の管のようになった部分があって、口が開いている感じです。そこから粘液が出ているので、ベタベタします。これによって、動物の体や衣服にくっついて運ばれます。

【和名】コヤブタバコ [小薮煙草]
【学名】Carpesium cernuum
【科名】キク科 COMPOSITAE (ASTERACEAE)
【撮影日】2005/08/03、2005/04/26、2004/09/15
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 11:07| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 蕾図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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