2005年09月12日

コウリンカ

コウリンカ Tephroseris flammea subsp. glabrifoliaコウリンカ Tephroseris flammea subsp. glabrifolia


コウリンカは、本州の山地の日当たりのよいやや湿り気のある草原に生育する多年草です。一般的な図鑑では、現時点ではまだ、キク科キオン属(Senecio)として掲載されていることが多いと思います。ただし、広義のキオン属はとても大きな属で、世界中に2000種以上も知られています。日本でも十数種が分布しますが、キオン属をもっと細かく分ける見解もあります。その場合、コウリンカは「オカオグルマ属 (Tephroseris)」に分類され、「オカオグルマ (Tephroseris integrifolia subsp. kirilowii)」や「サワオグルマ (Tephroseris pierotii)」などと同じ属とされています。

草丈は50cm〜60cm。茎や葉には、しばしばクモ毛が生えていますが、茎の毛はそれほど多くはなく、上部の方くらいです。葉は互生。「根生葉」は幅が広めのさじ形。長さは5cm〜10cm。開花期にはだいたいその年のものは枯れるようですが、根元の方を見ると、次年度のものらしき根生葉や、花をつけなかった個体の根生葉が見られます。

上にのびた茎につく「茎葉」は上部ほど小さくなります。根生葉より細長い倒披針形で、先が細くとがっています。そして、基部は幅広くなって、少し茎を抱きます。縁の鋸歯(ギザギザ)は根生葉、茎葉ともに小さな突起状のプツプツが出るくらいの状態で、あまり目立つものではないです。

コウリンカ Tephroseris flammea subsp. glabrifoliaコウリンカ Tephroseris flammea subsp. glabrifolia


花期は7月〜9月。茎の先に、数個〜10個程度の頭花をつけます。花柄が分かれてのびる付け根のあたりには、数枚の細長い苞葉が集まってついています。1つ1つの頭花の花柄はそれぞれの頭花によって長短まちまちですが、おおむね散形状です。頭花は直径3cm〜4cmほどです。周辺部にある「舌状花」は雌性、中央の「筒状花(管状花)」は両性です。舌状花は、10枚〜15枚が1列に並んでいます。濃い橙黄色で、開ききるころには、下向きに垂れ下がります。その様子は非常に特徴的です。

頭花の下部の部分は「総苞」で、長さは1cmくらい、紫褐色を帯びています。「総苞片」はだいたい1列に並んでいます。やや革質で細長く、先はとがっています。冠毛はくすんだ淡い褐色。長さは8mmくらい。

コウリンカは、本州中部の高原では、定番的存在の1つです。でも、こういう草原に生育する植物たちの多くは、開発あるいは草原の遷移などによってその生育地が減少し、個体数を減らしています。コウリンカの場合は、草原に咲く濃いオレンジの個性的な花が、よく人目につくことも、少なからず、その存続を数奇なものにしているのかもしれません。コウリンカも絶滅が危惧される植物の1つなのです。

【和名】コウリンカ [紅輪花]
【学名】Tephroseris flammea subsp. glabrifolia
(Senecio flammeus ssp. glabrifolius)
【科名】キク科 COMPOSITAE (ASTERACEAE)
【撮影日】2005/09/11
【撮影地】山梨県

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posted by hanaboro at 18:29| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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