2005年09月08日

コゴメガヤツリ

コゴメガヤツリ Cyperus iriaコゴメガヤツリ Cyperus iria


コゴメガヤツリは、本州、四国、九州に分布し、日当たりよい草地や湿り気のある場所にごくふつうに見られる一年草です。カヤツリグサ科カヤツリグサ属(Cyperus)に分類され、同属の特に「カヤツリグサ (Cyperus microiria)」とはよく似ています。茎(稈)は三角形で細長く、ややそう生します。途中で枝分かれせず、まっすぐのびて、草丈は30cm〜60cmくらいです。

葉は下部に数枚つきます。幅5mm程度の細長い線形で、表面にはやや光沢があります。茎の先には数枚の細長い葉状の「苞」があります。苞は長短あって、長いものは花序よりもずっと長くなります。そして、苞のある部分からは3本〜5本の枝が出ます。この枝はさらに3つくらいの小枝に分かれて、その先に「小穂」がたくさんつきます。このあたりの構成は、この仲間ではみなだいたい同じなのですが、言葉で書くと何だか複雑になってしまいますね。

コゴメガヤツリ Cyperus iriaコゴメガヤツリ Cyperus iria


花期は8月〜10月。茎の先から出た枝がさらに枝分かれして、その小枝に小穂がつきます。小穂の色は薄い黄色〜黄褐色。小穂の形は線状長楕円形で、長さは5mm〜10mmくらい。10個〜20個の米粒のような小さな花がつきます。

花は「鱗片」に包まれていて、「花被」はなく、小穂の軸に2列に並んでいます。鱗片の先がカヤツリグサより丸いのが区別するポイントです。そして緑色の中肋の部分の先端はほとんど突き出ていません。「チャガヤツリ (Cyperus amuricus)」ではその部分が芒状に長く突き出ます。カヤツリグサでは少しだけ突き出ています。3種の中では、コゴメガヤツリの花が一番丸くて、お米っぽい形です。

カヤツリグサの場合は、小穂がそれぞれ広がってついていますが、コゴメガヤツリの方は、小穂が短い小枝にペッタリくっつくようになります。何だかギュッと絞ったような感じがします。また、コゴメガヤツリは、果実の時期には花序が傾いて、先が垂れ下がるようになります。カヤツリグサは垂れ下がらない点もポイントの1つ。ただし、カヤツリグサ、コゴメガヤツリ、チャガヤツリは雑種を形成することも知られていて、しばしば、その区別の難しいことがあります。

【和名】コゴメガヤツリ [小米蚊帳吊]
【学名】Cyperus iria
【科名】カヤツリグサ科 CYPERACEAE
【撮影日】2005/08/29、2005/09/08
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 19:55| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 茎など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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