2005年08月23日

オオバタケシマラン

オオバタケシマラン Streptopus amplexifolius var. papillatus


オオバタケシマランは、北海道、本州中部以北に分布し、亜高山帯〜高山帯の林縁、林内に生育する多年草です。茎は斜めにのび、草丈は50cm〜1mほど。枝分かれしないこともありますが、ふつうは上部で3つくらいに枝分かれします。ユリ科タケシマラン属(Streptopus)の植物で、同属は北半球に10種ほど知られています。日本ではオオバタケシマランの他に少し小さめで果実が球形の「タケシマラン」、果実の黒い「クロミノタケシマラン」、「ヒメタケシマラン」などがあります。

葉は長さ3cm〜10cmくらい。幅の広めの長卵形〜卵形で、先端は尾状に細くとがります。葉柄はなく、葉の基部は心形で茎を抱きます。縁には細かい突起状の毛があって、ふつう裏面はやや白っぽくなります。

オオバタケシマラン Streptopus amplexifolius var. papillatus


花期は7月〜8月。葉腋から細長い花柄を出して、1つずつ花をつけます。花柄の途中には関節があって、花柄がねじれるのが特徴です。そして幅の広い釣鐘形の花は下向きに開きます。花被片は6つで淡い黄緑色、基部の方は茶褐色を帯びています。花被片の長さは1cm内外で、先の方から半分ほどが外側に激しく反り返ります。雌しべの花柱は長さ4mm。果実は楕円形の「液果」で、熟すと赤く艶やかな果実になります。長さは8mm〜9mmほどです。

タケシマランとはよく似ていますが、タケシマランの場合は、葉があまり茎を抱かないことや、花柄がねじれないこと、花柱が目立たないことなどで区別されます。

【和名】オオバタケシマラン [大葉竹縞蘭]
【学名】Streptopus amplexifolius var. papillatus
【科名】ユリ科 LILIACEAE
【撮影日】2004/08/12
【撮影地】福島県檜枝岐村

■Trackback People : 野草people

posted by hanaboro at 19:59| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(2) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヤチカワズスゲ

ヤチカワズスゲ Carex omiana var. omiana


ヤチカワズスゲは、北海道、本州、四国、九州に分布し、湿地に生える多年草です。茎(または稈ともいう)は細く根もとの方からそう生し、草丈は30cm〜50cmほど。カヤツリグサ科スゲ属に分類されています。葉は長さ10cm〜30cm、幅2mmくらいと非常に細い線形。名前の「ヤチ」は「湿地」で、蛙のいるような湿地にはえる菅という意味だそうです。

花期は5月〜7月。茎の先の方に3つ〜5つの「小穂」をつけます。小穂は星のような金平糖のような形で、少し間隔をあけて穂状に並んでいます。小穂には雄花と雌花をつけ、一番上の「頂小穂」は多くが雄花で。雌花の果胞は披針形で長さ4mm〜5mm、鱗片より長く、先はくちばし状になって、浅く2つに裂けます。柱頭は2つ。咲き進んで果実が熟すにつれて、果胞は外側に開出します。

同じような場所に生え、星型の小穂をつける「ミタケスゲ」は、ヤチカワズスゲよりはずっと大型。小穂もミタケスゲは直径2cmくらいでよく目立つものですが、ヤチカワズスゲは1cmあるかどうかというくらいでかなり小さいです。

【和名】ヤチカワズスゲ [谷地蛙菅]
【学名】Carex omiana var. omiana
【科名】カヤツリグサ科 CYPERACEAE
【撮影日】2004/08/12
【撮影地】福島県檜枝岐村

■Trackback People : 野草people

posted by hanaboro at 18:44| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。