2005年11月12日

ユリノキ

ユリノキ Liriodendron tulipifera


ユリノキは、北アメリカ原産のモクレン科ユリノキ属(Liriodendron)の落葉高木です。幹はまっすぐに伸びて、非常に整った樹形になります。成長は早く、高さは20m〜30mほどにも達します。樹皮は濃い目の灰白色。老木になると縦の裂け目が目立つようになります。

日本に入ってきたのは明治初期のころだそうで、今では街路樹や公園樹としてよく植えられています。筆者が通った学校にもこのユリノキの並木があって、授業中の窓から眺めておりました。背の高い木なので下からだと花がよく見えないですが、3階ぐらいの講義室からは見下ろすことができたのす。講義はそっちのけになっていたのは、もうしかたがないですよね。だって、そこに木があるんですから。

葉は互生。細長〜い葉柄の先に、何とも不思議な形の葉身があります。葉柄は10cm前後から20cm近くもあります。葉身の部分の長さは5cmくらい〜20cmほどで、先端部分はくぼんだ形、4つ〜6つの裂片に分かれています。葉身の下部の方は丸みがありますが、それぞれの裂片の先はとがります。表面はふつうの緑色で光沢があり、裏面はやや白っぽい薄い緑色。毛は表面は無毛ですが、裏面の葉脈上に少し見られます。

葉の形。言葉で書くとよくわからない感じになってしまいますが、葉を逆さまにしてみると、その独特の形が「半纏(はんてん)」のようだということで、別名「ハンテンボク」ともいいます。この個性的な葉にはやっぱり注目が集まるようで、他にも「ヤッコダコノキ」や「グンバイノキ」なんていう呼び方もあるとか。一度覚えると忘れられない葉ですね。

花期は5月〜6月。枝先にチューリップのような花を開きます。直径は10cmほど、色は黄緑色で、オレンジ色の帯びのような模様があります。花弁は6枚。ガク片は3枚あって下側に反り返ります。葉も特徴的ですが、花もとても印象的です。名前も花にちなんでいます。

ユリノキという名前は、学名の「Liriodendron」からきています。この属名は「ユリのような樹木」という意味で、花を「ユリ」に見立てたものだといいます。また、種小名の「tulipifera」の方は、「チューリップ状の花のある」という意味です。

果実は黄色っぽいオクラ形で、「翼果」がたくさん集まった集合果になります。冬芽はカモのくちばしのようなちょっと平べったい形です。冬芽のすぐ下のあたりには葉のついていたあとの「葉痕」があります。葉痕は結構大きめで丸いです。そこにはブツブツの点が見えるのですが、それは水分や養分の通り道だった管のあと、「維管束痕」です。

【和名】ユリノキ [百合木]
【別名】ハンテンボク [半纏木]
【英名】チューリップツリー (Tulip tree)
【学名】Liriodendron tulipifera
【科名】モクレン科 MAGNOLIACEAE
【撮影日】2005/10/30
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 16:26| 東京 ☀| Comment(23) | TrackBack(4) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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