2005年08月15日

ミヤマキンバイ

ミヤマキンバイ Potentilla matsumurae


ミヤマキンバイは、千島やサハリン、日本では北海道、本州中部以北に分布し、高山帯の草地や砂礫地に生育する多年草です。草丈は数cm〜20cm。バラ科キジムシロ属(Potentilla)の植物で、ミヤマキンバイは同属の中では走出枝は出さないタイプ。茎や葉柄が赤みを帯びることが多いです。秋には紅葉して美しいものです。

葉はふつうは、3つの小葉からなる3出複葉です。両面とも緑色で白色にならず、表面にはテカテカとした光沢があります。よく似た種の「ウラジロキンバイ (Potentilla nivea)」の場合は葉の裏に白い綿毛が密生して真っ白です。1つ1つの小葉は倒卵形で、1.5cm〜4cm。小葉の上部の縁にはギザギザと大きめの「鋸歯」が入ります。葉の裏や縁には褐色の長い毛があります。特に光をあびると銀色に光って、小さくても目立つのです。

この鋸歯の入り方や小葉の毛の状態にはいろいろと変異があって、「ユウバリキンバイ (Potentilla matsumurae var. yuparensis)」や「アポイキンバイ (Potentilla matsumurae var. apoiensis)」などは、一部の蛇紋岩地などに特有の種内分類群として取り扱われています。

根生葉には長い葉柄があって、根もとから何枚もそう生します。この根生葉のほかに茎葉も1枚〜2枚ありますが、根生葉に比べると小さなもので、葉柄はほとんどないようなものです。根生葉の小葉の鋸歯、その先に注目すると、先端が少し赤くなっています。ここには「腺」があるようです。

ミヤマキンバイ Potentilla matsumurae


花期は7月〜8月。茎の上部に数個花をつけます。花は黄色の5弁花で、直径は1.5cm〜2cm。花弁は幅の広い倒卵形で、先が少しへこんでいます。雄しべは20本ほど。ガク片にも長い毛が生えています。この仲間にはガク片と互生する「副ガク片」という部分があります。ミヤマキンバイでは、その副ガク片はガク片と同じ長さで、やや幅が広めです。

【和名】ミヤマキンバイ [深山金梅]
【別名】オクミヤマキンバイ
【学名】Potentilla matsumurae
【科名】バラ科 ROSACEAE
【撮影日】2004/08/27
【撮影地】長野県長谷村

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posted by hanaboro at 20:18| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヒマワリ・プロカットバイカラー

ヒマワリ・プロカットバイカラー Helianthus annuus


プロカットバイカラーは、キク科ヘリアンサス属(Helianthus)の「ヒマワリ」の一品種です。ヒマワリは北アメリカ原産の一年草。「ヒマワリ」という名前は、頭花の見た目と太陽の方向に向かって開くという意味からきていて、常に太陽の動きにあわせて花が回るという印象があるかもしれません。確かに、ヒマワリは開花前のまだ若くて生長段階にある時期や開花が始まってすぐのころまでは、太陽の動きにあわせて向きを変える「日周運動」をしています。しかし、開花が進み茎もしっかりしてくると、そこで生長がストップして、ほとんど日周運動をしなくなります。そしてふつう頭花は真横を向いて、ほぼ東向きに固定されます。

一番上の写真は、もう花が終わって、種子ができ始めているものです。観察時間は午後3時くらいでしたが、まったく太陽の方向なんて向いておりませでした。まあ、朝方観察すれば向いているかのように見えてしまうのでしょうけれど。

それに、花が終わると特に大きめの花をつけるヒマワリの品種だと茎の上部が曲がって下を向いてしまいます。この姿が見ようによってはかわいそうな状態に映るかもしれません。しかし、この場合は特に水切れや暑さで弱っているという状態ではないでしょう。中央部分の「筒状花(管状花)」が結実してふくらみ、その重みで曲がっているのだと思います。特に茎頂の頭花は大きくて、たくさんの種子をつくり、中央部分は花後に膨張してきます。横から見ると盛り上がっているのが明らかです。

ヒマワリ・プロカットバイカラー Helianthus annuusヒマワリ・プロカットバイカラー Helianthus annuus


プロカットバイカラーは、草丈は150cm〜170cmくらい。花びらに見える舌状花は黄色と濃いオレンジ色〜赤褐色の2色からなっていて、その2色の分量はほぼ同じくらいで、外側が黄色です、より中心が赤褐色です。黄色とオレンジの2つのリングが筒状花を囲んで、とても華やかで個性的。茎頂の頭花の直径は30cmを超えている感じ。見えている部分の舌状花の幅は広めの一重咲きです。

本当のところはどうなのかわかりませんが、今回の筆者の観察では、プロカットバイカラーは、茎頂に1つ大きめの頭花をつけるのが基本形のようでした。しかし、まったく分枝しないわけではなく、個体によっては下部の「葉腋」から枝分かれして、茎頂の頭花に比べるとずいぶんと小さな頭花をつけていました。花の終わった茎頂の頭花が結実しなければ、もしかして、もう少し分枝して開花するのかなあという印象です。

頭花の付け根にいたるまで、茎には長めの毛が密生しています。「総苞片」は三角状卵形で先端はするどくとがり、特に総苞片の縁には毛が目立ちます。

ヒマワリ・プロカットバイカラー Helianthus annuusヒマワリ・プロカットバイカラー Helianthus annuus


葉は互生。長さは40cmほどの大きな卵形で、基部は深い心形。縁のギザギザ(鋸歯)は粗くて大きく、大型種ほどではないですが、背丈のわりには迫力がありました。

【一般名】ヒマワリ・プロカットバイカラー
【和名】ヒマワリ [向日葵]
【別名】ニチリンソウ [日輪草]、ヒグルマ [日車]
【品種名】プロカットバイカラー
【英名】Sunflower
【学名】Helianthus annuus
【科名】キク科 COMPOSITAE (ASTERACEAE)
【撮影日】2005/08/07
【撮影地】東京都立川市

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posted by hanaboro at 14:34| 東京 🌁| Comment(6) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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