2005年08月16日

イワベンケイ

イワベンケイ Rhodiola rosea
雌株の花後

イワベンケイは、北半球の寒冷地に広く分布し、日本では北海道や本州中部以北の高山帯の風当たりのかなり強い岩場や岩礫地に生育します。ベンケイソウ科イワベンケイ属(Rhodiola)の多年草で、同じ属の植物は世界的には30種ほどが知られていて、そのうち日本では「イワベンケイ」と「ホソバイワベンケイ (Rhodiola ishidae)」の2種が分布しています。雄花と雌花が別の株につく雌雄異株。葉の形など変異が多い上に、雄株と雌株でちょっとずつ形態が違っているので、いろんなイワベンケイに出会えます。

草丈は4cm〜30cmを超えることも。葉は長さ1cm〜4cm。長楕円形〜卵形で、縁はほとんど全縁か上半分の部分だけ鈍い鋸歯(ギザギザ)が見られます。葉柄はありません。同じ個体の葉の大きさに注目すると、雄株では上部の葉がやや大きめ、といっても一番上の葉はちょっと小さかったりもしますが。雌株では下部の葉が大きくなっています。

イワベンケイ Rhodiola rosea
雄株の花の終わり

花期は7月〜8月。茎の先の集散花序に集まってたくさんの花をつけます。花弁もガク片も4つずつの4数性。雄花は直径8mmほどで、花弁は黄緑色。雄花の花弁はガク片より長く、長さ3mm程度の幅の狭い楕円形。雄しべはほとんどの場合8つ。

雌花の花弁は小さくて、ガク片より短いもので、子房の方が目立ちます。雌花の子房は最初は黄緑色ですが、受精して熟すにつれて赤くなってきます。果実は4つの「袋果」が1ット。1つ1つの袋果の長さは1cmに満たないくらい。葉はちょっと白っぽく多肉質ですが、秋には紅葉し、その年の地上部の葉や茎は枯れて越冬します。

【和名】イワベンケイ [岩弁慶]
【別名】ナガバノイワベンケイ、イワキリンソウ
【学名】Rhodiola rosea (Sedum roseum)
【科名】ベンケイソウ科 CRASSULACEAE
【撮影日】2004/08/27
【撮影地】長野県長谷村

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posted by hanaboro at 18:22| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(2) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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