2005年11月02日

ナツハゼ

ナツハゼ Vaccinium oldhamii


ナツハゼは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山野の乾燥した林縁などに生育する落葉低木です。ツツジ科スノキ属に分類されていて、黒褐色の果実をつけます。よく小枝を出して、高さは2m〜3mくらいまでなり、若い小枝には腺毛が見られます。

葉は長い楕円形〜長い卵形。先はとがり気味。基部の方は特に細くも丸くもない感じ。長さは5cm程度です。葉の両面に粗い毛が多く、縁にも生えていてよく目立ちます。その縁の毛というのは、細かい鋸歯(ギザギザ)の先端部分にあって、しかもそれは「腺毛」です。表面の毛は堅くて立っています。葉柄はごく短くて3mmほどです。

ナツハゼ Vaccinium oldhamii


花期は5月〜6月。「本年枝」の先から出た花序に、下向きにたくさん花をつけます。花冠は淡い黄色でちょっと赤みを帯びています。先端が浅〜く5つに裂けた鐘形で、長さは5mmくらいです。その小さな鐘の中には、ふつう10本の雄しべと1本の雌しべが入っています。つまり、両性の合弁花なわけですね。ガクは長さが短いですが、先は5つに裂けます。その裂片は先がとがっています。花序やガク筒にも腺毛があります。

果実は球形の「液果」で、熟すと濃い黒褐色。先の方には、1つ丸い輪っかがあります。それはガクの痕跡です。

西日本の主に日本海側には「アラゲナツハゼ (Vaccinium ciliatum)」も見られますが、こちらは茎や葉の縁、花序には腺毛がありません。

【和名】ナツハゼ [夏櫨]
【学名】Vaccinium oldhamii
【科名】ツツジ科 ERICACEAE
【撮影日】2005/11/02
【撮影地】東京都日野市

■Trackback People : ツリーウォッチング

posted by hanaboro at 20:10| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(1) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サワフタギ

サワフタギ Symplocos sawafutagi


サワフタギは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山野の沢沿いや少し湿り気の多い林内に生育する落葉低木です。ハイノキ科ハイノキ属の植物で、高さはよく見られるのは2m〜3mくらいのものだと思いますが、5mくらいまではなるそうです。樹皮は灰褐色で不規則にはがれるか、縦に浅めに裂けます。

葉は互生。倒卵形〜楕円形。付け根はストンッと細くなり、先はちょっと細くなってとがります。幅が一番広くなる部分は、中央より先端よりのことが多いです。長さは5cm前後。縁のギザギザ(鋸歯)は細かくて先はとがっています。両面ともに短い毛が生えていて、触るとザラザラします。葉脈は下面に向かってくぼんでいて目立ちます。葉柄は5mmくらいの短いものです。

また、よく似た「タンナサワフタギ」は、鋸歯が粗めで、先端は細長く鋭くとがります。サワフタギは、葉の形だけを見た場合は、バラ科の「カマツカ」に似ている感じがします。

サワフタギ Symplocos sawafutagiサワフタギ Symplocos sawafutagi


花期は5月〜6月。その年にのびた枝(本年枝)の先から小さめの「円錐花序」が出て、たくさんの花をつけます。花は白色。花冠は直径8mmほどで、先端は5つに深く裂けるので、パッと見は5弁花。その5つの花冠裂片よりも目立つのが、たくさんの雄しべ。先端の葯は黄色っぽくて小さくポッチッとついています。雌しべは1本だけ。

果実は球形〜卵形、楕円形でちょっとゆがんでいます。長さは6mmくらいで、秋に熟すと藍色になります。「ルリミノウシコロシ」なんて別名もあるそうです。

【和名】サワフタギ [沢蓋木]
【学名】Symplocos sawafutagi
【科名】ハイノキ科 SYMPLOCACEAE
【撮影日】2005/11/01
【撮影地】東京都日野市

■Trackback People : ツリーウォッチング

posted by hanaboro at 17:21| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(1) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。