2005年09月03日

ルコウソウ

ルコウソウ Ipomoea quamoclit


ルコウソウは、熱帯アメリカ原産のつる性の一年草です。以前はヒルガオ科ルコウソウ属(Quamoclit)に分類されていましたが、現在はサツマイモ属(イポメア属 Ipomoea)に分類されています。日本に入ってきたのは江戸時代初期のことで、現在でも観賞用に栽培されるほか、時おり人家周辺で逃げ出しています。茎はよく枝分かれして、他の草などに巻きつきます。長さは4m〜5mにもなります。

葉は互生。輪郭は長楕円形ですが、中肋の部分まで深く羽状に切れ込んで、裂片は糸状。羽毛のような魚の骨のような状態です。葉柄はほとんどありません。Quamoclit属としたときの種小名「pennata」は「羽状の」という意味です。朱色の花をつける「マルバルコウ (Ipomoea coccinea)」の葉は先のとがったハート形。ルコウソウとマルバルコウの交配によってできた「モミジルコウ(ハゴロモルコウソウ Ipomoea x sloteri)」は、ギザギザと掌状に切れ込んだ葉です。

花期は8月〜10月。葉の脇(葉腋)からヒョロリと細長い花序を出して、先に1つか2つ花をつけます。花冠は「高杯形」で、下部は細長い筒状で、上部は5つに裂け、直径2cm〜3cmくらいの星型に開きます。色は濃い紅色、白色、桃色。マルバルコウの場合は花冠の先は五角形に見えます。雄しべは5本、雌しべは1本。花冠より外に突き出ます。

【和名】ルコウソウ [褸紅草]
【学名】Ipomoea quamoclit (Quamoclit pennata)
【科名】ヒルガオ科 CONVOLVULACEAE
【撮影日】2005/08/17
【撮影地】東京都日野市

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タカサゴユリ

タカサゴユリ Lilium formosanum
2005/08/29

タカサゴユリは、もともとは台湾に自生しているユリ科ユリ属の多年草です。日本に入ってきたのは1924年のことだそうで、テッポウユリとの交配種もつくられ、観賞用に栽培されてきました。主に種子によって繁殖し、種子には薄い膜のような翼があるので風によって運ばれ、発芽するとだいたい2年目には開花しますが、早いものでは半年ほどでも開花可能なんだとか。非常に旺盛に繁殖するため、各地で野生化し、空き地や道ばたなどにふつうに見られるようになっています。生育範囲は台湾でも低地〜かなり標高の高いところまで幅広いそうです。

地下にはいわゆる百合根状の「鱗茎」ができます。地上の茎はまっすぐにグングンのびて小さいものでは30cmほどで開花、大きいものでは1.5mから、ときにそれ以上になります。葉は長さ15cm、幅1cm程度の細長い線形で、たくさん密につきます。茎の上部の方では茎に沿うような感じでつくことが多いですが、茎のやや下部の方では、節間がつまって葉がたくさんつき横に広がっている傾向があります。

タカサゴユリ Lilium formosanumタカサゴユリ Lilium formosanum
2005/08/02

花期は8月〜9月。テッポウユリよりは遅めの開花です。茎の上部に総状に花をつけ、横向きかやや下向きに開きます。花冠は筒の部分が細長いラッパ形で、花被片は6つ。長さは15cm〜20cmくらい、直径は10cm〜15cm。花冠は乳白色で、外側には紫褐色の筋模様があります。花被片の先はとがっていて結構シャープな感じ、そして外側に反り返ります。

雄しべは6本、先の「葯」は赤褐色を帯びていますが、花粉は黄色でした。1本長く突き出した雌しべの柱頭には、すでに花粉がついていました。自家受粉によって結実可能なようですね。果実は長い円柱形で上向きにつき、中には大量の種子ができます。

タカサゴユリ Lilium formosanumタカサゴユリ Lilium formosanum
2005/08/29

沖縄などに生育する「テッポウユリ」によく似ていますが、タカサゴユリの方が草丈が高く、より花が細長く、外側が紫褐色を帯びていること、花期が遅いこと、葉が細いことなどが違っています。香りもほとんどありません。

また、「シンテッポウユリ」は、テッポウユリとタカサゴユリの交配によってできた「ロンギフローラム・ハイブリッド」で、発芽から一年以内に開花し、切花用にも多く栽培されます。シンテッポウユリの花は、タカサゴユリのような紫褐色の筋がなく純白です。

【和名】タカサゴユリ [高砂百合]
【別名】タイワンユリ[台湾百合]、ホソバテッポウユリ
【英名】Taiwan lily、Formosa lily
【学名】Lilium formosanum
【科名】ユリ科 LILIACEAE
【撮影日】2005/08/29、2005/08/02
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 01:08| 東京 🌁| Comment(1) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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