2005年09月01日

シマスズメノヒエ

シマスズメノヒエ Paspalum dilatatum


シマスズメノヒエは、南アメリカ原産のイネ科スズメノヒエ属の多年草です。暖帯〜熱帯にかけて広く分布しています。日本で最初に見出されたのは1915年、小笠原でのことだったそうです。「ダリスグラス(Dallisgrass)」という名前で、特に乳牛用の暖地型牧草として栽培され、各地で逸出し、関東以南、四国、九州の暖かい地域で野生化しているのが見られます。

シマスズメノヒエ Paspalum dilatatumシマスズメノヒエ Paspalum dilatatum


茎(稈)は細くて堅く、そう生して株立ち状になり、草丈は50cm〜1mになります。根元の方は少し斜めにのびて、上部は直立します。葉は長さ10cm〜40cm、幅1cm前後の線形。色は淡い緑色。茎や葉、「葉鞘」には毛がありませんが、鞘口には長い毛が束のようになって生えています。

シマスズメノヒエ Paspalum dilatatumシマスズメノヒエ Paspalum dilatatum


花期は8月〜10月。花序の枝は5本〜10本、茎の上部のだいたい10cm〜20cmの間につきます。1つ1つの枝の長さは6cm〜10cmくらい。横に開いて多くはうなだれています。枝の付け根には長い毛が束生。ふつうは互生ですが、部分的に対生していることも。小穂は枝の下面に3列〜4列つきます。羽毛のような海藻のような形の「柱頭」や、ヒラヒラと細い糸の先にぶら下がったマメの鞘のような「葯」は黒紫色でよく目立ちます。枝にびっしりとつく小穂の、緑と黒の取り合わせは何とも奇妙な感じです。

「小穂」は長さ3mm程度の幅の広い卵形〜楕円形。先はツンととがっています。縁には長い白色の毛が密生しています。この点で、よく似た「スズメノヒエ」や「スズメノコビエ」とは区別できます。また、小穂の部分をよく見ると3本の線が見られます。この3本線がある部分は「苞頴(ほうえい)」といいます。中央の1本はまっすぐ中心に入り、両側の2本は縁に沿って入ります。

■在来種のスズメノヒエ
全体に少し小型で、葉や葉鞘に毛がたくさん生えていて、逆に小穂は無毛です。小穂は2列で先はやや丸みがあります。

【和名】シマスズメノヒエ [島雀の稗]
【別名】ダリスグラス (Dallisgrass)
【学名】Paspalum dilatatum
【科名】イネ科 GRAMINEAE (POACEAE)
【撮影日】2005/08/29
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 20:55| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 茎など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

メヒシバ

メヒシバ Digitaria ciliaris


メヒシバは、温帯〜熱帯にかけて世界的に広く見られ、日本でも北海道、本州、四国、九州に分布しています。イネ科メヒシバ属(Digitaria)の一年草で、畑や道ばたなどにごくふつうに生育しています。茎(稈)は根もとのほうではやや地面をはうようにのびて枝分かれし、節からはひげ根を出します。後に上部は直立して、草丈は30cm〜90cmになります。

葉は長さ8cm〜10cm、幅は1cm前後の幅の広い線形。質は薄めでやわらかく、色も淡い緑色です。縁はちょっとしわがよったような感じ。表面はだいたい無毛、裏面の脈上に毛が生えています。そして、ふつう「葉鞘」の部分には粗い毛が生えています。毛の量は上部では少なく、根元の方ではたくさん生えていることが多いです。

メヒシバ Digitaria ciliarisメヒシバ Digitaria ciliaris


花期は7月〜11月。散房状に3本〜8本の枝がつきます。花序の枝が放射状に開いた様子は、花火のようです。枝は長さ5cm〜15cm、幅1mmほど。枝の縁は微細な鋸歯状の突起があって、ザラザラします。「小穂」は2つずつ並んでつきますが、1つはほとんど柄がないもので、もう1つの方は短いながら柄があります。小穂は披針形で、長さは3mmくらい。淡い緑色かしばしば紫褐色を帯びています。

アキメヒシバとはよく似ていますが、見分けるポイントは小穂の大きさや形。メヒシバの小穂は長さ2.5cm3cmくらいの披針形で、中央よりちょっとしたの部分の幅が最大になります。小穂の先はよりシャープな印象になります。それに対して、アキメヒシバの場合は、小穂の長さが1.5mm〜2mmで、中央の幅が最大になる楕円形です。そのため小穂はちょっと小さめで丸っこい感じになります。

また、小穂に長い毛があるタイプを「クシゲメヒシバ」とすることもあります。しかし、この仲間の葉や小穂の毛の状態は変異が多く、なかなか難しいところです。

名前は「オヒシバ (Eleusine indica 雄日芝)」に比べて、優しい感じのするところからで、「ヒシバ(日芝)」というのは、強い日差しの下でも旺盛に生育することからきているのだそうです。

【和名】メヒシバ [雌日芝]
【学名】Digitaria ciliaris
【科名】イネ科 GRAMINEAE (POACEAE)
【撮影日】2005/08/02
【撮影地】東京都日野市

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オヒシバ

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posted by hanaboro at 18:25| 東京 🌁| Comment(4) | TrackBack(1) | 茎など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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