2005年09月07日

マツバボタン

マツバボタン Portulaca pilosa subsp. grandiflora
2005/08/17 蕾

マツバボタンは、南アメリカ原産の多年草です。スベリヒユ科スベリヒユ属の植物です。同属には、「ハナスベリヒユ」や「スベリヒユ (Portulaca oleracea)」などがあります。「ポーチュラカ」というのはスベリヒユ属の学名ですが、ふつうは「ハナスベリヒユ」をさしていることが多いです。マツバボタンは耐寒性がないので、春まき一年草として扱われることが多いのですが、本来は多年草なので、室内に取り込むなどして温度を保つことができれば越冬します。

茎は細かく枝分かれして、地面をはうように広がります。草丈は5cm〜15cmほど。葉は互生。細長い線形ですがほとんど葉柄はありません。先のとがった平べったい棒のような感じです。花のすぐ下にはとくに集まってつきます。そしてつけ根には白い毛があります。何だかまとわりつくような毛だ。

マツバボタンという名前は、葉が細長くマツの葉のようで多肉質、花が「ボタン」に似ていることからきています。夏の高温乾燥にとても強いことから、「ヒデリソウ(日照草)」と呼ばれたり、枝先を爪で切って挿しておけば簡単に発根することから「ツメキリソウ (爪切草)」ともいいます。また、ハナスベリヒユよりは種子ができやすく、こぼれダネでもよくふえます。

マツバボタン Portulaca pilosa subsp. grandifloraマツバボタン Portulaca pilosa subsp. grandiflora
左は蓋がとれて種子が見える、右はまだ蓋がある

花期は5月〜10月。花の直径は2.5cm〜3cm程度、もう少し大きい品種もあります。花色は赤、黄、紫、白、桃色など豊富です。花は日が当たる日中だけ開く一日花。一重咲きと八重咲きがあります。一重咲きなら花弁は5枚です。果実は長さ7mmくらいの「蓋果(がいか)」。熟すと横に割れて、上半分が蓋のようにとれてしまいます。中には金属的な光沢のある黒色の小さな種子がたくさん入っています。

【和名】マツバボタン [松葉牡丹]
【別名】ヒデリソウ、ツメキリソウ
【英名】Rose moss
【学名】Portulaca pilosa subsp. grandiflora
【科名】スベリヒユ科 PORTULACACEAE
【撮影日】2005/08/17
【撮影地】東京都日野市

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ニガウリ

ニガウリ Momordica charantia


ニガウリ(ツルレイシ)は、インド〜熱帯アジア原産のつる性のウリ科ニガウリ属の植物です。耐寒性がないので、ふつうは春まきの一年草として栽培されています。日本へ入ってきたのは江戸時代のことだそうで、中国経由でもたらされたとか。熟す前の青々とした果実は「ゴーヤ」または「ゴーヤー」と呼ばれ、沖縄の代表的な野菜です。最近では沖縄に限らず、特に夏野菜の定番的存在になってきたと思います。好き嫌いはあるでしょうけど。

ニガウリ Momordica charantia


葉の脇(葉腋)から出た「巻きひげ」で、他のものにからまってのび、茎は数mになります。この巻きひげは葉の変形したものです。茎や葉柄、花序などには白くて長い軟毛がたくさん生えています。葉は互生。5つ〜7つ、掌状に裂けます。切れ込んだ部分はさらに切れ込んだり、縁の「鋸歯」は不規則にギザギザしています。葉柄は数cm、長いものでは10cmほどです。

ニガウリ Momordica charantiaニガウリ Momordica charantia


花期は7月〜9月。葉腋から数cm〜10cm前後の細長い花序をのばして、先に淡い黄色の花を咲かせます。花序には腎円形〜ハート形の「苞」が1つついています。花は直径2cmくらい、花冠の先は5つに裂け、裂片の先は丸みがあります。

果実は開花後20日ぐらいで、食用に収穫できるほどになります。果実の長さは15cm〜長いものでは50cm、細長い紡錘形で、表面にはコブ状の突起がたくさんあります。ちなみに、ニガウリ属の学名「Momordica」には、「噛んだ」という意味があって、このデコボコとした果実の表面の様子を噛んだ跡に例えての命名だそうです。また、「ニガウリ」と呼ばれるとおり、強い苦味がありますが、苦味の成分は属の学名にちなんで「モモルデシン」。さらに、ビタミン、ミネラル類が豊富に含まれるので夏バテ防止によいとか。筆者もこの夏、お世話になりました。

果実は熟すと赤黄色に変わり、柔らかくなります。中には赤い仮種皮に包まれた「種子」が入っています。熟すと甘くなり仮種皮は赤く、野生の状態だと種子は鳥に食べられて運ばれるそうです。写真は人家近くの道路脇ですが、どう見ても食用に誰かが栽培しているようには見えず、勝手に生育しているようでした。

【和名】ニガウリ [苦瓜]
【別名】ゴーヤ、ツルレイシ[蔓茘枝]、レイシ
【英名】Bitter melon、Balasam Pear
【学名】Momordica charantia (狭義 Momordica charantia var. pavel)
【科名】ウリ科 CUCURBITACEAE
【撮影日】2005/08/17
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 12:28| 東京 ☔| Comment(3) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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