2005年08月17日

タカネスズメノヒエ

タカネスズメノヒエ Luzula oligantha


タカネスズメノヒエは、北海道、本州中部以北に分布し、亜高山帯〜高山帯の砂礫地に生育します。イグサ科スズメノヤリ属の多年草で、草丈は7cm〜35cm、葉の縁には長い軟毛があります。同じ属でもあるので、北海道から九州までごくふつうに見られる「スズメノヤリ (Luzula capitata)」に似ています。

葉は先がかたくなってとがらない線形で、長さは2.5cm〜8cm、幅は1mm〜3mm。同じ属の「クモマスズメノヒエ (Luzula arcuata subsp. unalaschkensis)」だと葉の先はとがっています。数枚の根生葉と茎葉があって、上部の葉ほど短くなります。

タカネスズメノヒエ Luzula oligantha


花期は7月〜8月。茎の上部の長さ1cm〜5cmの花序に、頭花が3個〜10個集まってつきます。さらにその頭花には、3個〜6個の小さな花が集まっています。花序のすぐ下の辺りには葉状の「苞」があります。タカネスズメノヒエの花序は、クモマスズメノヒエのように垂れ下がったりしません。

花被片は黒褐色で6つ、長さは2mmほど。果実は「さく果」で、濃い赤褐色の楕円形。光沢があります。さく果は長さ1mmほどで、花被片よりすこし長いです。

2枚目の写真は、「ミヤマスズメノヒエ」に見えなくもないのですが、こちらはかなり稀にしか見られないはずで、もうちょっとしっかり観察しないと何とも。今となってはどうしようもないですね。

【和名】タカネスズメノヒエ [高嶺雀の稗]
【別名】タカネスズメノヤリ
【学名】Luzula oligantha
【科名】イグサ科 JUNCACEAE
【撮影日】2004/08/27
【撮影地】長野県長谷村

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クモマスズメノヒエ

クモマスズメノヒエ Luzula arcuata subsp. unalaschkensis


クモマスズメノヒエは、日本では北海道の一部と本州中部以北の高山に点々と分布しています。高山帯の風当たりの強い砂礫地に生育するイグサ科スズメノヤリ属の多年草です。日本で幅広く見られる「スズメノヤリ (Luzula capitata)」と同じ属。この属の植物には、葉の縁に長い軟毛が生える特徴があります。クモマスズメノヒエの場合は、スズメノヤリほどではないですが、わずかに葉の縁に軟毛が見られます。

草丈は5cm〜30cmほど。茎につく茎葉と根生葉があり、ふつう茎葉は根生葉よりも細いです。根生葉は長さ5cm〜10cm、幅1mm〜3mmの線形で先端はとがります。

花期は7月〜8月。茎の先の花序は長さ5cm内外で、垂れ下がります。花は1つずつ柄の先につき、それが2個〜3個ずつ集まってつきます。

花被片は6つ、濃い赤褐色で長さは3mmほど。雄しべは6本あります。果実は褐色の「さく果」で、長さは花被片とほぼ同じです。果実の時期に「さく果」と「花被片」の長さを比べたとき、どちらが長いかは、高山帯のスズメノヤリ属の見分け方のポイントの1つ。「タカネスズメノヒエ」はさく果の方が花被片より長く、「ミヤマスズメノヒエ」ではさく果より花被片の方が長いです。種子は楕円形。

とはいっても写真の個体では、すでにさく果はほとんどなくなっていて、同定の決め手となったのは、花序が垂れ下がっている点でした。

【和名】クモマスズメノヒエ [雲間雀の稗]
【別名】クモマスズメノヤリ、チシマヌカボシソウ
【学名】Luzula arcuata subsp. unalaschkensis
【科名】イグサ科 JUNCACEAE
【撮影日】2004/08/27
【撮影地】長野県長谷村

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